戻る                江苏省丹阳中等专业学校にて日本語教師(2012年9月~)       2012年10月


  
 
丹陽には鉄道の駅が三つある。丹阳站、沪宁高铁丹阳站と京沪高铁丹阳北站の3駅である(沪は上海、宁は南京、京は北京の別称)。丹阳站(老火车站)は在来線、鈍行や長距離の寝台列車が走っている。沪宁高铁丹阳站は丹阳站の北側(背中合わせ)にあり上海~南京間を主とした高速鉄道で通称「动车」と言われている、もう一つの京沪高铁丹阳北站はチョット離れたところにあり北京~上海、天津~上海と長距離を走る高速鉄道で通称「高铁」と呼ばれている。このように丹陽には3本の鉄道線路が走っており、高速鉄道で上海へは約1時間半、北京へは5時間程度で行くことができ、なかなか便利な所である。暇なときなどネットで丹陽発の列車時刻を調べどこに行ってやろうかなどと、とらぬ狸をしている。昨年温州で事故を起こしたのは上海以南の長距離の高速鉄道路線である。
 丹阳站(老火车站)の正面に中国眼鏡城が独特の格好で立っている。江蘇省丹陽は東南アジア随一の眼鏡の集積地である。この城は1986年に建てられたとのこと、中に450ほどの店舗が軒を連ねているそうで、またこの城を起点に周囲には眼鏡に関する店々が展開している。丹陽は眼鏡産業で町おこしをしたのであろう。現在は自動車部品の基地としても知られている。2009年の戸籍人口は約80万とのこと。上海~南京の高速鉄道が停まる都市は昆山・苏州・无锡・常州・丹阳・镇江とあるが丹陽が一番小さな都市のようである。最近は常州の発展が著しいようである。
 先週キャノンのインクジェットカラープリンターのインクが無くなる、予想以上に無くなり方が速いと感じた。プリンターを買ったところにインクカートリッジ2個(黒とカラー)を持って行った。店の老板(おっさん)に「墨盒用完了」と言いインクのセットをお願いした。おっさんはドリルを取り出し黒色用のカートリッジには1個、カラー用のには3個の穴をあけた。穴にインクをそれぞれ注入、その後テープで穴をふさいだ。これでOKとのこと。この注入インクが1個10元で2~3回分使えるとのことである。インクは黒用1個、カラー用3個なので、しめて4個40元。
 パソコンにセットして使ってみた。品質は純正のものより少し劣るがまあいいかと思った。ただし、パソコンのインクの状態表示は「インクが少ないです!」で自動的な管理はできないようである。インクジェットプリンターの価格は400元ぐらいと安いが、インクカートリッジは純正で1個120元程度の価格である。黒とカラーの2個を買うとプリンターに比してかなり高価になる。さすがなんでもありの中国である、240元するところが40元で済んでしまうのだから。泗洪にいた時はエプソンのインクジェットプリンターを購入したが、この時は純正でない1個15元のインクカートリッジを使った。月に黒とカラーをそれぞれ1個~2個を使いきっていたので、よく店に通ったものである。ここ丹陽ではHP(ヒューレットパッカード、中国名で「惠普」)の専門店が多い、HPの中国進出が強いのがよくわかる。パソコンの専門店はほとんどHPかレノボの店である。
 しかししかし、翌日使ってみると印刷の品質がさらに悪くなっていた。いろいろ調整しても良くならない。「安物買いの銭失い」をしたかな、部屋にはモノクロだがHPのレーザープリンター(学校が用意してくれている)があるので重宝しているが、カラープリンターはどうも失敗だったようだ!
 10月23日は旧暦の9月9日で重陽の節句(重阳节)であった。この日は中国ではお年寄りを敬う日だそうです。お昼は食堂でごちそうをいただく、お酒も出ました。私は紹興酒をいただく。そして午後3時半から今週いっぱいは学校はお休みとのこと。どうしてかと聞くと24~26日の3日間丹陽市の小中学校の体育祭が当校で開催されるためとのことであった。今週、私の授業はなくなってしまった。月初め国慶節で長い休みがあったばかりなのに、気合を入れて授業の準備をしたんだが、がっかりする。
 昨日午後2時から開会式が始まり運動会は開幕。走るのはもちろん、やり投げ、円盤投げ,競歩などもあり一通りの陸上種目があるようで、今日は長距離走や競歩などの競技を見させていただきました。子供たちの一生懸命な姿はいいものだ。明日は南京で1泊し教師仲間3人で久しぶりに一杯やり旧交を温める予定である。
                                                2012.10.25