バックナンバー室(3) No.7〜No.9
 

No.7
 

<今回のテーマ>
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                                                 「ゆうびん」でーす
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読者の方のリクエストにお応えして、
今回は「郵便」に関する単語について考えましょう。

みなさんは、郵便と聞いた時、まずどんな単語を思い浮かべますか。
post または mail のどちらかを頭に描くんではないでしょうか。

両方とも「郵便(システム全般)」とか「郵便物」などほとんど同じ意味なんですよね。

では、まず post から、

post は主にイギリスで用いられる単語なんです。

「郵便物」ですから、この中には手紙、はがき、小包などが全部含まれています、お間違えのないように。

「手紙は」 letter です。letter には「文字」という意味もあります。

文字が集まって letter「手紙」になるんですね。

「はがき」は postcard とか postal card といいます。

この二つイギリスとアメリカでは意味が少し変ってきますが、その違いを知りたい人は辞書で調べて見て下さい。

「小包」は アメリカでは主に package[pae'kid3]、  イギリスでは主に  parcel[pα':rs∂l] です。

postman は「郵便配達をする人(男)、郵便配達人」なんですが、
これもイギリス英語ですから、

♪ポスマン、パット♪ポスマン、パット♪郵便屋さんと〜の、ポストマン「パット」(知らない人も多いでしょうが)は多分イギリスの物語じゃないかと考えられます。(本当かどうかは定かではありませんが)

ちなみに post には「柱」(バスケのポストプレーのポストですね)の意味や「地位、官職」(これも日本語になっていますね、政務次官のポストがあいた、など)の意味などもあります。
 

mail は主にアメリカで使われるんです。

みなさんが使っている E-mailの mail ですよね。開発したのはマイクロソフトかどうか知りませんが、アメリカの企業なんでしょうね、おそらく。もし、イギリス系の企業が開発したのなら、E-post になっていたかも?
じゃあ、Post Pet はどうなんでしょうか、知ってる人がいたら教えてください。まあ、Mail Pet じゃ何か変な気もしないでもないですけど・・・

アメリカで「郵便配達人(男)」は  mailman 、

NBA の選手でこのニックネームの人がいますよね、誰だったかな。
(思い出せない)これもアメリカだから mailman なんです。

※カール・マローンとの情報がありました。
 

女の方も郵便配達をされるので、男女総称の mail carrier という言い方もあります。

また、post も mail も動詞として使えますから、「手紙を出す」はイギリス、アメリカではそれぞれ

post a letter 、  mail a letter になります。
 

「郵便ポスト」もそれぞれ、pillar-box、mailbox と言います。

pillar-box の方は円柱状で色は赤い色、また post box という言い方もあります。

mailbox は箱型で、一般的には青色です。

日本の郵便ポストも以前はすべて円柱タイプで赤のポストでしたよね、また郵便局にいくといたるとことで「ポスト」という言葉を見かけます。
日本の郵便システムがイギリスを模していたことがここから分かると思います。かつては日本とイギリスは仲良かったですからね。(おお、日本史だ)

今のポストが四角い箱になったのはじゃあアメリカの影響なのか?
どうなんでしょう。

ちなみに 「郵便局」はどちらでも post office、the Post Office で「郵政省」となったりします。

アメリカとイギリス同じ英語でもちょっと違うんですね。                               (END)
 

No.8

<今回のテーマ>
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                                                      「見る、見える」
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今回は「見る」という動詞について考えましょう。
「見る」で習うのはたぶん中一のときに、この3つを習うんじゃないでしょうか。

see、  look、  watch この3つをそれぞれ見ていきましょう。

まずは see と look、このふたつ、実は以前にやったhear と listen、この関係と似ているところがあります。

  hear は、勝手に・自然と耳に入ってくる、 「自然に聞こえてくる」状態なんでした。

  listen  は、耳を傾けること、 「何かを注意深く聞くこと」でした。
 

これと似たような感じで

  see     「自然と(すーっと)目の中に入ってくる」

  look    「何かを見るために、目の注意(視線)を向ける」

このイメージでふたつの語をみていきましょう。
 

see は日本語にすると、まさに「見える」の状態ですから、ここから派生して、「分かる・理解する」「調べる」「経験する」「会う」などの意味がでてくるのも容易に理解できるのではないでしょうか。
 

一方、look は視線・目の動きを伴いますから、

look の後にさまざまな前置詞
(at, up, down, forward, around など)の方向を示す前置詞がくるんですね。見る方向というのは、聞く方向と違っていろいろですから、listen に比べて数多くの前置詞が付くことになるんです。

look は、目の注意(視線)を向ける、ことですから、

Look!   ほら、(見なさい)
なんて相手の注意を促すときに使えるのも、Listen! と似てますね。
 

また、He is looking the sky. と言うのに、

He is seeing the sky.とは言いません。

これは look という行為は、目の注意(視線)をむけることなので他人から見ても割に簡単にわかるんですね。

ところが、 see という行為は、主にその人自身の判断になりますから、他人からみると see であるかどうかが判断しにくいので、seeing という表現はあまり使わないんですね。

look は他人から見てもわかることですから、この観点からみると「他人からみた様子」という、

She looks happy. 彼女はしあわせそうに見える

この「見える」という、様子についての意味(見た目、外観、顔つきなど)がでてくるのではないでしょうか。
 

最後に watch ですが、これは「何が起きるのか注意深く見守る」ことなんですね。
ここから、「注意する」「見守る」の意味が出てきます。

サッカー、野球、バスケット、TVなどみんな次にどんなことが起きるんだろうと期待しながら見てますからね。
 

watch で注意するのはこれです、

  I watched the movie on TV.

テレビで映画を見るときは watch なんですが、

  I saw the movie at the theater.

映画館・劇場で見ると see になるんです。

私の考えでは、映画館という大きな画面で見る場合、そこにいるだけで映像は次から次に目の中に入ってくる、しかも向こうから画がやってくる、そんな感じになりませんか、そして映画館で見た方が映画の世界に自然にのめり込むように感じませんか、この感覚が see なんじゃないかと思うんです。

部屋の中でTVを見るときっていうのはまずは画面に注目している訳ですから、あくまでこっちが見ている、だから watch なんでしょうね。
                                                                                                                (END)
No.9

今回は Tani さんのリクエストにお応えして

<今回のテーマ>
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                                       キッチンにて  ? 焼き方あれこれ?
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みなさんは料理をなさいますか? 私は以前ピザ屋さんでアルバイトをしていたこともあって、ピザなんて自分で生地から作ることができるんです。お好みのトッピングをしてさあ、オーブンへ。
これで焼くと・・・

bake [beik]  オーブンなどを使って熱を加える焼き方です

パン(bread)を焼いたり、そう ベイクドポテトなんて料理もありますね。
パン屋さんは bakery [be'ik∂ri] みなさんの家の周りにも「○○ベーカリー」なんてお店がありませんか。

ちなみに「パン」て言うのはポルトガル語が語源のようです。

これに対して、

broil [br⊃'il]  直火でやいたり、あぶる焼き方です

鶏肉を「ブロイラー」ということがあるのは、この焼き方で丸焼きにするための肉だからなんですね。
 

そして、肉などをオーブンや串焼きなどで焼くと

roast [roust] といいます。  ローストビーフ、ローストチキン、肉ですね。

また、ナッツやコーヒー豆をいるときにもこれを使います。コーヒーをよく飲む人なら知っているのでは。
 

barbecue [bα':rb∂kju]

バーベキューは、みなさんがバーベキューをするときに焼くあの金属製の枠組(バーベキュー器)がありますね、あれで焼くと バーベキューになります。

アウトドアで作った料理を食べたりするパーティもバーベキューと言います。みなさんもこの意味でよく使ってるんじゃないでしょうか。
 

fry  油をつかって炒める焼き方です。

コーヒー豆をいるのには油は使いませんからね。フライパンをつかう焼き方だから fry ではなく、
fry するためのパン(鍋)だから a frying pan なんです。

日本でいう「フライ(揚げる)」は、deep fry と言います。

この時に使うのが fryer (frier) 通常より深めのフライパンです。

英語で fried eggs と言えば、目玉焼きのことです。
卵焼き、にあたるのは omelet [α'm∂lit](オムレツ)ぐらいかな。
 

grill 強い直火で焼いたり、焼き網にのせて焼く焼き方です。

最近のガスコンロの真ん中あたりによくついてますね、遠赤外線が出て中までよく焼ける物もあるようです。
 

saute'[soute'i]  fry よりも手早く炒めるのが「ソテー」です。

料理でソテーとなっていればこれなんですね、メニュー選びの参考に。

あとはちなみに、「蒸す」は steam これも日本語になってます。steam は水蒸気のことです。

西洋料理で「蒸す」という技法が使われ出したのは割と最近らしいです。以前「料理の鉄人」で服部さんがそうおっしゃってました。

そして「煮る、ゆでる」は boil、これもみなさんご存知でしょう。

この boil、一口に「煮る」と言っても、さらにいろんな煮方があるんです。それはまたいずれ…  (END)
 

●なお、本文中には私個人の主観的表現も含まれおります、ご了承ください。
 

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