■LLフィルター構造図
左図のような形に濾材を折り込んで
作成したフィルターをロングライフ
フィルターと呼んでいます、
このような形式にすることにより、
初期圧力損失にどのような変化を
及ぼすのか実験をしてみました、
使用した濾材は厚み1mmで不織布です


下図のような装置で測定してみました、但し風速については、ダクト内の平均風速では
ありません、測定位置の風速(ダクトの中心位置)です

測定フィルターサンプルは次の4種類を作成しました
この4種類は平のフィルター面積に対して2倍、4倍、8倍
の面積で作成したものです、もちろんフィルターの開口面積は
一定で山数で調整したものです
圧力損失測定結果(mmAq)
風速(m/sec)
0.5 0.7 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0
平物(1倍)
1.0 1.3 2.0 3.3 4.5 6.2 7.9
2倍
0.5 0.7 0.9 1.6 2.2 2.8 3.5
4倍
0.3 0.4 0.5 0.8 1.4 1.9 2.6
8倍
0.3 0.4 0.5 0.7 1.1 1.5 2.2

この結果をグラフ表示したものです

■測定結果の考察
この表から推察されることは、平らな濾材に対して蛇腹折にすることにより
濾材面積を2倍にすれば、圧力損失は1/2になり4倍にすれば1/3、8倍では1/4になる
ことがいえる、従って蛇腹折にすることにより同じ濾材で圧力損失を下げることが
出来る、また最終圧損に達する時間が長くなるということも解る
特に高性能なフィルターになれば初期圧損は高くなるいっぽうであるから、蛇腹折
加工は特に必要だといえる、但し欠点はフィルターが厚くなるのと、高価になる。