魔導物語
はなまる 大幼稚園児
(スーパーファミコン版)


 発売   徳間書店インターメディア
 発売機種 スーパーファミコン
 ジャンル ロールプレイング

  システム

 移動は、トップビュー、戦闘はサイドビューのコマンド方式。
 戦闘の前には、「ぷよぷよ」でお馴染みの漫才アリ。

 主人公や敵の状態を数値ではなく、グラフィックやメッセージで表現する、ファジーパラメーターシステムを採用。

 アイテムを得る事で行動範囲が広がっていくタイプだが、探索型RPGなので、ある程度の自由度がある。

 弱い敵の場合には、戦闘を省略することもできる。

 アイテムとアイテムを合体させて、違ったアイテムを作ることもできる。

  ストーリー

 ―ここは様々な生き物たちが住む不思議な世界―
 まだ「魔導」という力を誰もが使えた時代のお話です。

 私たちが学校で知識を身につけるのと同じように、ここでは「魔導」の力を学校で学んでいました。
 「魔導」の力を使いこなす「魔導士」は、その力で困っている人や苦しんでいる人を助け、みんな幸せにすることができるため、みんなの憧れでありました。
 しかし「魔導士」になれる人は、そんなに多くはなかったのです。才能にめぐまれ、熱心に勉強した人だけが「魔導士」となれたのです。

 そして、この魔導村にも「魔導士」になることを夢見ている少女がいました。
 少女の名は“アルル・ナジャ”。卒園試験を間近にひかえ、毎日、勉強にはげんでいる幼稚園児です。アルルは、立派な「魔導士」になるために、なんとしても、今度の卒園試験の合格めざして、不思議な世界をかけめぐります。

 さて、アルルは無事に魔導幼稚園を卒業することができるでしょうか?
 それは、あなたの目で確かめてくださいね。

  レビュー

 さて、魔導物語スーパーファミコン版は、初代魔導物語直前からのお話で、卒園試験を受けるための認定書を手に入れるために、つの秘石を探す冒険に出ます。

 しかし、このシリーズ、とかとか集めるの好きですねぇ・・・
 しかも卒園試験を受ける認定書を手に入れるために、8つ揃えると なんでも願いが叶う石を集めるなんて、なんか間違ってません?
 まぁ、幼稚園児の考えることではありますが・・・


今回の冒険の舞台
 

 このゲームは、魔導物語と言うよりも、ぷよぷよキャラ使ったロールプレイングゲームと言った方がいいです。
 このゲームで「魔導物語」的なところといえば、ファジーパラメーターシステムだけですから。

 ともあれ、ゲームを始めて思ったのは、移動時のマップが見づらいという事です。

 これは、アルルの体力などをグラフィックで表現するために画面の下 3分の1を占領しているからです。
 仕方がないとはいえ、マップ構成など、もう少しなんとかならなかったものでしょうか?

 それからダンジョンが、使い回しというか、似たような場所が多いんで、わかりにくいということです。
 まぁ、これは、私の記憶力の問題かもしれませんが・・・

 ところで、ぞう大魔王の遺跡ギーガーっぽく見えるのは、私だけでしょうか?

 あと、戦闘なんですが、サターン版をやった後なんで、特にそう感じたんでしょうけど、体力魔導力を表現するための踊りカクカクしてて、動きが かったるいです。
 まぁ、昔のゲームなんで、それを責めちゃいけませんが、もうちょいとなんとかして欲しかったです。

 ただ、製作スタッフもそれを考慮してか、弱い敵ならば戦闘が始まる前に、L、Rボタンを押せば、戦闘を省略できるようになっています。
 これはぜひ、他のRPGなんかでも採用して欲しいシステムですね。

 ともあれ、いろいろと欠点を書いてきましたが、全体には、普通に遊べるデキになっています。

 ノリほのぼの系ですし、ぷよぷよでお馴染みのマンザイも見れますので、アルル歯に衣着せぬ物言いや、魔導物語ぷよぷよのノリやキャラが好きな方は、充分に楽しめると思います。

 例えば今回のアルルは、子供のドラゴン相手とはいえ、
これと言って欲しがってない物無理やり考えさせて取引強要し、
「大人がよくやってるやつ」という理由正当化するところなんざぁ、
末恐ろしいガキ以外の何者でもありません。
 これくらいでないと、「魔導士」にはなれないんでしょうか?

 このゲームのオリジナル要素としては、
 ももんがに乗って、今まで行った所に飛んで行けたり、
 アイテムマップスイッチを押したり、小さな穴に入るために小さくなったりできることですね。
 こういうのは、「ゼルダの伝説」とかの影響だったりするんでしょうか?

 ところで、このゲームにも、カーくんは、登場します。
 カーバーンクルって、世界に1匹だけかと思ったら、いっぱいいたんですね。
 今回 登場のサタンは、5匹カーバンクルを飼ってました。
 ドラコケンタウロスが、3人いたのも、ちょっとショックでしたけど・・・

 で、ある場所でカーくんに会う事ができると、その後、戦闘中に時々現れて、カーくんダンスを披露してくれたり、調子のいいときは、カーバンクルビームで敵を攻撃してくれたりします。
 でも、サターン版ほど強くはありませんので、あしからず。

 そういえば、このゲームのぷよって、弾けないんですよねぇ。
 やられると、ぐったりしなびて、まるでぷよらしくありません。
 なんか、別の生き物になっているようです。
 やっぱ、ぷよは、弾けないとかわいくないですよ・・・

こんな死に方・・・

 さて、エンディングでは、今まで冒険してきた場所をアルルが走りまわったり、プレイ中には見られないアクションドジってNG集みたいになってるのは、なんか新鮮で楽しかったです。

 その後は、魔導音頭とでも言うべき音楽で幕を閉じる訳ですが、なんで和風なんですかねぇ?
 魔導音頭で、ヨヨヨイのヨイ♪って感じで、ほのぼの感は、たしかにありましたけどね。

 ちなみに、このゲームの取説の最後には、「はなまる着せ替え大作戦」と称して、アルルとオリジナルキャラのデビル君着せ替え付録がついています。
 興味のある方は、ぜひ入手してみてください。


関連作品

魔導物語「I」3つの魔導球(MSX、ゲームギア 他)

魔導物語「II」アルル16才(MSX、ゲームギア 他)

魔導物語「III究極女王様(MSX、ゲームギア 他)

魔導物語「A」ドキドキばけーしょん(MSX、ゲームギア 他)

魔導物語(メガドライブ)

魔導物語(PCエンジン)

魔導物語(セガ サターン)



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