バックナンバー室(19) No.55〜No.57
No. 55
<今回のテーマ>
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驚く
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「驚く」で、まず最初に思い浮かべるのは、やはり surprise でしょうか、この surprise をまず定義しておきましょう、○ surprise 「予期しなかったこと、意外なこと」で心を動揺させる、
[s∂rpra'iz]まあ、何やらまわりくどいですが、これを「驚かす」としておきましょう、これが受身になると「驚く」となります、名詞も surprise で同形です。
To my surprise, I was promoted to section chief over him. 驚いたことに、
[pr∂mo'ut] 私が彼を飛びこえて課長に昇進した
promote v.t.昇進させる section chief ;課長A squall took them by surprise. スコールが不意に彼らを襲った
[skw⊃:l]予期していなければ、驚くのはどんなことでも言い訳です、時にはそれが喜ばしいこともあるでしょう。
○ astonish surprise よりも「大きな」驚きを与える( astonish > surprise )
[∂stα'ni∫]The newsflash astonished us all. ニュース速報・臨時ニュースは我々みんなを驚かせた
[nju':zflae∫]イギリス英語では newsflash ですがアメリカでは news bulletin [bulit∂n]と言います。
surprise、astonish とその驚きの程度が大きくなり、これがさらに大きくなると、
○ astound astonish よりもさらに「大きな」驚きを与える
[∂sta'und] ( astound > astonish > surprise )3つの中では最大の驚きです、単に驚かせるだけでなく、相手に対してショックを与えたりするのがこれです、「びっくり仰天させる」「愕然(がくぜん)とさせる」という日本語になります。
The newsflash astounded us all.
こうなると、先ほどの astonish をさらに上回り、みんなはあ然、呆然、肝がつぶれそうな程驚いた、ということです。そのニュースの内容がとんでもない場合だと astound となります。
astonish の名詞は astonishment これに対して astound には名詞形がない、という変わった単語でもあります。
この3つが「驚く」を表す、代表選手と考えればよいでしょう、
この他には、○ amaze astonish とほぼ同じ
[∂me'iz]
I was amazed to hear that he had gotten married. 彼が結婚したと聞いて私は驚いた名詞は amazement となります、astonish に比べると使用頻度が少ないのが、この amaze です。
形容詞の amazing [∂me'izing]の形になると、amazing 驚くべき、(驚くほど)良い
Hikaru is an amazing artist. ヒカルは(驚くほど)いいアーティストだね
(そう言えば、どこかに「アメージング・スクエア」という名前の広場があった気がしたんですけど、どこだったかな…)
amazing と似た感じの語が、wonderful, marvelous となります。
それぞれも、wonder と marvel という動詞の形があります。○ wonder [w∧'nd∂r] astonish ぐらい驚いて、時にはそこに
marvel [mα':rv∂l] 「感嘆」や「称賛」の気持ちも入る「驚く」の他に「驚嘆する」「感嘆する」の意味でも用いられるのが、この2つですがやはり「驚いた」と言う時には surprise や astonish を使うのが普通です。
I don't wonder you give up. 君があきらめても驚かないよ
I don't wonder = I'm not surprised 驚かない、不思議じゃない
I don't wonder もイギリスで用いる表現です、
これらは動詞としてよりも、wonderful や marvelous という「(驚嘆するほど)すばらしい」の意味の形容詞としての方が、馴染みがあると思います。How is the weather there? そっちの天気はどう
Marvelous! すばらしいよwonderful は中学でも登場する単語ですね、(テレビの番組にもあるみたいですし) marvelous もハリウッド映画を見ていたりするとよく登場する単語で、聞いたことがある人も多いでしょうね。
(競馬が好きな人なら、マーベラスサンデー、マーベラスクラウンなんて馬を知っている人もいるでしょう、そのマーベラスです。)ところで、「驚く」の意味を表す語には frighten という語もあります、実際辞書を調べてみると、frighten には「びっくりさせる」「ぎょっとさせる」「ぞっとさせる」などの意味が載っています。
「びっくりさせる」というところに注目するなら、これは surprise と大差がないようにも思えますね。また、別の辞書には「突然驚かす」とも書いてありました、こうなると surprise と同じじゃないか、とも思えても来ますが…
○ frighten 「驚き」+「恐怖」を感じさせる
「怖い」「恐ろしい」と思わないと、frighten にはならないのです、例えば、ゴキブリが飛んでいるのをみれば、多くの人が驚くでしょうが(この段階では surprised )、私のようなゴキブリ嫌いの方に向かって、ゴキブリが飛んでくるようなことがあれば(かつて、その経験があります、恐ろしかった)、こんな時の「恐怖」を感じた驚きが frightened です。
Suddenly a cockroach flew toward me, so I was frightened.
突然、ゴキブリが私の方へ飛んできた、それで私はぞっとなったまあ、ゴキブリなんて怖くない人もいるでしょうね、物陰から「わっ」と言って人を驚かそうとしたりしますよね、あれも単に相手が驚いただけなら、surprise ですし、これが肝試しなどで暗闇から突然、相手を驚かせるなら間違いなく、frighten ということになります。
She was frightened to hear her room might be haunted.
[h⊃':ntid]
彼女は自分の部屋に幽霊がでるのではないかと聞いて怯(おび)えた背筋がぞ〜、となるような感じを覚えれば frighten ということになります。
日本で怖いもの、と言えば「地震 earthquake」「雷(かみなり) thunder」「火事 fire」「おやじ father, one's old man」と昔から言われていますね。frighten とほぼ同じ意味で使われるのが
○ scare frighten とほぼ同義だが、それよりも小さな「恐怖」を表す
[skε∂r] こともある ( frighten ≧ scare )これは、scare の方が口語的な語で、しかも子供などが怖がる際によく用いられるからです。
Bob was scared of a barking dog. ボブは吠えている犬に怯えていた
[bα:rk]また、frightened や scared の形で形容詞として用いられる際には、上のように後には of が付くのが今は一般的です。
be frightened of(at)〜 ;〜を怖がる、恐れる、怯(おび)える
be scared of(at)〜 (ここでは前置詞は at よりも of を使うことが多い)形容詞で「怖い」を表し、後に of が付くものと言えば…もう一つ代表的な語がありましたね、そう afraid です、「怖い」を表す一般的な形容詞がこれです。
○ afraid 「怖い」「恐ろしい」の一般的な語
[∂fre'id]
※frightened や scared はもともとは、動詞である frightenや scare の「驚き」が
入った「恐怖」を表している
(実際は、afraid のように「継続的」な恐怖として用いられる場合も多い)Don't be afraid. 怖がるなよ
I have nothing to be afraid of. 私には恐れるものなど何もないよ
afraid の後には to do と of 〜ing の2つの形が続きます、
He was afraid to start a business. 彼は事業を始めるのを怖がっていた
(→ 彼は怖くて事業を始められなかった)
He was afraid of starting a business.
彼は事業を始めるのを怖がっていた(一般に afraid to do の方は「〜できない」という訳になりますが、
何故にこの2つが分けられているのか、ちょっと不思議な気も…)使われる使用頻度は be afraid to do > be afraid of doing です、いくらか to do が続く方が多いです。
(※ scared や frighten の後にも同じように to do や of doing が続きます)また、afraid には「心配する」「不安である」の意味もあります。
この場合は of doing と that節の2つが主に続きます( to do は続かない)。He was afraid of failing in business.
彼は事業に失敗するのではないかと心配・不安だった
= He was afraid (that) he would fail in business.(※この意味で frightened や scared は使いません)
(END)
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前回、「驚く」からいつの間にか「恐ろしい、怖い」へと話題が移っていましたから、
<今回のテーマ>
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恐怖
==================================================================================afraid には他に、I'm afraid (that) 〜 などの形で「〜と思う」の用法があります。
(実際、この使い方が多いですね)I'm afraid (that) 〜 は I hope (that) 〜 の逆で
「自分にとって好ましくないことを」思う時に用います。I'm afraid it'll snow heavily tonight. 今晩はひどい雪が降りそうだ
I'm sure she is furious that you told a lie.
[fju'∂ri∂s] 彼女は君が嘘をついたことをきっとかんかんに怒ってるぜI'm afraid so. どうもそうだろうね
また、I'm afraid (that)〜 は I fear (that)〜 と書き換えることができますが、かたい感じになるので使われることは少なくなります。
また、形容詞 afraid に関しては他の「恐ろしい」を表す語と違って、名詞の前に用いられることがない、叙述用法の形容詞である、という点が挙げられます。
afraid earthquake (恐ろしい地震)のような使い方はしない。
[∂':rθkweik]
○ fear [fi∂r] 動詞の fear 「恐れる、心配する」 や形容詞の fearful はフォーマルな表現なの
で、afraidなどと比べるとあまり使われない。名詞の fear だと「恐れ」「恐怖」、そしてこれから何かが起こるのでは、という「不安」や
「心配」を表す一般的な語a fear of heights ;高所恐怖症 (acrophobia [aekr∂fo'ubi∂])
a fear of being in a small enclosed space ;(狭く囲まれた空間にいる恐怖→)閉所恐怖症
claustrophobia [kl⊃:str∂fo'ubi∂]
enclose [inklo'uz]v.t.取り囲むfear とほぼ同じように使われるのが、dread [dred]です。
○ dread fear とほぼ同じ、またはそれ以上の状態を表すこともある
(dread ≧ fear)a dread(fear) of being killed ;殺されるのではという恐怖、不安、心配
I have a great dread(fear) of water. 私は水がとても怖いんです
そして fear や dread がさらに大きくなったものが
○ terror [te'r∂r] 激しい恐怖
(terror>dread ≧ fear)前回取り上げた、frighten の名詞の fright や scare が「驚き」を伴った恐怖、つまり「ぎょっと」したとか「はっと」したという「瞬間的な」恐怖に対して、terror や fear などにはその恐怖の「持続性」があります。
a reign of terror ;恐怖政治
[rein] (the Reign of Terror だとフランス革命の際の「恐怖時代」のこと)He's in terror of his life. 彼は命の恐怖の状態にある
→ 彼は殺されるのではとおののいている
He lives in terror of being demoted. [dimo'ut]
彼は左遷されることをとても恐れている
demote v.t.降格させる ⇔ promoteホラー映画(horror movie)でお馴染みのホラーはというと、
○ horror [h⊃'r∂r] 激しい恐怖+「嫌悪感」or「ショック」
ホラー映画のような背筋にいやーな物がながれるような感じは、分かりやすいでしょうが、いやーな感じ、嫌悪感やショックを受ければそれが horror ですから、我々がホラー映画に感じているホラーよりは、意味は広く用いられます。
the horror of war ; 戦争の恐ろしさ
I have a horror of violence in the movies. 私は映画の中での暴力行為は大嫌いだね
[va'i∂l∂ns]horror にはこのように「憎悪(ぞうお)」や「強い反感」の感情も含まれます。
これらの名詞から、それぞれ fearful, dreadful, terrible, horrible
[te'r∂bl][h⊃'r∂bl]
という形容詞が生まれます。「恐怖」自体の出所が、微妙に違いますから、「恐ろしい」でも、例えば horrible だとやはり、horror の恐怖をもとにした「恐ろしい」なのですが、その他は違いを意識する必要はそんなにないでしょう。fearful は先ほど挙げたように、フォーマルな感じなのでそれ程使われませんし、dreadful はどちらかと言えばイギリス英語です。
a dreadful(terrible, horrible) story 怖〜い話
It was a dreadful(terrible, horrible) accident. それは恐ろしい、すさまじい事故だった
「ひどい」の意味でもよく使われます、
dreadful(terrible, horrible) weather ひどい天気
dreadful(terrible, horrible) supper ひどい(まずい)夕食
This tastes dreadful(terrible, horrible). これまっずーい
Terrible! ひっどーい!
他に「恐ろしい」を表す語といえば、
○ awful 「恐ろしい」の意味で使うのは今は文学的な表現
「ひどい」の意味で使われることが多い。awful storm ひどい嵐 awful wind すごい風
She's an awful liar. 彼女はとんだ嘘つきだよ
「恐ろしい」は日本語でも、あいつは「恐ろしい」ぐらい頭が切れる、とか、「恐ろしい」ほどうまくいったね、などと「すごい」ということで、良い意味の場合でも使えますよね、英語でも同じように「すごい」の意味でも使えます。
I'm awful happy. とてもハッピー
He's awful cool. 彼はとてもクールだね
この awful は副詞ですが terrible も会話では副詞としても用いられます。
(ちなみに dreadful は dreadfully、horrible の副詞は horribly、terrible にはもちろん terribly という副詞もある)I'm terrible busy. とても忙しいんだよ
I'm terrible tired out. ほんと疲れたよ
(END)
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<今回のテーマ>
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服飾
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まずは、「服」と言えば、やはりこの言葉から、clothes n.;(複数形で)衣類、衣服(衣服を意味する一般的な語)
[klouδz, klouz, kl∂uδz, kl∂uz] working clothes; 仕事着普通に「衣類」と言えば、clothes です、
clothing n.;衣類、衣服、clothes よりフォーマルな語
[klouδing, kl∂uδing] (不加算名詞なので clothings とは言わない)a clothing(clothes) shop ;衣料品店
waterproof clothing ;防水具、雨具(レインコートや長靴など)
clothing industry ;衣料産業 = apparel industry
[∂pae'r∂l]
あとのアバレル産業の方私たちには馴染みがありますね。clothes は他にもよく似た語が多いですね、
cloth [klαθ, kl⊃:θ]n.;布、服地、ふきん、ぞうきん
tablecloth ;テーブルクロス
dishcloth ;食器用のふきん(dish towel)、
英では tea cloth と言います。
floorcloth ;雑巾(ぞうきん)(dustcloth)服(clothes)の素材である、「布」自体は cloth になります、布切れ1枚がひらひらしているところがイメージできますね。
布切れが古くなったものが、rag [raeg]n.ぼろ切れ(cloth が古くなったもの)
※ cloth の複数形は cloths [kl⊃:δz, kl⊃:θs, klαδz など]
clothes の動詞は、
clothe [klouδ, kl∂uδ] v.t.;服を着せる
「着せる」という他動詞ですから、「服を着る」は
She was clothed in a cocktail dress. 彼女はカクテルドレスを着た
= She clothed herself in a cocktail dress.
[kα'kteil]となります。
この場合の dress も「衣服」の意味ですが、dress ; 日本語のドレスのように clothes よりも「着飾るため」の衣類
(また、可算名詞なら「婦人用」の衣服、不加算名詞なら男女の衣服として用いられる)evening dress ;イヴニングドレス
casual dress ;ふだん着
formal dress ;礼服ちなみに、costume [kα'stju:m]になると、舞台や舞踊会などの特別な目的、
時代などにふさわしい衣服のことで、「衣装」の意味も出てきます。uniform [ju':n∂f⊃:rm]になると、「制服、軍服、ユニホーム」の意味にな
り、野球のユニフォーム、警官の制服、学校の制服、などのことです。clothe は「着せる」ですが、実際には dress や put on の動詞の方がよく用いられます。
着せる put on > dress > clothes (使用頻度)
put on ;「着せる」を表す一般的な語
「身に付ける」の意味として、衣服以外、体に付けるものなら幅広く用いる「身に付ける」は日本語だと、着る、かぶる、履く、などいろんな表現があり ますが、英語では全部 put on を使うことができます。
hat も cap も clothes も dress も jeans も shoes も underwear も sox もすべて put on を使って表現します。
さらに、体に「付ける」もの、jewelry (貴金属)も glasses (メガネ)も、 それに、makeup (化粧)、foundation (ファンデーション)、lipstick (口 紅)、perfume (香水)、体に身に付けるものならすべて put on が使えます。put on の次に用いられるのが、dress になります。
dress ;着せる(主に衣服) get dressed の形でも使われる。
dress up ;着飾る(気合の入った服を着る時)
( get を使えば get dressed up )Dress at once! すぐに服を着て
= Get dressed at once! = Dress yourself at once!
= Put on your clothes at once!She's dressing up for the alumni association. 彼女は同窓会に向けて着飾っているところだよ
(getting dressed up) [∂l∧'mnai]put on や dress などは「着せる、身に付ける」という「動作」を表す語ですが、それが一旦体に身に付けられた「状態」、「着ている」「身に付けている」を表すのが、
wear 「着ている」「身に付けている」という
have on 「状態」を表すMaybe she's wearing perfume. 多分、彼女香水つけてるよ
[p∂':rfju:m]
They all had nothing on. 彼らみんな何も着ていなかった「着る、付ける」という「動作」を経て、はじめて「着ている、身に付けている」という「状態」になるのですから、
先ほどの Dress at once! 「すぐに服を着なさい」を Wear at once! などとは言えない訳ですね。自分の車が「土禁」(たまにいますよね)ならば、
Don't wear shoes in my car. 僕の車は土禁(土足禁止)だよ
こう、乗る相手に言うことが出来ますし、相手が脱いだ靴を面倒くさいと言って、再び履こうとしているのを見つけたら、
Don't put on shoes! 靴は履いちゃだめ
と言って怒鳴るのです(笑)。
さて、perfume (香水)という言葉が出ましたが、「パヒューム」という言い方の他に「パルファム」とも言いますね(これはフランス語読みですが)、香水には他にも別の呼び方のものがありますね。(女性の方ならご存知でしょうが)
「オードトワレ (eau de toilette)」「オーデコロン (eau de Cologne) 」などがあります、
英語だと、オードトワレは toilet water オーデコロンは cologne と言います。
[t⊃'ilit] [k∂lo'un]
(じゃあ、オードトワレは直訳すると「トイレの水」?この場合は「化粧」の意味で「化粧水」ですけどね… )
一般的に、香りの強さの順はperfume > toilet water > cologne の順になります
パヒューム オードトワレ コロンperfume の容器が小さくても高いのは、香りが強いからなんですね。
(END)
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