2008年3月〜7月留学日記     
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                平成20年3月〜7月 蘇州大学留学生日記

  《7月9日》
  昼過ぎ、車窓から西安の城壁を見る。昨日(8日)21時半蘇州駅を発車して約15時間、目的地まで、あと25時間です。 昨日12時、口語の口頭試験が終わり、全ての課程が終了しました。11日に終業式があるのですが、それをすっ飛ばして夜行列車に乗りました。
  それにしても、テスト終了後の開放感はなんとも言えない!全ての授業が終わった後のテストまでの一週間、真面目に勉強しただけに・・・・・・?
  テストについて、触れたくはありませんが、「あー!やっぱり俺の実力はこんなもの!」と思い知らされた感じである。4ヶ月間、 一応真面目に取り組んだつもりであるが、さて俺の実力はどうなっているのであろう? 今回の旅行でガイドの言うことが、 どこまで理解できるかを一つの指針にしよう。
  向かいの寝台に小学1年、6歳の女の子の親子がいます。彼女の教科書を広げお互い読み比べをする。賢そうな可愛い子である。 列車での長旅、彼女と楽しく過ごせそうである。
  目的地は新疆ウィグル自治区の中心「ウルムチ」です。天山山脈の大自然と、シスクロードの要衝トルファンなど訪れたいと思っています。
  《7月23日》
  船に乗っています。下関行きのフェリーUTOPIA2です。乗組員とも顔なじみ、勝手知ったる宿になりました。 3月からの約5ヶ月間、過ぎてしまえば早いものですが、私にとって充実した5ヶ月であった。日々の授業、欠かせぬ予習復習、毎回出される宿題、 作文、テーマ発表、単語・熟語・文章の暗記、詩の暗記、テストなどなど、気の抜けない日々でした。また、休日の蘇州見て歩き、夕食の食べ歩き、 女学生との相互学習。
  色々な人とめぐり会いました。クラスの学友、教師の方々、リタイア組の仲間、日本語科の女子大生、船で行き返りの時に出会った人たち、 旅行で一緒だった人たち・・・・・会社勤め時代には考えられない出会いでした。そんなかけがいのない友達という大きな財産を得たようです。 とにかく一度経験しておきたかった語学留学、私にとって大収穫であった。
  今回5ヶ月という長期に滞在したわけですが、文化の異なる異国の地、いろんな面で、「カルチャーショック」を受けました。 私は中国以外の外国について全く知りませんが、良い意味につけ、悪い意味につけ、これほど「人間くさい国」はないのではないかと思う。
  中国語の方ですが、当然のことですが「場慣れしました!」、言語としての中国語、全て表意文字の中国語の面白さを改めて思い知りました。 この学習は、私のライフワークとして続けていきます。さて、気になる成績表ですが、未だ見ていません。すでに自宅に郵送されているはずです。
  今回の船では、10人のお客さんの中で2人の日本語教師の方がいました。一人は蘇州で一人は湖南省の長沙で、 学期も終わり一時帰国とのこと、いろいろお話をさせていただきました。それにしても、お二人とも雰囲気が良く似ていました。
  オリンピックまであと2週間、ヒートアップしてきた中国とお別れしました。明朝、船は下関港へ着岸です、私のこの留学生日記もここで閉じたいと思います。




  新装なった太倉港国際ターミナル
  太倉市内から203路バス終点より歩いて約800m