戻る                江苏省泗洪兴洪中学にて日本語教師(2014年9月~)       2014年9月


 2014年9月8日(中秋節)
 
赴任して1週間がたった、今日は中秋節、休日である。しかしストレスが溜りっぱなしである。と言うのも水が全く出ないのである、昨日の午後から。学校がお休みに入っておおもとを止められたらしい。「なんてこった!」中国での水道は飲み水ではないが、洗物、洗濯、シャワー、トイレなど生活用水である。水洗トイレに水がなければ如何ともいがたい。ストレスが溜るゆえんである。おおもとを止められていなくても、私の部屋は水の出が悪い、しょっちゅう止まるのである。いずれにしても何とかしてもらわなければならないが、少し時間がかかりそう。以前ここ泗洪での生活を”不慣れな生活”と書いたが、今は”不便な生活である。今晩は雨模様、名月におめにかかれない。
 およそ3年ぶりの泗洪は大きく変貌していた。学校の周りの道路は拡幅され整備され、道路の名前も変わっていた。街は高層住宅が増え、現在は高層住宅の建築ラッシュのようであった。一番上の写真にもクレーンが立ち並んでいる様子がうかがえるでしょう。でもよく見ると建設が停まっているビルもあるようで。いずれバブルがはじけた時どうなるのでしょう。
 中国らしいお話を一つ。来てそうそう水洗トイレが壊れていたのでとっかえてもらった。業者は古いのをはずし新しいのを取り付けたのだが、業者は古いトイレや工事ででたガレキ、ゴミなどはそのままほりっぱなしで引き上げるのである。ここまでは中国では普通の話。古いトイレやガレキ、ゴミなどは学生たちが片づけてくれて、それらは建物の前に出してくれた。翌朝早朝ジョギングで学校の近くを走っていた時、道端に便器が捨てられていたのに気が付いた。よく見ると私の部屋にあったものであった。バスの車内放送で”魅力的卫生城市(魅力的な衛生都市)”と言っているが、そらぞらしく思えてきた。いずれにしてもとうぶんの間、毎朝お目にかかりそうである。
 さて仕事について、私の担当は中学1年2年3年と高校1年の各3クラスづつ、これら12クラスの学生たちと週一回顔を合わせることになる。クラスの人数は少ないところで約45名、多いところで約70名。70名は迫力がありますよ。私の持つ高校1年生は中学3年までは英語を勉強していて高校に上がって日本語クラスに鞍替えした学生たちでである。中学1年生と同じように”あいうえお”からの勉強となる。やはり中1と高1の手ごたえは違いますね。9月2日に学校へ入り、3日から仕事(授業)を開始したが、45分間子供たちと格闘した後のすがすがしさを久々味わった。やはり少し緊張感のある仕事は面白い。そんな思いのした初日であった。