バックナンバー室(5) No.13〜No.15

No.13

もうすぐ、お正月です。むかしは数え年で、年齢を数えていたらしいですね。新しい年になると、年齢がひとつ上がってたんですね、 ひとつお姉さん、お兄さんになるのがお正月でした。

<今回のテーマ>
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                                                         older と elder
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みなさんは、お姉さんとお兄さん、それぞれどう言いますか。

「より年をとった」姉、兄ということで

older を用いて、
                    my older sister, my older brother

elder を用いて、
                    my elder sister, my elder brother

まあ、どちらでもいいんですが、アメリカでは、older を使うのが普通のようです。

また、big を用いてもいいでしょう。

まあ、普通といえば、英語では、姉、妹、兄、弟 と歳の順序を示さずに、単に brother や sister だけで表現するのが普通ですが…

この elder という単語、考えると面白い語ですよね。
older は old (古い、年をとった)に er が付いたものですから、old の比較級です。

ところが elder はというと、 eld に er が付いたのではなく、elder という一語なんです、eld という語はないんです。

older の方は「人」や「もの」に対して使うのに対し、

elder は「人」に対してのみ使うんです。
また、近親の者に使うのが elder なんです。

   My elder daughter is in America.                 私の(年上の方の)娘はアメリカにいます。

まだほかに姉妹がいて、その中で年が上の方の娘、ということです。

ふたり姉妹なら、長女になりますが、それ以上だと、必ずしも長女とはかぎりません。

長女や長男ならば、いちばん年上ということで、eldest や oldest そして first などを使うといいでしょう。

  one's eldest (oldest) son          長男
  the first son

これもふたり兄弟なら one's elder (older) son で長男ということになります。

  Ami is older than Hiroko. あみは寛子より年上だ。

(鈴木あみちゃんとスピードの島袋寛子ちゃんは仲良しらしいです。)

ここで注意しなければならないのは、

elder は than と共には使えないんです。

elder は主に名詞の前につく単語なんです。
英作文の際は思わず使ってしまいそうですが、使えないんですね。間違えやすいので注意してください。
 

「より年上」を表す形容詞には、senior もあります、これを使うと、

  Only you are senior to me.   あなただけが私より年上です

と、to を用います。また、年下は junior ですね。

なお、elder はあくまで「より年をとった」と比較を表す語ですから、普通に「年をとった」という時は elderly になります。

年配の女性の方なら、an old lady とか an elderly lady

この場合、elderly を用いた方が柔らかく丁寧な表現になるのでこちらを使った方がいいでしょう。

もっとも最近は年配の方のことを言う場合は、

  senior citizens             という言葉が一番好まれています。

一人なら  a senior citizen

日本語でも「年寄り」とか「老人」などがありますが、中にはこの表現を嫌う人もいらっしゃるようで、なんか別の呼称があったような気がするんですけど・・・
高齢化で年配の方の比率が上がってますからね、こういうことが出てくるのも当然と言えば、当然ですが。
(でも、もともと「老」は、年をとって徳の高い人、とか長者のことを言ってたんですけどねえ)
 

ちなみに、高齢化は aging 
高齢化社会は an aging society  といいます。
 

不況、高齢化社会、財政赤字、地球温暖化、環境破壊、・・・ etc。
うーん、未来には暗い話題しかないんでしょうか。                                                 (END)
 

No.14

<今回のテーマ>
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                                                         予言と預言
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今回は英語というより、日本語でこの違いを分かってない人が、多いのでこれを取り上げます。

「予言」とは、これはみなさんが知っているように、未来に起こる出来事をあらかじめ言い当てる、ことです。

英語だと、
  foretell [f⊃:rte'l]  fore は「前」を表しますから、「前」は時間的にいうと、先のこと。先のことをいうか                      ら、 「予言」、字面どうりです。
      「予言者」は foreteller といいます。

また、
  predict [pridi'kt]  ともいいます。
こちらは、何か根拠のようなものがあって、それから予言する時に使います。
 

ちなみに、
  foresee [f⊃:rsi':]   予知する
                    see は わかる、ですから、先のことがわかる、予知するなんですね

予言は人に言うから、tell 、foretell なんですね。

  forecast [f⊃:rkae'st]  予測する
              予測、ですから、そうなるであろうという何かしらの根拠なり情報があるんです。

天気予報は  a weather forecast などといいます。
 

古代から現代まで様々な予言者が存在していました、日本でも邪馬台国の卑弥呼は、巫女(みこ、シャーマン)であったのは知られています。今も、この予言者はいろいろいるようですね。ノストラダムスもこの予言者です。

これに対し「預言」とは、神の言葉を預かること、この場合の「神」はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの神のことです。(ちなみに、それぞれが崇めている神は違っています)神の予言が、預言なんです。

これを英語では

  prophesy [prα'fisai]
       神の言葉や、あとは魔法的なもので行われる予言です。
       魔法も、神の力を借りますからね。

「預言者」は prophet [prα'fit]  です。

預言者として知られているのは、代表的なのは世界史でも習った、
マホメット(Mahomet [m∂hα'mit] とか Muhammad [muhae'm∂d])

マホメットは最後の預言者、と自分で言い切っているのがすごい。ほかの預言者と言えば、ノアの箱船で有名なノア、モーゼの十戒のモーゼ、イエス・キリスト(Jesus Christ [d3i':z∂s  kraist])も預言者ですね。

ついでにやっておくと、

釈尊(お釈迦様、仏陀)は Buddha [bu'da]、仏教は  Buddhism [bu'dizm]

イスラム教は Islam [i'sl∂m] とか  Muslim [m∧'zlim]

ユダヤ教は Judaism [d3u':diiz∂m]
ユダヤ人は Jewry [d3u':ri]
ユダヤ人の、という形容詞は Jewish [d3u':i∫]
 

預言者がいうところの、預言とは、神の言葉なのですから、これははずれることは絶対にないんです。
(私的に言えば、はずれてはいけない、と言えますが)

だって、この世で唯一絶対である神、この世を統治する全知全能の神が下したものなんですから、はずれることがないんですね。

ということは、逆にいえば、予言ははずれこともあるんです。ノストラダムスも予言なんですね、ですからはづれたっていいわけなんですね。

近頃はいろんな予言者がいるようですね・・・
ああいう人は自分が「予言者」なのかそれとも「預言者」なのかを考えて予言しているのかなあ。
まあ、それはそれ、予言するのは自由なんですけどね。

最後に、私の持論は、未来なんてわかりっこない!  です。

今回は「違いのわかる英語」というよりも違いのわかる日本語でした。           (END)
 

No.15

<今回のテーマ>
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                                                         ダイエットしよう
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  diet [da'i∂t] ダイエット、女性がいつも口にしている言葉ですね、しかし、みんな基本的なことが分かっていない。

◎ダイエットはこうするしかない
○有酸素運動をして、カロリーを消費する
(私が調べたものでは、20分とか30分以上運動して、はじめてそこから脂肪が燃焼されるようになるそうです。つらい運動でなくてもいい、軽く汗が出るような運動を休まず長時間行うこと)
○食べる量を押さえた方が確かにやせる
少しでいいので、食べる量を減らせば、なお効果があります。(ほんの少しでもいいんです)
○間食しない
女の人はよく、お菓子を食べる、別腹なんて言葉もありますが、そんな訳はない、食べれば必ず身になります。
○食事は一日三度きちんと取る
人間の体は、ただでさえ脂肪をためるように出来ています、これが二食になると、食事機会が減るため、体は通常より脂肪を蓄積させようとするのです。

以上で、私のダイエット講座終了、基本はこれです。運動で脂肪を燃焼させるしかないのです、巷にあるものは、すべてがニセモノ、そんなに簡単にダイエットができるはずがない。
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さて、長くなってしまいましたが、ダイエットが成功すると、見事痩せることができます。

この、痩せている状態を表す語もたくさんあります。

  thin [θin] もとは「薄い」という意味です 体が薄い→痩せた、 ということですね。
  痩せている、を表す一般的な語です。

普通に、痩せている、を表すこともあれば、体調が悪いようなイメージを受けることもあります。

  You look to be thin, are you all right?

痩せているを褒め言葉として使う場合、(特に女性を褒める時には)

  slim [slim] や slender [sle'nd∂r] を使いましょう

スリムは日本語になってますね、ダイエットやエステ関係でよく耳にする言葉です。スリム○○センター、なんてありますね。
エステなどで、痩せた人には slim を使えばいいわけです。

slender も似た様なものですが、slim に優雅さや、上品さが加わると slender になります。
しかし、両方とも人を引きつけるものはあります。

  She is a slim (slender) lady.
  She has a slim (slender) waist.  waist [weist](腰)

なにか、いい気持ちになりませんか(男性なら、特に)
 

これが、男性について痩せている、という時は

  lean [li:n]  を用います。
注意して欲しいのは、痩せているからといって、ガリガリじゃあないんです、筋肉質で締まっているのが、lean なんです。
( ああ、I want to be lean.)
マッチョ系で脂肪がついてないのが、lean です。
 

痩せている、といっても

  skinny [ski'ni]  や scrawny [skr⊃':ni]

になると、骨に皮がついた状態でよくないです。(古い言葉だと、骨皮筋衛門)

skin は、皮、のことですから、skinny も想像しやすいです

この痩せ過ぎの状態を、医学的、専門用語でいうと、

  underweight [∧'nd∂rweit] といいます。

weight が文字どおり下まわっているからです。

また、少し難しい単語ですが、
  emaciated[ime'i∫ieitid] これも痩せすぎていることを表しています

最後に、ひとこと。
テレビのタレントやモデルは、カメラを通すと太って見えるので、必要以上に痩せなきゃならないんです。
それを一般の人が、真似をする必要なんて、ないと思いますよ。
実際にタレントの方を見たことがあるんですけど、細い、いや細すぎる!
痩せても、体をこわしちゃ、なんにもならないですからね。

そうそう、ご長寿クイズを見て感じたんですが、ご長寿のお年寄り、て痩せてる方が多いですよね、やっぱり痩せてる方がいいのかな。(しかし、痩せ過ぎはよくない)                                  (END)
 
 

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