(セガ サターン版) |
全体マップでは、カーソルで移動。 戦闘は、サイドビューのコマンド方式。 最高3人のパーティ制で、3人目はストーリーとともに入れ替わっていく。 アルルのつける日記で、今までのストーリーを見返すことや、アルルの家で、ストーリー上で見たグラフィックをもう1度見ることもできる。 |
このシリーズの特徴だったファジーシステムは廃止され、数値でキャラの状態を表している。 全体マップはこんな感じ |
ストーリー
我々の世界とはほんのちょっぴりだけ違う、人とマモノが共存する摩訶不思議て平和そのものの『魔導世界』。 この世界では程度の差こそあれ、数多くの人が魔法を導く力がある『魔導力』を有しており、中でも類まれなる魔導力を持つ者は『魔導師』と呼ばれ、人々に敬われています. 元気いっぱいの16歳の女の子『アルル・ナジャ』も、一流の魔導師を目指して毎日修行中(?)です。 |
彼女も、いつもと変わらぬ平和な日々が続くことを信じて疑わない魔導世界の住人のひとりですが、まもなくカーバンクルと共に、数多くの人やマモノたちを巻き込む、かつてない冒険の旅へと出発することになります。 なぜならこの日は、いつもと変わらなぬ平和な『最後の1日』となるのですから・・・。 |
レビュー
MSXのディスクステーションから始まった このシリーズ、今のところサターン版が、最終作となっています。
前作の直接の続編ではないのが残念ですが、人間関係の設定がある程度 受け継がれていますので、前作を知っていれば、より楽しくプレイすることができますが、知らなくても、充分に楽しめます。
サターン版では、まったく新しい物語として作り直されてるので、アルルたちが、古代魔導スクールに入学できたのがどうかは、語られていません。
ただ、考えてみるに――アルルがルルーとも知り合いになってるのに、16歳のままという事は・・・古代魔導スクールに辿り着けなかったのか、入学できなかったのか・・・気になるところです。
ところで、このサターン版は、ストーリーだけでなく、3Dダンジョンや、キャラの状態をグラフィックやセリフなどで表現する ファジーパラメーターシステムまで廃止され、果たして「魔導物語」を名乗るにふさわしいのか、不安はありましたが、全く心配いりませんでした。 | ところどころで、 こんなグラフィックが見れます |
このゲームは、いままでの「魔導物語」続編というよりも、
魔導世界を舞台にした、言うなれば、
「大魔導物語」とも言うべきゲームだったのです。
まず ひかれるのは、ドット絵の温かみのあるグラフィックです。 ほのぼのした魔導世界のキャラたちには、ぴったりの世界です。 『みんなに優しいRPG』のうたい文句は、ダテではありません。 |
そして今までのシリーズでも好評だった喋りまくりの戦闘も、ハードの性能が上がっただけあって、喋るだけでなく、非常によく動き、派手なグラフィックにもかかわらず、とてもスピーディで、まったくストレスを感じさせません。
妙な待ち時間や、無意味な間がないというのは、基本とも言えますが、それが実現されているゲームは、なかなかお目にかかれません。
これは、絶賛すべきデキです。
パーティの3人目が、いろいろと変わっていくので、その攻撃や動きを見るのが楽しみで、愛着も湧きます。 「すけとうだら」はもちろん(?)今まで商人として登場していた「ももも」まで仲間になるのは、得点が高いところです。 すけとうだらなんて、「すけとうだらの歌」まで出てくる始末ですし・・・ |
ダンジョンなどでは、こんな感じ |
それから、今回のカーくんですが、戦闘中は、こっちが必死に戦っているにもかかわらず、「ぷよぷよ」でお馴染みのカーくんダンスを踊ってます。
でなければ、寝てます。
気が向いたときだけ、強力なカーバンクルビームを放ってくれますが、あまり期待しないほうがいいです。
ストーリー上では、重要な役割を果たしているんですけどね。
ストーリー的に、特に不満はないんですが、ちょっとサタンがカッコよ過ぎますね。
プロローグにも繋がる、最後の小粋な演出はいいんですけどねぇ。
キャラがカワイイですし、小難しいところもないので、ロールプレイングゲームに不慣れな女性の方でも、楽しんでプレイできると思います。
みなさんに、ぜひおすすめのゲームです。
ちなみに、1度クリアすると、セーブデータに星印がついて、そのデータでプレイすると、入る経験値が多くなったり、手に入るアイテムが変わってきたりするようです。
魔導物語I(メガドライブ)
魔導物語I(PCエンジン)