人間型生物

 ―HUMANOIDS―

河童 Kappa
アーマークラス
ヒットダイス
移動 120’(40’)
攻撃
ダメージ 1d4
出現数 (1d6)
セーブ E1
士気 10
宝のタイプ
知力
性格 どれでも
XP値 10

 3〜4フィートほどの水辺に住む水棲種族で、たくさんの部族があり、違った姿をしている。
 特に有名な部族は、カエルをヒューマノイドにしたような姿で、頭の上には水の入った皿があり、体を乾燥から守っている。
 そして その皿の周りを囲むように短い毛が生え、背中には亀のような甲羅を持っている(手足を引きこむことはできない)。

 ケイオティックな河童は、人間や家畜を水中に引き摺り込み、肛門から内臓を引きずり出して食べるが、ほとんどの河童は、陽気な性格で、人間と相撲をとるのが好きである。

 4〜5人程度の小規模な集団は川辺の洞穴や川底などで暮しているが、大規模な集団は、隠れ里に村を作って暮している。

 河童は胡瓜が大好物で、猿とは敵対している。
 海に住む部族を、「海童
(UMIWARAWA)」とよぶ。


水虎 Suiko

トログロダイトを使用

 河童に似た水棲の種族で、姿は似ているが、甲羅も皿もなく、鱗に覆われ、脇の下に鰭がある。
 河童よりも強暴で、人間を水に引きずり込んで血を吸う。

 水虎は、トログロダイトと同じように体色を変化させることができ、スカンクと同じように肛門近くにある腺から悪臭を放つため、対毒STに成功しなければ接近戦の命中判定において−2のペナルティを負う。

 時として1匹の水虎が、48匹の河童を従えていることがある。


山童 Yamawaro

ドワーフを使用

 3〜4フィートほどの山に住む小柄な種族で、全身を猿のような短い毛に覆われている。
 食べ物をあげると仕事を手伝ってくれたりするが、力が強いので怒らせると手痛い目にあわされる。

 原始的な生活をしていて、簡単な道具しか使わない。


人魚 / 鱗人魚

 Ningyo / Uroko-ningyo

  人魚 鱗人魚
アーマークラス

ヒットダイス

1〜4
移動

120’(40’)
攻撃

噛みつき
ダメージ 1d2 1d6
出現数

0(1d6)
セーブ

F1〜4
士気 10
宝のタイプ

   なし
知力 12 10
性格 ニュートラル ケイオティック
XP値

10、20、35、75

マーマンを使用

 この国の海に住むマーマンは西洋のもの同じく、上半身が人間で下半身が魚の姿だが、人間の部分は胸までしかない。
 魔法を使って人間に変身する事もあり、人間と恋に落ちる事もある。

 この国の人魚は、海中に棲み家を持たず、イルカなどのように小規模な群で暮し、言語は持っているが、武器などの道具は使わない。
 争いは好まないが、やむ負えない場合は、噛みつきによって攻撃する。

 鱗人魚は、手に水かきを持ち、犬のような長い顔で、全身が鱗に覆われている。
 強暴で人間を襲い、魚人を飼いならしていることもある。


木霊 Kodama

ドライアードを使用

 古い樹木に宿る精霊で、西洋のドライアードとは違い、歳をとった姿をしているものもいる。


お狐 Okitsune
アーマークラス
ヒットダイス
移動 90’(30’)
攻撃 武器 もしくは、噛みつき
ダメージ 武器による 1d4
出現数 1d6(2d100)
セーブ F1
士気
宝のタイプ
知力 10
性格 ニュートラル
XP値 10

 お狐は、狐の頭を持つ白い毛をした、背の低い ほっそりと人間型生物であり、隠れ里で集落を作って暮らしている。
 動物の「」と区別するために「お狐」と書いてあるが、「」と呼んでもかまわない。
 お狐は、歳をとるに連れて尻尾が1本ずつ増え、尻尾1本につき1つの魔法の力を「パーマネンス」することができる。
 に変身する能力を持つが、ライカンスロープではない。

 元は変化であったが、変化同士で子供を作るようになって、ひとつの種族になってしまったのである。
 そのため先天的に「ベントロキズム」「ポリモーフ・セルフ」「幻影」(変化動物のページを参照)の能力を持っている。
 しかしこれらは訓練しなければ使うことができず、これらの能力が使えるようになって初めて一人前と認められる。

 普通は隠れ里でひっそりと暮らす事を望むが、ケイオティックなお狐は、人間に馬の糞を食べさせたり、肥溜めに浸からせたりと害をなすことが多い。

 女性のお狐は、美しい人間の女性に変身し、男をたぶらかして精気を吸い取る(アンデッドの衰弱を参照)。
 ただし戦闘でこの能力を使うことはできない。
 まれに人間と結ばれ、魔法の力を強く持つ人間の子供が生まれることもある。

 部族の中でも僧侶のお狐は、神に仕えることを目的とし、時として人間の社会に紛れ込み修行する。
 徳の高いお狐は「天孤
(TENKO)」と呼ばれ、人間から敬われることもある。

 女性のお狐が別の部族の者と結婚するときには、結婚相手の隠れ里まで、一族そろって長い行列を作っていく。
 それが昼ならば、空は晴れていても、必ず雨や霰が降り、夜には、2マイル以上の「狐火
(KITSUNEBI)」と呼ばれる青白い炎が続いているのが見える。
 人間はそれを見て、お狐が嫁入りをしているのだという事を知る。

 また、新月の夜には、一族で集まり狐火灯して、ひっそりとした会合を開く。

 お狐は、油揚げ、鼠のてんぷらが大好物。


 Mujina
アーマークラス
ヒットダイス 1+1
移動 90’(30’)
攻撃 武器 もしくは、噛みつき
ダメージ 武器による もしくは、1d4
出現数 1d6(2d100)
セーブ F1
士気
宝のタイプ
知力 10
性格 ニュートラル
XP値 15

 お狐と同じく、元は変化であったものが、変化同士で子供を作るようになって、ひとつの種族になってしまったもの。
 先天的に「ベントロキズム」「ポリモーフ・セルフ」「幻影」(変化動物のページを参照)の能力を持ち、これらを訓練して使うことができるようになれば、一人前として認められるようになる。
 これも「」と書いてあるが、「」と呼んでもかまわない。

 は、の頭を持つ ずんぐりとした背の低い陽気な種族である。
 男性の陰嚢は伸縮自在で、広げると畳八畳分(12×12フィート)もある。
 この陰嚢を広げて人間を包みこんだり、幻影と同時に使って、床や畳のように見せたりする。

 に変身する能力を持つが、ライカンスロープではない。
 この種族も隠れ里に住んでおり、お狐とは対立している。

 人間(特に男)に変身して、人間に いたずらするのが好きだが、おっちょこちょいで、すぐにばれてしまうことが多い。
 坊主によく変身するが、お狐と違って修行のためではなく、ほとんどは いたずらをするためである。

 は大きなお腹を膨らませて叩くことで、太鼓のような音を出すことができる。 満月の夜になると、一族そろって お腹をテンポよく叩き大騒ぎをする。
 これを「狸囃子
(TANUKI-BAYASI)」という。


 Oni
レッサー Lesser,Oni

オーガーを使用

 1〜2本の角を持つ8〜9フィートほどの人間型生物で、部族によって、赤、青、黒、緑、白などの肌の色をしている。
 指は3本しかない。

 性格は、オーガーと同じく強暴で愚かで、人間に騙される事も多い。

 生活は原始的で洞窟で暮し、人間や動物を捕まえて生のまま食べる。
 武器は簡単な棍棒や、人間から奪った大型の武器などを使う。


グレイター  Greater,Oni
アーマークラス
ヒットダイス 8*
移動 90’(30’)
 飛行 150’(50’)
攻撃 拳 もしは、武器
ダメージ 2d4 / 武器+3
出現数 (1d6)
セーブ F7
士気 10
宝のタイプ (V)H
知力
性格 ケイオティック
XP値 1200+使える魔法のレベル 2レベル毎に550

 レッサーよりも強力で知性的な種族で、姿は似ているが身長は10フィートを越える。
 人間と同じように道具を使い、山奥や孤島に砦を築いて暮している。
 共通語を話し、魔法も使うことができる。

 「フライ」(12ターンの間)、「インビジビリティ」(本人のみ)、「ポモーフ・セルフ」を身体的能力として備えており、1ラウンドに1hpずつ再生する。
 加えて1日に1度、「ガゼアス・フォーム」を使用できる。

 グレイター鬼の女性は、男性に比べ圧倒的に数が少ない。
 そのため人間の女性をさらったり、人間に変身したりして、自分たちの子供を産ませることがある。

 人間との間に生まれた子供は「鬼子(ONIGO)」と呼ばれ、人間の知性と鬼の肉体を持つ屈強な戦士となる。
 鬼に育てられた鬼子は鬼として育ち、人間として育てられた鬼子は、人間として育つ。
 しかし人間として育てられた鬼子も、激しい怒りや邪悪な心に支配されると、鬼の姿になってしまう。
 人間社会に生まれた鬼子は、鬼が引き取りに(奪いに)来るか、恐れられて捨てられることが多い。

 子供の鬼は「子鬼(KOONI)」と呼ばれ、まれに村などに来て、人間にいたずらをする(時には、人間を殺してしまう事もある)。


烏天狗 Karasutengu
アーマークラス
ヒットダイス
移動 180’(60’)
 飛行 240’(80’)
攻撃 武器1
ダメージ 武器による
出現数 0(2d6)
セーブ F2
士気
宝のタイプ
知力 10
性格 どれでも
XP値 20

 嘴のある顔と黒い翼を持つ4〜5フィートほどの人間型生物で、天狗の部下として働くことが多い。
 天狗ほどの力はなく、魔法を使うものも少数しかいない。
 だが、武器の扱いに関しては熟達しており、人間が烏天狗より武器の扱いを習うことも珍しくない。
 常に刀や脇差を持っているが、その他にも薙刀や六尺棒などを好んで使う。

 20人ごとに3HDのリーダーがおり、族長は4HD+2で、1d4人の護衛(3HD+1)が一緒にいる。

 ケイオティックな烏天狗は、集団で人間を襲うことがある。


天狗 Tengu
アーマークラス
ヒットダイス 6***
移動 180’(60’)
飛行 360’(120’)
攻撃 武器
ダメージ 武器による
出現数 0(1d6)
セーブ エルフ6
士気 10
宝のタイプ
知力 15
性格 どれでも
XP値 950

 直立した長い鼻を持つ人間型生物。
 肌の色は真っ赤で、体毛は白い。
 烏天狗と違って翼はないが、自由に空を飛ぶことができる。

 山奥の深い森に住み、木の上に住居を構えている。
 天狗は「フライ」「ESP」「テレパシー」「テレキネシス」「ポリモーフ・セルフ」「テレポート」を使うことができ、同レベルの山伏として呪文を使うことができる。

 天狗は10人のグループに1人 8HDのリーダーがおり、50〜80人ほどの部族(半数は女性か子供)に1人 9HD+9のヒットポイントを持つ族長がいる。
 族長は「大天狗
(OOTENGU)」と呼ばれ、18レベルの山伏として呪文を使い、10レベルのエルフとしてセービングスローの判定を行う。

 ローフルな天狗は山の守護者になるが、ケイオティックな天狗烏天狗を率いて人間を襲ったり、権力者を仲たがいさせて、戦争を引き起こそうとする。

 天狗は、以下のマジックアイテムを所持していることがある。

天狗の遠眼鏡

(Tengu no toomegane)

 外見は普通の望遠鏡だが、直接見えない場所も見ることができる。
 クリスタルボールと同じ効果。
 誰でも使える。

天狗の羽団扇

(Tengu no haneuchiwa)

 7〜9枚の羽か葉っぱを持つ団扇。
 そよ風から突風まで好きな様に起こすことができ、突風を起こした場合、2HD以下の生物は、対死の光線STを成功させない限り、なぎ倒されてしまう。
 5ラウンド扇ぎ続けると、8HDのエアー・エレメンタルと同じ竜巻を起こすことができる。

天狗の隠れ蓑

(Tengu no kakuremino)

 藁で作った外套で、姿を消すことができる。
 「エルブン・クローク」と同じ効果。


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