バックナンバー室(20) No.58〜No.60
 

No. 58
 

今回は服飾関連の英語のまめ知識を紹介していきます。
<今回のテーマ>
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                                                         服飾(2)
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服関連の言葉は、英語から来て日本語になっているものが多いですね、例えばボタン、ブラウス、セーター、ベルト、スーツ、ジャケット、コート、スラックス、シャツ、ジーンズ、ソックス、キャミソール、パンティー、シューズ、などなど多くありますね。この中からいくつか紹介しておきましょう、

「セーター」は sweater 発音は似ていますが、セーターではなく[swe't∂r]

「ブラジャー」は brassiere [brae'zi∂]  普通は単に bra [brα:]と言います。(日本と同じですね)

「ソックス」は sock [sαk] の複数形 sox(socks)[sαks] のことです。
(ちなみに楽器のサックスは sax [saeks]です。)
靴下の片方が sock ですから、両方・一対を指す時は a pair of sox(socks) となります。

これと同じ様に、「対」として表すものは他に、

  a pair of      jeans, pants, shoes, panties(パンティ), pantyhose(パンスト), glasses(メガネ), tights(タイツ)など

足から履くもの、足は2本ですから大抵複数形で表されることが分かりますね。

この中でも
  pants [paents]    アメリカでは「ズボン」の意味
                            イギリスでは「下着」のパンツ

日本では、ちょっと前までは「パンツ」と言えば下着のことでしたが、最近はアメリカのように「ズボン」の意味でも広く用いられていますね。
(スーツの「2パンツセール」なんてありますからね、2パンツは正確に言えば two pairs of pants です)

「下着」のパンツは他に shorts (ショーツ・米で)とか underpants (パンツの下に履くから)と言います。ショーツ、という言い方も最近はよく耳にしますね。

  panties [pae'ntiz]   「パンティ」は複数形として s を付けるので、語尾の発音がちょっと違います。
                           イギリスでは knickers [ni'k∂rz]と言います。

knickers は馴染みが薄いかもしれませんね(スニッカーズなら知っているでしょうけど…)

アメリカでは、この knickers は、knickerbockers [ni'k∂rbαk∂rz]ニッカーボッカー(ちょとダブついた半ズボン)のことを言います。
「ニッカーボッカー」(うちの方ではニッカボッカ、と言ってました)は聞いたことがある人もいるのでは。大工さんや左官(さかん・しゃかん)さん達がよく履いているあのズボンが「ニッカーボッカー」です。

  pantyhose(pantihose)      パンティーストッキング(パンスト)
[pae'ntih∂uz]
パンストは pantyhose と言います、この形で複数扱いの語になります。
イギリスでは、tights [taits] と言います。
アメリカで tights と言えば、電波少年的地球防衛軍が着ている「全身タイツ」のように生地が厚めのものを指します。

先ほどの「ズボン」は pants でしたが、これはイギリスでは「下着」の意味で「ズボン」はイギリスでは、trousers [tra'uz∂rz]を使います。
(「ズボン」という呼び方は英語ではなく、フランス語の jupon から来ている語です)

また、ズボンには他に slacks [slaeks]という言い方もあります、「カジュアルなズボン」のことを指しますが、ちょっと古くさい感じのズボンのイメージもあります。日本でもスラックスはよく使われますね。
 

  suit [sju:t]      スーツ;上着とズボン(スカート)がお揃いのもの

上着だけなら jacket、ズボンなら pants など、スカートは skirt 、これらは日本語になっていますね。
上着とズボン(スカート)のスーツを「ツーピース two-piece suit」これにベスト(チョッキ) vest (英では waistcoat[we'sk∂t])を組み合せたものが、「スリーピース three-piece suit 」です。

  shirt [∫∂:rt]    シャツ、ワイシャツ

「Tシャツ T-shirt」は広げると、Tの字になるからTシャツです、では「ワイシャツ(Yシャツ)は、袖(sleeve)が長いので、Yの字になるからYシャツ…となりそうですが、実は

white shirt(白いシャツ)の white の部分の発音が「ワイ」になって、それに合わせて表記が「Yシャツ」となった和製英語なんです。
英語での「Yシャツ」は単に shirt だけでいいんです。
shirt は「下着の」シャツのことも表しますし、これは undershirt 、イギリスでは vest とも言います。

  collar [kα'l∂r]    カラー;シャツなどの襟(えり)
                          (「色」のカラーは color [k∧'l∂r]です)

この「カラー」を使った言葉としては、

  white-collar ;ホワイトカラー(事務系の仕事をする人、シャツの色が白であるから)
  blue-collar ;ブルーカラー(工場労働者、作業着が青系の色が多いので)
  pink-collar 低賃金で働く人(主に女性)

「ホワイトカラー」や「ブルーカラー」は日本でもかなり定着していますね、
「ホワイト」と「ブルー」の間に「グレーカラー gray-collar」という呼び方もあります。ただこういった人を「区別」する語は「差別」に繋がりますから、注意も必要です。

  cuff [k∧f]        シャツなどの「袖口(そでぐち)」や、ズボンやシャツの「折り返し」のこと

日本語で「カフス (cuffs)」と言えばカフスボタンのことですが、英語では「袖口」や「折り返し」のことをいいます。
カフスボタンは、cufflinks (普通複数形で) です。

  zipper [zi'p∂r]   ファスナー、チャック (英では、zip )

ファスナーで閉めたり、開けたりする動作が zip です。

  Zip your pants up!   パンツ・ズボンのチャックを閉めなよ
                                             (⇔ unzip 開ける)
  She zipped her purse open.   彼女はハンドバッグのファスナーを開けた
                               [shut]                                              [閉めた]

fasten は「締める、結び付ける」の意味です、したがって英語でいうファスナー (fastener) は
今挙げたジッパーやボタン、ホック(hook [huk])、スナップ(snap)などの、「留め具」はすべてファスナーになります。
 

  purse [p∂:rs]は財布(コイン入れ、札入れは wallet [wα'lit])の意味ですが、アメリカでは「ハンドバッグ handbag」の意味で使われます。
イギリスでは purse と呼ぶ「コイン入れ」はアメリカでは change purse、また wallet まではいかない小さ目の財布は、イギリスでは purse と呼びますが、アメリカではこれは wallet と言います。

「下着」は underwear と言い、 他に underclothes (複数形で)とかunderclothing と言うこともあります。

「女性の下着」は lingerie [lae'n3∂ri]、ランジェリーは日本語にもなっていますね、「ラン」ですが綴りは lin と書きます。

ちなみに、これらを縫うミシンは英語では、sewing machine ズバリそのまま「縫う機械」と言います。
                                                       [souing]
「ミシン」は machine の「マシーン」部分が、いつの間にか「ミシン」に変化した和製英語です、「ミシン」とは実は machine の部分しか表していないんですね。
 

日本で「マニキュア」と言えば、爪に塗るマニキュア液のことも意味しますが、英語の manicure [maen∂'kju∂r]は「爪のお手入れ」の意味です。

[マニキュア液」自体は、nail polish  とか nail enamel
                                    [pα'li∫]        [inae'm∂l]
イギリスでは nail varnish [vα':rni∫] と言います。varnish とは「ニス」「ワニス」のことです。

また、最近は pedicure [pe'd∂kju∂r] 「足の」爪のお手入れペディキュアという言葉もよく聞かれるようになりましたね。
 

「金」の純度を表す時には、carat(karat) [kae'r∂t]を用います。
(アメリカでは、宝石の重さを表すのに carat を使って、金の場合にはkarat と区別します)

  18-karat gold ;18金(18K gold とも)   24金(純度100%の金)に対して、
     (carat)                                           金の含有量が18の金、つまり75%の金合金。

私たちが言う24金、つまり「純金」のことは、

  pure gold ;純金(24金)

と、言います。24-karat gold と言っても分かるでしょうが、pure gold と言った方が簡単ですよね。

宝石の carat とはもともと「重さ」の単位です、1 carat は200mgです、例えば3カラットのダイヤ、などとカラット数が大きいと「大きな」ダイヤのイメージがしますが、実際は「重い」ダイヤ、な訳ですね。(まあ、重ければその分当然大きいのは当たり前ですけどね…)ですから、同じ1カラットの宝石でもダイヤとルビーなど、宝石ごとにその大きさが変わってきます。
 

                                                                                                                    (END)
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No. 59

<今回のテーマ>
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                                                         掃除(そうじ)
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「掃除」と言えば、もちろん cleaning 、その動詞は clean ですね。

  clean             動詞は「掃除する、きれいにする」
                        形容詞は「きれいな」を表す一般的な語

では、clean を使った熟語を一つ、

  Come clean!    白状しろ!     この come は「〜になる」の意味
                                         自分の身を「きれいに」なさい、→ 正直になさい

  Tom, clean your plate!    トム、料理は全部食べるのよ!
                 [pleit]   (食べて)             plate (皿)をきれいにしなさい
                                                                   → 料理をすべてたいらげなさい

野球の3,4,5番を「クリーンアップ」(cleanup trio[tri':ou])と言いますが、これは塁上に出たランナーを clean up ;きれいにする。片づける、一掃する、そんな役目なのですね。

掃除をする道具は、cleaner (クリーナーは日本語にもなっていますね)

  cleaner ;掃除機、洗剤、掃除人、クリーニング屋

「掃除機」は vacuum cleaner とか、イギリスでは hoover[hu':v∂r]と言います。
              [vae'kju∂m]          (hoover は掃除機のメーカーの名前が Hoover だったことからこう呼ばれるようになりました)
 

さて、一言に「掃除をする」「きれいにする」といっても実際には様々な掃除のやり方があります。
 

  wipe [waip]      拭(ぬぐ)う、拭(ふ)く

廊下の雑巾(ぞうきん)がけや窓のガラス拭(ふ)き、タオルで体や顔を拭いたりする「ふく、ぬぐう」です。

よく似た語に rub [r∧b] があります。これも「ふく、ぬぐう」動作を表しますが、これは単に「ふく」「ぬぐう」だけなのです、つまり wipe の方は「ふく」「ぬぐう」という行為の結果、それが「きれいに」なれば wipe なのです。

rub は「きれい」になる必要はありません。(もちろんきれいになる場合もあるでしょうが)
 

  rub     ふく、ぬぐう、こする ― その動作のこと
  wipe    ふく、ぬぐう、こする → その結果、きれいになる

  He rubbed his face with his hand.  彼は手で顔をこすった・ぬぐった
  He rubbed his hands warm.          彼は手をこすって暖めた

上は「顔をこすった」というその動作が問題であるのであって、「きれいに」なったのかどうかは別問題です。(もちろん、きれいになる場合もあるが)下の文は、こすって、それで暖めた、という5文型の文ですが、これも「きれいに」なっている訳ではありません。

  He wiped the his face with towel.    彼は手をタオルでぬぐった

  I wiped up the beer he had spilled.  彼のこぼしたビールをふき取った

  Come on, wipe your eyes!          さあ、(目をふいて)
                                     → 涙をふきなさい、泣くのをやめて

上は、顔についた「汚れ」を wipe して取り除いて「きれいに」した、ということを表していますし、真ん中の文もビールを wipe up (ふき取って)「きれいに」した、そして下の文は目をふく、つまり涙を「きれいに」ふきなさい、ということです。このように、ぬぐいさって「きれいに」するのが wipe です。

wipe は wiper 「(自動車の)ワイパー」という言葉で馴染みがありますね、車の窓ガラスを wipe してガラスを、視界を「きれいに」するのがワイパーです。あと「スイスイ簡単、○○ワイパー」という床を掃除する商品もありますね。

  ワイパー   windshield wiper     (米)
                 windscreen wiper   (英)

車のフロントガラスのことを  windshield, windscreen と言います。

  scrub [skr∧b]  「ごしごし」と wipe すること

wipe の動作を激しくして「ごしごし」こすることを scrub と言います。
最近は洗顔料に「スクラブ○○」などと言う名前がついた商品も多いですね。
洗顔ですから、何度もごしごしと顔を洗いますからね。

wipe a floor なら単に「床をふく」ですが、
scrub a floor なら「ごしごし」と力を込めて床をふく姿が想像できます。
歯を磨くのも何度も「ごしごし」磨きますから、この scrub で表されます。
しかし、普通は brush one's teeth と brush (ブラシでこする)を用います。
 

  mop [mαp]   「モップ」を使ってふくこと
                                 wipe の意味でも用いる

日本の家庭では、余程の屋敷でもないとモップはないでしょうけどね、向こうでは普通の掃除道具ですから、もともと「モップ」を使って拭く際に用いられていたのが、今では普通に「拭く」の意味でも用いられるようになっています。

  You'd better mop your brow!   額をぬぐった方がいいんじゃない
                                                     → 額の汗をふいたら
この brow [brau]は forehead [f⊃':rid, f⊃':rhed](額・ひたい)のことです。

  Giants mopped the floor with Tigers.
           (wiped)                    巨人は阪神をこてんぱんに・完全にやっつけた

mop the floor with 〜 で「〜を打ちのめす、圧倒する」の意味になります、
この比喩表現はイギリスでは wipe the floor with 〜 と wipe を用います。
 

  dust [d∧st]   名詞は「塵(ちり)、ほこり」
                 動詞は「(ブラシなどで)ほこりを払う」
 
  He stood up, and dusted himself down.     彼は起き上がって、ほこりを払った

  I dusted the snow off her head.               彼女の頭から雪を払った

wipe と似てはいますが、wipe よりも「ちょっとした動き」でほこりを取るのがこの dust です。

服についたゴミやほこりを払って落としたりするの時の手の動きが、この dust です、これは wipe ではないんですね。
掃除の際に窓を拭いたり、机を拭いたりする動きは wipe ですが、例えば机の上に消しゴムの消しカスをちょっとした手や雑巾など動きで、払うときがありますよね、この動作が dust です。

腕の動き、力の入れ加減を比較すれば、 scrub > wipe > dust   の関係になります。

ちなみに掃除道具の「はたき(叩)」のことを duster と言います。

  (feather) duster ;はたき
  [feδ∂r]
また、本につけるブックカバー (book cover) のことを dust cover とも言います。(英では、dust jacket )

ケーキなどに「(粉末を)振りかける」作業もこの dust を用います。

  dust sugar over cake = dust cake with sugar ケーキに砂糖を振りかける

ケーキなどに降りかけた砂糖は塵のようですからね。
 

  sweep [swi:p]    (デッキブラシやホウキで)掃(は)く

レレレのおじさんがホウキ(箒)で掃いている姿が sweep です。wipe が主に布などで拭くのに対し、sweep はブラシやホウキを使って掃く動作です。
「ホウキ」は broom [bru:m]です。
サッカーでは、バックスのさらに後にいる選手、キーパーの前で敵の攻撃を「払いのける」役目をする選手を sweeper と言いますね。

  scour [skau∂r]    (こすったりして)汚れを取り除く

フライパンの油汚れや、こびりつき、靴の汚れをきれいに取り除いたりする動作が scour です。scrub よりもさらに気合の入った汚れの取り方がこのscour です。金たわしのようなもので、こすってきれいに汚れを取り除きます。
scour a floor なら「床をこする洗う→みがく」の意味になります。
 

  scrape [skreip]   「へら」などを使って、こすり落とす

「どろ落とし」は scraper、ちなみに摩天楼を skyscraper と言います。(何故だ?)

「雑巾」は cloth とか rag [raeg]を使います。
「ぞうきんがけ」や「布で拭くことを」を「クロスがけ」とみなさんのまわりでは言ったりしませんか。(英語で言えば、wiping です)
 

                                                                                                                    (END)
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No. 60

前回は「掃除」でしたね、「掃除」といえばもう一つは「洗濯」、ということで、

<今回のテーマ>
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                                                             洗う
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「洗う」といえば、当然 wash ですね、これの説明は要りませんね。

  wash       洗う     「皿を洗う」は wash the dishes
                                    又は   do the dishes
                              (英)では    wash up

ここは wash を使った熟語を2つ紹介しておきます、

  wash one's hands of 〜 ;〜との関係を切る・手を切る

You should wash your hands of his private affairs.
                                             [pra'ivit][∂fε'∂r]
              彼の私事からは手を引くべきだよ
                        →彼のプライベートな問題には首をつっこむべきじゃないよ

日本語では「手を切る」「足を洗う」の表現ですが、英語では「手を洗う」の表現で表します。

  come out in the wash ;うまくいく、首尾よくいく

You worry too much. It'll all come out in the wash.    心配しすぎだよ、うまくいくって

この wash は名詞で in the wash で「洗濯を待っている間」のことです、
(洗濯を)待っている間に、事が come out 明らかになるよ、洗濯を待っている間というのはそんなに大した問題でもないので、「そのうち、いずれはうまくいくから」と相手を心配させないようにするための表現です。

洗濯関連で、wash を用いた語は

  washing machine ;洗濯機
  dishwasher      ;皿洗い機(最近だんだん普及してきましたね)
  washing liquid  ;洗剤(液体の)
            [li'kwid]
  washing powder   ;洗剤(粉末状の)
皿洗いの洗剤だったら、dishwashing liquid (※(英)では washing-up liquid)と言います。

ちなみにクリニーング屋さんの名前でよくある、ランドリーは
laundry [lα':nd∂ri, l⊃'-]で「洗濯物、クリーニング店」のこと、

  launder [lα':nd∂r, l⊃'-]  「洗濯」して「アイロン」をかける

洗濯とアイロン(iron[ai∂n])がセットになったものが launder です。

また、服の表示で「 washable 」と書いてあれば「洗濯可」の表示です。
店員さんに洗濯できますか、 と尋ねる時は、

  Is this dress washable?  このドレスは洗えますか
 

  washbowl ;洗面器、洗面台    sink とも。
[wα'∫boul]      (※(英) washbasin [wα'∫beis∂n], basin )
          sink (シンク)は最近は日本語にもなっていますが、英ではこの台所の流しのシンクの意味です
                    が、米では洗面台の意味もあります。
  washroom ;(レストランやホテルなどの)トイレのこと

「顔」を洗うは、 wash one's face ですが、「クレンジング」という言葉も
ありますね、この動詞は cleanse です、

  cleanse [klenz];(肌などの)汚れを取り除く、(傷などを)洗浄する

clean が日本語で単に「(汚れを)きれいにする」なら cleanse は「洗浄する」「洗い清める」という感じのする語です。
顔のメイクや汚れはきれいに洗い落とすことが必要ですね、そんな時は、cleansing cream (クレンジングクリーム)とか skin cleanser が使われますね。

  cleanser ;クレンザー(顔や洗剤、クレンザー)
             (一昔前はこの商品名の台所用洗剤が主流でしたね)

「体を洗う」は wash, wash yourself ですが、bathe という語もあります。

  bathe [beiδ];風呂(bathtub [bae'θt∧b], bath )につかって、体を洗うこと

bathe はバスタブに入っている姿が想像されます、欧米人はバスタブの中で体を洗いますからね。(映画とかでよく見るでしょう、泡々の中に体がうまっているのを)あの状態が、bathe です。

もちろん、私たちの感覚でいう「風呂に入る」状態のことも bathe (水浴びする)で表されますが、バスタブの中で「体を洗う」というのが元の意味なんですね。
(ちなみに泡々にするには、お湯を入れる前に石鹸液(泡になる特別のもの)を入れておくこと、お湯を入れてからそれを入れたって、いくらかき混ぜても泡風呂にはならないのでご注意を = 失敗者は語る =)

他に wash を使った語では、

  eyewash  ;目薬
              (英)では「でたらめ」の意味で使われることもある
  mouthwash ;うがい薬
  brainwash ;洗脳(する)    文字通り、脳の中を洗ってしまうのですね。
 

「髪を洗う」は wash one's hair ですが、この時に使うのがシャンプーですね、
  shampoo [∫aempu':];シャンプー
                               シャンプーで髪を洗う

シャンプーの後は、「リンス」ですね、

  rinse[rins];ゆすぐ、すすぐ
                  すすぎ洗い

英語のリンスは日本語のように、リンス剤を使うことではありません、「水で」ゆすぐ・すすぐことを「リンス」と言います。

  Rinse your hands off!    手を洗ってきなさい

御飯の前にこう言えば、当然石鹸(せっけん)で手を洗ってくることを指すでしょうが、手をドロなどで汚した子供に向かってこう言えば、「水で」洗い流してきなさい、の意味ですね。

他に rinse には「髪に色を付ける」の意味がありますが、これは日本でいう「ヘアカラー」に近いですね。

その他、使うもの、道具によって「洗う」は

  soap [soup];石鹸で洗う
  sponge [sp∧nd3]; スポンジで洗う
  towel [ta'u∂l];タオルで拭く
  hose [hous];ホースで洗う

とも言えます。

 
                                                                                                                    (END)
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