動物

 ―ANIMALS―

変化動物 ⇒ 普通動物巨大動物架空の動物

  

経立 Futsutachi

 長年 生きて巨大化した動物の総称。

 この国では、動物は歳を取れば取るほど大きくなって行く。
 よって下に示された数値は標準的なもので、より大きなものも存在する。

 また、森に棲む 猿、熊、猪などは、木に体をこすりつけるなどして毛に松脂を塗り、その上に砂をまぶして、全身を鎧のように堅くする。
 それを繰り返すと、毛皮は鉄砲の弾も弾き返すほどの堅さになる。
 そのため他の能力に関係なく、アーマークラスは最高「3」まで下がる(素早い動物ならば、その修正も加える)。
 さらに、経立は長年生きて狡猾になっており、知力の値は倍になる。

変化 Henge

 経立の中でも、特に魔法の力を持ったもの。

 人と同じように考え、人の言葉を話すようになって、ほとんどの変化は「ベントロキズム」「ポリモーフ・セルフ」と「幻影」の能力を身につける。
 この「幻影」は「ファンタズマル・フォース」「ハルーシネイトリィ・テレイン」の効果をあわせもつが、すべての者に効果をおよぼすわけではなく、対象となった者たちだけに見える幻影を作り出す。
 そのため他の者たち以外の目から見れば、幻影にかかった者たちは奇妙な行動をとっているように見える。

 一度 幻影を作り出すと、変化がそこにいるだけで 精神集中は必要なく、変化が立ち去ったあとも1d6ターン継続する。
 ただし、変化が攻撃を受けるなどして苦痛を与えられると、幻影は消滅する。

 この幻影に抵抗できるのは、最初に幻影に触れた時と、PCに害を与える可能性があるような行動をとらされる時、幻影にかかっていない者に指摘された時で、この時に対呪文STに成功すれば、その者は幻影から開放される。
 もし同じ幻影を複数の変化が協力して作り出している時には、変化が一匹増えるにつき、1ずつペナルティが科せられる。

 変化経立と同じ能力に加え、知力は10以上になり、セービングスローも、同ヒットダイスのレベルとして扱う。

 例外もあるが、人に愛されて飼われていた変化は飼い主や家を守り、野生の変化は好んで人を襲うようになる。

 経立変化は、単独か、同型の動物を従えて行動する。

 また、同型の動物を「アンデッドの主君と下僕」と同じように、支配することができ、近くに同型の動物がいる場合、それを呼び寄せることができる。

 変化動物/架空の動物は、モンスターとして扱う。


変化動物

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川獺 Kawauso
アーマークラス
ヒットダイス 2+2(S)
移動 150’(50’)
 泳ぎ 150’(50’)
攻撃 噛みつき
ダメージ 2d4
出現数 1d2(1d4)
セーブ F3
士気 10
宝のタイプ
知力 10
性格 ケイオティック
XP値 25

 川獺(水棲のイタチで、水かきがある)の変化で、人間のように立って歩き、人間に変身することができる。
 きれいな着物を着て笠をかぶった女性に化けて男性を誘い、水中に引きずり込んで食い殺す。
 そのために、河童と間違われることがある。


猫股 Nekomata
アーマークラス
ヒットダイス 2(S)
移動 120’(40’)
攻撃 爪2 / 噛みつき
ダメージ 1d4×2 / 1d4
出現数 1(1)
セーブ F2
士気 10
宝のタイプ
知力 10
性格 ローフル(ケイオティック)
XP値 20+

 10〜30年きた猫の変化で、普段は猫の姿をしているが、人間の見ていないところでは、尻尾が二股に分かれ立って歩く。
 人間の言葉をしゃべり、人間の姿(多くは老婆)に変身し、魔法も使う。

 兆候として、

 行灯などの油を舐め、尾が蛇のように気味悪くうねる。
 腐臭に誘われ死人に近寄っていく。
 人がいなくなると、囲炉裏や火鉢の火を自分で起こす。

 などが見られる。

 猫股は猫のふりをして人間の側で暮し、夜になると人間の精気を吸い取ることがある(アンデッドの衰弱を参照)。
 ただし戦闘でこの能力を使うことはできない。

 中には「アニメイト・デッド」を使うものもいる。


神鹿 Kamijika

アクタイオーンを使用

 能力はアクタイオーンと同じだが、大きな角を持つ鹿の姿か、人間の姿のどちらかをとる。

 また、鹿の姿で人間と会話するときには言葉ではなく、テレパシーで会話すると同時に、「ESP」の呪文と同じように相手の思考を読み取ることができる。


鬼熊 Onikuma
アーマークラス
ヒットダイス 10*(L)
移動 120’(40’)
攻撃 爪2 / 噛みつき
ダメージ 2d6×2 / 2d8
出現数 0(1)
セーブ F5
士気 11
宝のタイプ なし
知力
性格 ローフル(ケイオティック)
XP値 1750

 熊の経立

 熊と同じように、両方の爪が当たると、締め付けを行い2d10のダメージを受ける。
 さらに、鬼熊は巨大なため、片方の腕でも充分に締め付けが行える。
 爪による攻撃で20の目が出た場合、1d10の追加ダメージを受ける

 鬼熊と出会った場合、鬼熊は後ろ足で立ちあがり、恐ろしい吠え声を上げる。
 120フィート以内にいるキャラクターは、対ドラゴンブレスSTを行い、失敗すると2ラウンド間、恐怖で逃げ出してしまう。
 また、30フィート以内にいる者は、セービングスローの余地なく、耳が聞こえなくなり、2d6ラウンドの間、命中判定に−2のペナルティを負う。

 変化となった場合、人間に傷つけられた事がある場合はケイオティックに、人間とかかわる事がなかった場合はローフルとなり、森の番人となる。
 どちらの場合であっても、人間からは、森(山)の神として恐れられる。

 変化鬼熊は、人間の姿に変身することもできるが、熊の姿に誇りを持っているため、めったに変身することはない。

 人間と会話するときには、言葉ではなく、テレパシーで会話すると同時に、「ESP」の呪文と同じように相手の思考を読み取ることができる。


狒狒 Hihi
アーマークラス
ヒットダイス 5*(L)
移動 180’(60’)
攻撃 爪2+締め付け / 噛み付き1
 もしくは武器、岩投げ
ダメージ 2d4 / 1d10
 武器 3d6 岩 2d8
出現数 0(1)
セーブ
士気 10(8)
宝のタイプ なし
知力 10
性格 ニュートラル
XP値 300

 猿の変化で10フィート以上あり、強暴で力が強く、走るのが速い。
 身体が黒い毛で覆われていて、髪は長く、顔は人に似てる。
 笑う時には上唇がめくれあがり、名前の由来通りに「ヒヒヒ」と笑う。

 大猿と同じく女好きで、里の女をさらったり、人身御供として要求したりする。
 狒狒は数匹の大猿を連れている事がある。

 1ラウンド中に、爪による攻撃が2回命中すると、締め付けによる攻撃で4d6の追加ダメージを与える。
 丸太(ダメージ3d6)や岩(射程50フィート、ダメージ2d8)などの武器をつかう事もある。

 特定の犬(自由に設定してよい)が嫌いで、敵の中にその犬がいると、士気が8に下がる。

 さらに長く生きた狒狒は、毛が白くなり魔法を使うようになる。

 中部から西に生息。


大蝦蟇 Oogama
アーマークラス
ヒットダイス 6** 〜(L)
移動 90’(30’)
攻撃 噛みつき+毒 もしくは、ブレス
ダメージ 2d4+1 / ヒットダイス毎に1d6
出現数 0(1)
セーブ F2
士気
宝のタイプ なし
知力 10
性格 カオティック
XP値 725 

 蝦蟇が10フィート以上になり、変化となったもの。

 蝦蟇と同じ能力を持ち、1日に3回、毒か炎のブレスを吐く事ができる。
 毒のブレスは、10フィート四方の範囲に広がり、対毒STを成功させることで回避できる。
 失敗した場合、蝦蟇の毒と同じ効果を及ぼす(ダメージはない)。

 炎のブレスは、8d6のダメージを与え、対ドラゴンブレスSTを成功させることによって、ダメージを半分にすることができる。

 大蝦蟇は人間の精気を吸い取ることができる(アンデッドの衰弱を参照)。
 ただし、戦闘でこの攻撃を行うことはできない。

 「ウェザー・コントロール」を使う大蝦蟇もいる。

 また服従させることによって、乗り物として使う事もできる。
 服従させた場合、大蝦蟇は、毒の分泌を止めるので、セービングスローをすることなく普通に乗ることができる。


大蛇 Orochi
アーマークラス
ヒットダイス 8*(L)
移動 120’(30’)
攻撃 噛みつき / 締めつけ もしくは、ブレス
ダメージ 2d8 / 2d8
出現数 0(1)
セーブ F5
士気
宝のタイプ
知力 10
性格 ニュートラル
XP値 1200

 60フィート以上あるの蛇の変化

 命中判定の時に20が出ると、人間サイズ以下の生物は呑み込まれてしまう。
 呑み込まれた場合、毎ラウンド 酸と締め付けにより2d6のダメージをこうむる。

 大蛇は、長さ30フィート、幅10フィートの範囲に蝦蟇大いもりの毒と同じ効果の毒のブレスを吐くことができる(ダメージはない)。


霊亀 / すっぽんの怪

 Reiki / Suppon-no-kai

  霊亀 すっぽんの怪
アーマークラス 3(M) 5(M)
ヒットダイス

移動

90’(30’)
 水中

90’(30’)
攻撃

噛みつき
ダメージ 1d8 1d10
(持続ダメージ1d8)
出現数 0(1) 0(1d4)
セーブ

F2
士気 11
宝のタイプ

なし
知力

4(変化は、10)
性格 ローフル ケイオティック
XP値 35 175

 霊亀は、亀の経立
 海亀と陸亀の両方がいる。
 外見は普通の亀と変わらないが、甲羅の後ろ側に、白いヒゲのような毛が生えている。
 変化となると、坊主に変身し魔法を使って、困っている人を助ける。

 すっぽんの怪は、すっぽん経立
 巨大化し、顔が人間―坊主か、ひょっとこ―のようになっている。
 一度 噛みつくと放さずに、毎ラウンド自動的に1d8のダメージを与える。
 「ライトニング・ボルト」を受けるか、モラルチェックに失敗しない限り獲物を放すことはない。
 すっぽんの怪が食いついている時に「ライトニング・ボルト」を掛けた場合、噛みつかれている者は、直接 当たっていなくても「ライトニング・ボルト」の半分のダメージを受ける。
 STに成功すれば、1/4のダメージですむ。

 変化となると、霊亀と同じく、坊主(霊亀に比べて、みすぼらしい)の姿の変身するが、人を捕って食べる。


赤えい Akaei

 ジャイアント・マンタレイを使用。

 イトマキエイ(マンタ)ではなく、アカエイの変化
 海底から浮かび上がってきて、船を転覆させ人を襲う。
 海面に浮かんだ姿が、島に間違えられるほど、巨大なものもいる。


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