大幅なダイエットをしたために失恋

イギリス・レスターの町のモーリーン・グラディさん(38)は、取材陣が訪れた時こそ体重57kgで至って普通の女性でしたが、かつては体重170kgという巨体でした。写真で手に持っているのは、かつて自分がはいていたスカートです。

ここまでの減量を実行すること自体すごいことですが、彼女は決して幸福というわけではありませんでした。この取材の4年前、17年間も一緒だった夫からなかば一方的に離婚されています。原因の主なものは彼女の太り過ぎということらしいです。

ですが、その後間もなくして行き着けのバーで、ある男性から声をかけられました。その男性は14歳も年下で結構イケメンのスティーブン・ハンスコットといいます。

この男性・スティーブンさんは決して太ってはいませんでしたが、当時170kgのモーリーンさんに自分から近づき、交際して欲しいと申し出たといいますから、世の中何があるか分かりません。

旦那と離婚してすぐ新しい彼が出来ましたが、モーリーンさんは「こんなに太っていては彼に悪いわ。」と一大決心をして減量に挑むことにしました。

自分のような巨体の女がカッコイイ男に言い寄られるという信じられない出来事に舞い上がり、気合は入り、1日1000kcalという減量食を実行し始めました。

「やせるまでは彼に会わない。」と心に決めていたモーリーンさんは、その間、彼には「長期の海外出張を命じられた。」と嘘をつき、ひたすら減量に励みました。すぐに効果は現れ始め、三ヶ月で何と170kgから57kgになり、113kgの減量に成功しました。

細くなった身体で久しぶりに彼と再会すると「君、本当にモーリーン?」と彼はびっくりしました。そこまで体重が減ればまるで別人です。

大変身した自分に自信を持って彼と再会しましたが、なぜかこの時を境に彼はよそよそしい態度を取るようになります。

次のデートの約束をしようにも「仕事が忙しいから。」と断られ、会社に会いに行った時も居留守を使われたりして二人の距離はどんどん離れていきました。

しばらくしてモーリーンさんは、親しい女友達から彼の話を聞かされました。

「ねぇモーリーン、知ってた?スティーブンがね、すごく太った人妻と駆け落ちしてどこかに行っちゃったんだって。何でもその相手の女っていうのが、以前のあんたそっくりの体型みたいよ。」

この言葉を聞いて初めて分かりました。スティーブンは超巨体の女しか愛せない男だったのです。

あの時、スティーブンの方から声をかけてきたのもモーリーンさんが170kgという巨体だったからです。やせてしまった女などに興味はなくなってしまったのです。

世界は広いので、そういう趣味の男がいても別に不思議ではありません。


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