2008年3月〜7月留学日記     
戻る
                平成20年3月〜7月 蘇州大学留学生日記

  《7月5日》
  相互学習の女の子は今日の22時、成都行きの夜行で帰省しました。今頃は夜汽車に揺られています。帰省先は湖北省谷城(武当山の近く) で、約18時間、寝台ではなく座席です。今日午後4時、握手をして別れました。今後再び会えるか、会えないか、分かりません。
  6月18日から僅か2週間だったのでほとんど毎日会いました。私にはまだ期末試験が残っていると言うと、一日延長し今日の4時まで付き合って くれました。彼女は日本語課1年生でしたが、22歳、一度社会人を経験している子でした、それだけにしっかりしてところがあり、少し大人でした。 彼女がレストランでバイトをしている時、「日本語のお手伝いしますよ!」と声を掛けたのが、きっかけです。
  相互学習は午後決めた時間に図書館で待ち合わせをして、約2時間お互いの教科書をベースに行いました。お互い、書いてあることは、 わりと理解できるのですが、しゃべるとなるとスムーズではないのです。学習中には他の日本語課の学生に邪魔されたり、隣の子にクスクス笑われたり、 女の子にとりかこまれたり。それはそれは、おじさんにとっては、たまらないひと時でした。2年生の子とも、週1回の相互学習を行なったのですが、 1年生との方が私にとっては楽しかったようです。
  終わった後は二人で食事へ、夕暮れ時、薄暮のキャンパスは素敵です。聴くところによればキャンパス内の芝生の広場は「恋人広場」 といわれているそうです。そんな中を通り抜け街へ出て行きました。一度は「蘇州定園」に遊びに行きました、十二支などの説明書を中国語で言ったり、 日本語で言ったり楽しいひと時を過ごしました。
  別れに際しては、正直なところ少しセンチメンタルになりました。俺も、もう40年若かったら!これは60のおじさんのはかない夢物語 でしたが、チョットだけ若返った2週間でした。彼女から、首からかける菩薩のお守りをいただきました。今はそれをかけています、 掛けていると、なんだか彼女が守ってくれているような気がしています。・・・・
  彼女とは、今後はe−mailでの交流になりますが、またかけがえのない財産(友)を得たようです。
  梅雨が明け、日中は30度を超えるようになりました。めちゃくちゃ暑いです。今日の図書館は廊下まで人が溢れていました。また寂しくなったようです。