Top Page 文書館 No.027 No.025
ある彼の、親戚である、高齢のおじいちゃんが亡くなった。 亡くなったのは、ほとんど面識のない人だったが、彼も親族として通夜と葬式には出席した。全て終了した後、家に帰ってきたが、普段会社から帰って来る時間よりも随分と早い時間に家に着いてしまった。 会社には連絡して、今日一日休みを取ってあるので、かなり暇になった。それで、暇つぶしに「なんか悪いかな。」とか思いつつも、ついパチンコに出かけてしまった。 彼が店について、出そうな台を物色していると、なんか見たことがあるような人がそこに座っている。 「あれ誰だっけ? なんか見たような・・。」 「あっ! あの男は・・・! さっき葬式でお経をあげていた坊さんやないか!」 ということは軍資金は、さっきオレのおやじや親戚の人が出したお布施ですか。 ちょっと興味がわいて、その坊さんに近づいてみた。足元にカバンが置いてある。よく見ると、中にはお布施の袋らしきものがかすかに見えた。やっぱりそうだった。葬式終えて、そのままお布施持ってパチンコか。 別にその人が稼いだ金だから、いいといえばいいのだが、直接風俗に行くよりはまだマシかも。 |