ベッドから夫を直撃

オーストラリア・メルボルンのワンダ・ポルマートン(35歳・妻・272kg)と、その夫ジャックさん(32歳・夫・63kg)は、それまではとても仲の良い夫婦で、深く愛し合っていました。

この事件の起きる6年前に2人は結婚しましたが、結婚当初のワンダの体重は130kgだったといいますから、この事件の時の半分しかありませんでした。

それでも夫のジャックさんは、身体の大きい女性が好きだったので全く気にすることもなく、仲の良い夫婦でした。

子供がいなかった2人にとっての最高のスキンシップはレスリングで、夜ごとに全裸になって厚い絨毯(じゅうたん)の上で格闘を始めます。変わった夫婦です。そして興奮が高まってきたらベッドへ移行します。

この事件の起きた日も、いつものようにワンダが、

「ねぇ、またレスリングで一汗かきましょうよ。」

と持ちかけたのですが、夫のジャックさんが

「それはいいけど、お前また太ったんじゃないか?いくら俺が太った女が好きだっていったって限度があるぜ!」と言うと、

「何よ!あんたが太った女がいいって言うからあなた好みに無理やり食べてるんじゃない!」

「嘘つけ!この大食らいのデブ女が!」
と口ゲンカになりました。

この後は取っ組み合いのケンカに発展し、だいたいそういったものは男が勝つのですが、体重差があまりにもあり過ぎました。63kgの男と272kgの女では女の方が強かったのです。

「この、子供も生ませられないろくでなしが!」

そう言いながら妻ワンダの放ったパンチは的確に夫ジャックさんの顔面に炸裂し、ジャックさんは意識もうろうとなり、ベッドの下に倒れました。

その倒れたジャックさん目がけて、ベッドにのぼったワンダはジャンプ。
(その技はプロレスのフットスタンプかヒップドロップなのかは書いてありませんでしたが)、272kgの妻の体重が夫を直撃しました。


「ガッ!」と最後の悲鳴を上げてジャックさんはそのまま絶命してしまいました。過大な重量がかかったことによる圧死でした。

取調べの際にもワンダは「殺すつもりはありませんでした。心の底から愛していたのに・・。」と語ったといいますが、あの瞬間、もう少しの冷静さがあったならばこの事件は起きなかったのかも知れません。


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