バックナンバー室(18) No.52〜No.54
 

No.52

<今回のテーマ>
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                                                         to と for
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どちらも「方向」や「行き先」「目的地」を表す前置詞ですが、例えば、

  go to Sydney           シドニーに行く    Sydney [si'dni]
  leave for Sydney      シドニーに向かう
  (start)

go に続く前置詞は to で、leave や start だとその後の前置詞は for になります、また

  I gave her the bag.    彼女にそのバッグをあげた

これは4文型の文ですが、これを3文型にすると

  I gave the bag to her.

とこの場合には前置詞は to を用いるのに対し、

  I bought my girlfriend thick-soled shoes.    私は厚底靴をガールフレンドに買ってあげた

  thick-soled [θik sould]  sole v.t.;(靴に)底をつける n.;底

動詞 buy を用いた時はこの4文型の文を3文型にした場合は、

  I bought thick-soled shoes for my girlfriend.

となり、前置詞は for を用いるのはよく知られているところですが、この to と for の用法の違いはどこから生まれているのでしょうか。to とfor は一体どう違うでしょうか。

まず、to はというと、He went from Naples to Milan  彼はナポリからミラノのへ行った
                                              [neiplz] [milae'n]
と from がスタート地点、「起点」を表すのなら、to はゴール、つまり「到達点」を表すということです、

           to
   ○――――→○
  起点          到達点

  Would you tell me the way to Tama Zoo.多摩動物園への道を教えて下さい
「起点」は今いる場所で、「到達点」は動物園です、

  I was in the pachinko parlor (from) ten to ten yesterday.
                           [pα':rl∂r]         私は昨日そのパチンコ店に朝の10時から夜の10時までいました

パチンコ店にいた午前10時が「起点」で午後の10時までいたのですから、この10時が「到達点」とみなされます。

  Turn to the right.  右に曲がりなさい一般的に、「方向」の to とされ「到着点」は表さない、ともされますが、
今現在向いている方向を「起点」とすれば、右を向いた状態はその「到着点」

   ○――――→○      と考えることも出来ますね。
向いている      右
  方向
(起点)        (到着点)

そしてこの「起点」と「到着点」の距離感がどんどん短くなって、
    ○→○         このように近くなってくると、
  起点 到達点

  face to face 向かい合って
  heart to heart (心から心へ)腹を割って

などすぐ近くを感じさせる表現にも to が用いられますし、これがさらに近くなると、

  We danced cheek to cheek.  ほほを寄せ合って踊った
  hand to hand 手から手へ
  mouth to mouth 口から口へ、人から人へ

という「接触」の意味でも用いられることがわかります。

これに対して for はというと、一見 to と同じようですが
        for
   ○――→    ○
 起点         目標点

for が表すのは、到達点までの動きではなく「目標点」に向かっていくその動きの方向性を表すのです。

  leave for Sydney も start for Sydney もシドニーという目標点(目的地)を目指す、シドニーへ「向かっていく」というその「矢印の向き」自体を問題にしています。
また、どちらも実際にはシドニーに着いているのかどうかは不明で、分かっているのはシドニーに「向かって」出た、ということですね。

また、go という動詞は「行き先」に重点が置かれた語で、leave, start は「出発する」というその行為自体に重点が置かれた語とも考えることができますね。

これをもとに3文型の文を見てみましょう、

  I gave the bag to her.

give という語が「あげる」「与える」の意味であるならば、当然ある物を「誰に」あげるのか、ということが問題になるハズです、「あげる」のですから、あげる相手がこの行為の「到着点」となりますから、to を用いるのです。

   I                 her
  ○――――→○    「あげる」のですから、相手にその物は当然届くのです
         give              から to なんです。

  I bought thick-soled shoes for my girlfriend.

この for は普通「ために」と訳しますが、ここも「目標点」への方向性として for を考えてみましょう。
give が当然に相手に渡すことを前提とするのに対し、buy「買った」という行為だけでは「到着点」は連想できません、買っても実際にプレゼントするのはこれから、ということが多いでしょう。ですから

    I           girlfriend
   ○――→   ○        彼女へプレゼントする「方向」で買っているのです
   buy                     から、for なんですね。

  She made her daughter a new dress. (4文型)       彼女は娘に新しいドレス
  She made a new dress for her daughter. (3文型)                    を作ってあげた

  He build his son a model airplane. (4文型)       彼は息子に飛行機の模型を作ってあげた
  He build a model airplane for his his son. (3文型)

  He cooked her his specialty. (4文型)                 彼は彼女に自分の得意料理を作てあげた
  He cooked his specialty for her. (3文型)
               [spe'∫∂lti]

これらも、実際にドレスが彼女のもとに届いているのか、息子は模型を手にしているのか、彼女のもとに料理が運ばれたのか、それは分かりません。
それよりもドレスを「作った」、飛行機を「作った」、料理を「作った」というその行為の「方向」の先には一体何があるのか、「誰に」その行為が向かっていこうとしているのか、が問題になりますから、for なんですね。

友達に持っている物を尋ねられ、 What is this? 「これ何?」と聞かれて、It's my present for him. と答えれば、彼に渡す前提としてのプレゼント、彼という「目標点」へ向かっていくプレゼントだということですね。彼はこの場にいないのだけれども、その彼へこれから「向かって」いくプレゼントな訳です。

これが彼の前になると、「自分から」あなたへのプレゼント、ということで、my present for you でももちろんいい訳ですし、実際にプレゼントを渡す段階になれば、相手のもとにそのプレゼントが到達するわけですから my present to you とも言える訳です。
実際、動詞の present は相手に「渡す」ことを表しますから、  I presented a playstation to him. 私は彼にプレステを贈ったなどと to を用います。

                                                                                                                    (END)
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No.53

<今回のテーマ>
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to と for  (2)
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まずは、前回の to と for の感覚の違いを表しましたが、実際には to もfor も同じような意味で使われている場合もありますね、

  a shinkansen to(for) Hakata           博多行きの新幹線
  a plane to(for) Madrid[m∂dri'd]     マドリード行きの飛行機
  A ticket to(for) Beijing, please.       ペキンへの切符を2枚下さい
                     [be'id3in]

このようにどちらでも、使えるところから私たちは to と for の違いが分かり難くなると思うのですが、

ここでも「結局は」同じ行き先を表しているので、
例えば新幹線なら、線路は既に博多まで続いています、新幹線に乗れば、博多に行くことは確実ですからね、新幹線と言った時点で「到達点」である博多がイメージされる時は to なのです。

交通機関を利用する場合は、交通網はきちんと整備されていますから、それを利用すればそこ・目的地へ到達するのは当たり前ですからね、タクシーに乗った時に、

  To Kyoto Station.  京都駅まで

と言うのは、タクシーに乗れば東京駅まで確実に送ってくれるというのが分かっていますから、タクシーに乗った時点で「到達点」がイメージされている訳です。

  Which way to the tax office?  税務署への道はどっちですか

way 道は税務署に続いています、道と税務署はつながっていますから、to になる訳です。

  How can I get to City Hall?   市役所にはどうやって行けばいいのですか

go と同じ様にこの  get や take なども to と結びつく動詞です。
 

これとは違って博多を自分がこれから向かう「目標点」というイメージが頭にあれば、今度は自然と for Hakata などと for になるのです。

for は「目標点」を表していることからまた、for はその目標へ向かうという「意志・意図」を表している、と言ってもいいでしょう。

前回例に挙げた、buy、make、cook などの for にもこの「意志・意図」の感じが現れていますね、
bought thick-soled shoes for my girlfriend
「彼女に、彼女のために」という ○――→  この矢印の感覚が「意志・意図」を感じさせます。

  I've sent my son to the doctor.       息子を医者を呼びに行かせたよ
  I've sent my son for the doctor.

上の to の方が、医者のいる場所へ息子を送った、つまりそれが医者を呼ぶことになるので、「医者を呼びに行かせた」ということになるのに対し、

             to                  下の for は医者を呼ぶため、その必要のため
   ○――――→○         という、送り手の「意志・意図」が直接的に感じ感じられる表現ですね。
              医者のいる所
                                    結果的に同じ意味になる時もありますが、
          for                    上の文の方は、単に「医者のところへ行かせたよ」という意味で
   ○――→   ○            使うこともできます。
        医者を連れてくること
 

最初の文では to だったように、send は普通、to とよく結びつく単語です、

  She sent a package to her cousin.     彼女はいとこに小包を送った
                [pae'kid3]     [k∧'z∂n]

for を用いると、先ほどのように「呼びに行く」の意味になるのですが、私たちの感覚からすると、「〜に送る」と言う時は「目標点」である for を使ってもいいようにも思えます。
同様に write 「〜に手紙を書く」の場合も to を用います。

   Have you written a letter to him yet?   もう彼に手紙を書いた?

write の場合に for を使うと、

  Between you and me, I wrote the letter for him.
                二人だけの話だけど→ナイショだけどね、あの手紙は僕が彼の代筆をしたんだ

と for は「代理・代用」の意味になるのですが、これも「〜に(手紙を)出す」の時も、to ではなく手紙が届く先を目標点として for を使ってもよさそうな感じもしますが、実際には to を用います。

このような send や write の時の to はこう考えることもできます、send 「送る」と言う時は、荷物やプレゼントや wire[wai∂r](電報)だったりします、こういったものを送る場合は、配送システムが確立していますから、配送を頼んだ時点で、相手に届くことは確定しているとも言えますね、

そう考えると、実際に相手に届く前でも送る時点で客観的には「到達点」がイメージできる訳です、だから to が使われると考えれます。
write も同様に、書けば後はポストに投函したり、郵便局に出せば、確実に相手に届く訳ですから「到達点」がイメージできることになります。

これに対して、持っている小包や手紙などに「何これ?」なんて誰かから聞かれたりした時は、

  It's a package for my sister.   妹への小包なの

  This is a fan letter(mail) for Nacchi.    これは「なっち」へのファンレターだよ

というように、自分がこれから○○宛てに送るんだ、というここでは主観的な感覚で「目標点」へ向かうイメージが生じるから for が使われる訳ですね。

また、実際の手紙では「○○へ」と宛名を添える際などは

  To Kate[keit]  ケイトへ

などと書きますが、その手紙を相手が読む時点では、手紙は相手の元へもちろん到達している訳ですからここでは「到達点」である to が使われると考えることができますね。

手紙は着いているのに for だというのも、ちょっと変な気もしますし、for の「〜のために」という意味だとしても、手紙には色々な種類がありますからね、温かいメッセージの手紙でもないのにどんな手紙にも for you なんて書いてあったら…うーん、やはりちょっと変な気がしてきませんか。

to と for はどちらも多義なので、その他主な用法もいくつか紹介しておきましょう。              (と、この続きは次回に)
 

                                                                                                                    (END)
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No.54
 

<今回のテーマ>
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to と for (3)
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今回は、to と for のそれぞれのイメージを元にその他の主な意味、について見ていきます。ではまずは、to から、

○ 「比較・対応」の to ;〜と比べて、〜より、〜に対して

             to                        一番分かり難い to の用法の一つがこれだと、思うのですが、
   ○――――→○        こう考えて下さい。
  起点          到達点        to が表すのは左の図のような、起点から到着点までの動きであるのは
                                 既に紹介しました。
   ○→○
起点 到達点             そしてこの起点と到達点の距離がどんどん短くなって、
 
   ○○               遂には、左のようなくっついた感じまで接近すると、「接触」の toの意味が出てくるの
                        でした。(No.52)

この「接触」の to と同じ感覚、○○と二つがとなり合わせの状態で、互いに比べたり対応させたりするのが、「比較・対応」の to です。

  I prefer udon to pasta.   パスタよりもうどんの方が好きだね
  [prif∂':r]

        to
udon○○pasta   二つを、こうやって二つ並べて比較しているのですね、

  The performance of this PC is superior to yours.    このパソコンの性能は君のものよりも優れている
    [p∂rf⊃':rm∂ns]            [sjupi'∂ri∂r]

これも、二つのマシンを並べてその性能を比較していると言えます。

  All Japan won by a score 2 to 0.   全日本は2対0のスコアで勝ちました
                           [sk⊃:r]
片方のスコアは2点、それに対してもうひとつのスコアは0点だったのです、これも2点と0点を近くで「対応」させているのです。

この対応の距離感がもう少し長くなっていくと、例えば speak to 〜 や listen to 〜、get married to 〜 といった場合の動作の「対象」を表す to になっていくのです。
 

○ 「範囲・程度・限度」の to ;(〜に至る)まで

to は (from) A to B と「 A から B へ」つまり「 A から B まで」という範囲を示すことは、もうこれで分かりますね、このどこからどこまで、という範囲が程度や限度を示します。

  I think the concert hall has a seating capacity of 2000 to 2500.
              [kα'ns∂rt]                   [k∂pae's∂ti]
         コンサート会場の収容能力は2000から2500だと思います

  to the best of one's knowledge ;〜の知る限りでは

これは、知識の最大範囲を表していますから「〜の知る限りでは」となります。「範囲・程度・限度」を表す to を使った表現の代表的なものと言えば、

  to a(some) extent ;いくらか
               [ikste'nt]
  to a great(large) extent ;かなり

  to a(some) degree ;いくらか
                  [digri':]

extent、degree はそのものズバリ「範囲・程度・限度」を表す単語ですね。
 

○ 「目的・意図」の to ;ために

  Batman came to our rescue.  バットマンが私たちを救いに来た

  I sat down to a game of baccarat.   バカラをするために席についた
                                [bae'k∂rα:](トランプゲームの一種)

  I'm looking forward to seeing you.       あなたに会えるのを楽しみにしています

                    (※ この to の後は名詞、動名詞が続く)

to の ○――――→○ この矢印 ―――→ の部分に注目すると、到着点へと向かう動き、「目的・意図」の意味が感じられると思います。
 

○ 「結果・効果」 の to  ;〜して、したことには

目的の矢印が、到着点に着くことで「結果・効果」の意味が生じてきますね、

  The bear tore an antelope to pieces.     その熊はカモシカをずたずたに引き裂いた
              [t⊃:r][ae'nt∂loup]
tear―tore―torn v.t.;引き裂く
to pieces ;バラバラ・ずたずたに

  to one's surprise ;驚いたことに
  to one's regret   ;残念なことに
  to one's joy       ;嬉しいことに

この名詞の部分を変えると sorrow (悲しんだことに)、relief (ほっとしたことに)、disappointment (がっかりしたことに) などの表現になります。

「目的・意図」の to や「結果・効果」の to を見ていると、to-不定詞にこれと同じ用法があるのも簡単にうなずけますね、ここから to-不定詞 が生まれてくる訳ですね。
 

では、次は for です、for の用法で私たちが一番思い浮かばないのがこの用法かもしれません、

○ 「代理・代用」の for ;〜の代りに、〜に代って

  a substitute for rice       お米の代用品
  [s∧'bstitju:d]
  What does PHS stand for?    PHS は何の略ですか
                                              stand for ;表す、意味する、「見方・支持をする」の意味もある

  Make a call for me, please. 僕の代わりに電話してくれない

これらは for だということで「ために」と訳すとおかしくなってしまいます。

for は目標点への「意志・意図」を示す ○――→  の感覚でした、ここでもこの矢印の先には、米や rice や Personal Handyphone System や自分がいるというのは同じです。

「代理・代用」を表すためにはそこに「〜の代わりをしてほしい」という「意志」や「意図」があるからですからね。
 

○ 「交換」の for ;〜と交換に

「代理・代用」の for の「意図・意志」が強くなれば、積極的な意味での「交換」の for として使われます。

  Exchange this for francs. これをフランに替えて下さい
[ikst∫e'ind3]
franc [fraengk]n.;フラン(フランスの通貨単位)
exchange A for B ; Aを Bと 交換する、両替する

※ ちなみに change (両替の際はこっちの方を使うのが普通)を使うと、

  Change this into francs.

と change A into B の形で、into が用いられます。

  barter A for B ; A と B を物々交換する
[bα':rt∂r]

  buy(get) 〜 for \    ;  \ で〜を買う
  sell 〜 for \           ;  \ で〜を売る

  I almost always buy a thing for cash.    私はだいたいいつも現金で物を買うようにしています

buy や sell などもお金と商品を言わば「交換」しているのですからこれも「交換」の for なのですね。
 

○ 「期間」の for ;〜の間

  He has lived here for three years.    彼はここに3年住んでいます

for はこのように「期間」を表す用法もあります、そして期間を表すのには、他に during があります、この2つはどう違うのでしょうか、

◎ for と during

              for                                     during
              3年  (時間の流れ)                 3年
   ○――――→●―→                 ○――――○
      「不特定」の期間                  「特定された」期間

for の指す矢印は「時間の流れ」だとします、先ほどの文の3年間というのも、矢印つまり「時間の流れ」においては通過点なんですね、時というのはその先も続いていく訳です、続いている時という流れのなかの途中の3年、というのがこの for three years になります。during がこのように時間の中のある期間、「不特定」の期間を表すとすれば、これに対して、during は図のように「定められた・特定された期間」を表します。

  We play volleyball on the roof during the noon recess.    昼休みにはキャッチボールをする

  The library is crowded with students during the summer vacation.
                    [kra'udid]                    図書館は夏休みの間学生で賑わう、一杯です

昼休みや夏休みはあらかじめ「決められた」休み期間であるので、during が用いられているのですね。

先ほどの He has lived here for three years. の後に、

  He didn't laugh at all during three years.    彼は3年間全く笑わなかった

このような文があると、この during three years というのは、「彼が住んでいたという3年間、その間中」という「特定」がされた期間となりますね。
最初は「不特定」だが、一度取り上げたことで次からは「特定」されたものになる、for と during のこの関係は不定冠詞 a と定冠詞 the の関係にも似ていると言えます。

  She has been dead for five years.   彼女が死んで5年になります

これは彼女が死んでから、時の流れは5年経って、これからも時は流れていきます、来年も再来年も死んだままで、時は流れていく訳です。その通過点としての5年なのです、for が「特定」された期間を表すなら、おかしなことになってしまいます、5年という特定された期間だけ死んでいる死者はいないのですから。

しかしこの5年も例えば、「その間誰も墓参り(a visit to a grave)に行かなかった」と言えば、その5年間が during five years として「特定」されるのです。

  I'll stay for two weeks.   2週間滞在します
  He ran for hours.          彼は何時間も走った
 

○ 「賛成」の for ;〜に賛成で、味方で

  Are you for or against this investment?       この投資に賛成ですか、それとも反対ですか
                                    [inve'stm∂nt]

  I'm for your opinion.           あなたの意見に賛成です
                [∂pi'nj∂n]

賛成の場合の「心の向き」がまさに ○――→ ですね、これの反対が against です。
 

○ 「原因・理由」の for ;〜のために

  be thankful (to 人) for 〜 ;〜の理由で(人に)感謝している
  be grateful (to 人) for 〜 ;〜(人に)〜のことを感謝している

感謝のその「原因・理由」の方向へ矢印が向けられているのですね、

  for fear of 〜   ;〜を恐れて
  for fear that 〜;(that以下)を恐れて

  She scolded me for having played hooky.       彼女は私がずる休みしたことを叱った
      [skould]                    [hu'ki]

hooky = truant[tru':∂nt];ずる休み play hooky(truant);ずる休みをする
直訳すると、「ずる休みしたために私を叱った」ですね。

同じような意味の語としては、

blame [breim]
reproach [ripro'ut∫]       「責める、非難する」を表すこれらの語は
rebuke [ribju':k]         「 + 人 + for 〜] ;人を(〜の理由)で責める、とfor 以下でその「理由」を示します。
reprove [ripru':v]
 

                                                                                                                    (END)
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