010 ディップ dip
大胸筋・三角筋・上腕三頭筋
ディップは肩関節への負担が大きく、ある程度経験を積み、自分の体重を腕でコントロール出来る筋力がついている人が行う種目です。器具を使う運動のように、「最初は軽いウエイトから」というわけにはいかず、一番軽い負荷が自分の体重ということになるからです。
運動はディップ用のバーを使って行います。最初のうちはヒジが90度になるところを最下点の目安にして、肩をストレスに慣らしながら少しずつ最下点を下げていきます。
最下点が下がるほど大胸筋の広がりは大きくなります。身体を少し前に傾けて行うことにより、大胸筋に多くの刺激がかかり、身体を床と垂直にして行うと上腕三頭筋に多くの刺激がかかります。
胸よりも三頭筋の方が筋肉群が小さいので運動としてきついのは身体を垂直にした方ですが、大胸筋の運動として行うなら身体を前傾させて行います。ディップを行う前には十分に肩のストレッチをして、動作もゆっくりと行います。
自分の体重でも軽いと感じる人たちの中には、腰からウエイトをぶら下げて行う人もいます。