その2
身も蓋も……
「おおっ! 待ちかねたぞ、まいふれんど」
「あん?」
「なんだ、大志かよ。おまえは、あいもかわらずハイテンションだな」
「ふ……そうホメるな。照れるではないか」
「……」
照れるなよ。
おまえが人間らしい行動をとると、天変地異の前触れに思えてしまう。
「で、なんのようだ?
強制イベントなんで、聞きたくないが、聞いてやる」
略すとウエピー
「で、なんのようだ? 諸般の事情で、聞きたくないが、聞いてやる」
「うむ、あっぱれな心意気。おまえも知っておろう」
「来たる10月20日から21日に、
この大学にも大学祭という、一大イベントがあることをな」
「ま、まあな」
いまのいままで、忘れてたけど……。
ちゃんと大学行ってねえから。
しかし、20日から21日か。
即売会が21日だから、ま、のぞきに行けるのは20日だけか。
「いろいろと催しあるのでな、ぜひに来い」
「……」
「おまえが、大学行事に関心を持ってるなんて。
なんかの陰謀の匂いを感じるが……」
「くっくっ……」
「えくせれんと、まい同志っ!
さすがは、魂のまい双子よ。よくぞ、そこまで見切ったな」
「……」
あのな、バレバレだっちゅうの。
「では、教えてくれよう!」
「実は、20日には、我らの愛天使、桜井あさひ嬢が、
この大学に降臨されるのだ!」
「愛天使……って、ウエディングピーチ?」
内輪ネタ〜その3〜
「実は、20日には、我らの愛天使、桜井あさひ嬢が、
この大学に降臨されるのだ!」
「桜井あさひ……って、アイドル声優の?」
「そうとも!我らの野望のために彼女をこの地に招くのだ!」
「まずは、この久留米大学にいる衆愚どもを、
あさひちゃんの魅力で洗脳してくれん」
「お、おまえ……」
そんなことしたら、あるまじろが狂喜乱舞するだろうな。
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