バックナンバー室(8) No.22〜No.24
 

No.22

<今回のテーマ>
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                              「理由」を表す接続詞
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今回は because、since、as、for 「理由」をあらわす接続詞について考えていきましょう。

まずは、これらの「理由」の意味の強さを比べると、一番意味が強いのは、because となります。明確な因果関係がある場合に、用いるのが because です。

そして、since、as、for になるにつれて、意味が弱くなっていきます。for になると、理由を補足的、追加的に述べる場合に用います。ですから、

  because > since > as > for

これが意味の強さの順番です。

実際は because、since はそれほど差がなく、使われています。
若干、because の方が強い感じぐらいの感覚です。

ただ、Why do you want such a stuffed toy monkey?

stuffed [st∧ft];詰め物をした
stuffed toy animal;ぬいぐるみ

Why 〜 ? と聞かれたときは、明確な理由を相手側は求めていますから、こういう時はいちばん強い because を使って答えるのがいいでしょう。
  I want it, because I love monkeys very much.
 

会話では、because、since この二つが主に使われます、

as を使うとあらたまった感じになりますし、for はそれ程は使われません。

日本人が書く文章は、as や for が必要以上に多くなりがちになるようですから、注意しましょう。as、for ともに我々には短い単語で使いやすいような気になるんですが、我々が感じるのとはやはり感覚が違っているようです。

文法的にみると、

because は、文の頭でも後でも使えます。

  Because he was sick with a fever, he was absent.
  He was absent, because he was sick with a fever.

どちらでも使えます。
absent [aebs∂'nt]adj.;欠席して  fever [fi':ver]n.;熱
 

そして、since、as は普通、文頭に用います。

  Since she goes about with all of us impartially, she is loved by everybody.

  As the door opened, the cat went in the room.

go about ;付き合う
impartially [impα':∫∂li]adj.;分け隔てなく、公平に
 

ところが、for は文頭には用いません。

  He doesn't like summer, for he can't swim a stroke.

stroke [strouk]n.;ストローク(ひとかき)  ひとかきも泳げない → かなづち

for はこのように、追加的、補足的に理由を述べる場合に使いますが、理由としてはかなり弱い感じを受けます。
さっきも言った通り、そんなにつかう表現ではありません。
 

文中に使われるとしたら、so でしょう。原因」を表す、接続語ではありませんが・・・

  so ;だから  (「順接」を表す接続語です)

  I love monkeys very much, so I want it.
  He was sick with a fever, so he was absent.
  He can't swim a stroke, so he doesn't like summer.

このように使えます、

会話では、because、since、そして so この3つがメインです。

あ、そうそう、now (that) もありますね。これは、 since と同じぐらいだと考えて下さい。
会話では that はよく省略されます。

これも文頭です。

  Now (that) we are not university students,we must have responsibility of our behavior.

responsibility [rispαns∂bi'l∂ti]n.;責任
behavior [bihe'ivj∂r]n.;行為、振る舞い
                                                                         (END)
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No.23

<今回のテーマ>
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                                                           「結婚」
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結婚と聞いて思い浮かべるのは
wedding [we'ding] と marriage [mae'rid3] でしょうか。

まずは、この二つの違いから、

wedding から連想される語と言えば、
  wedding cake、wedding dress、wedding march;結婚行進曲、  wedding ring;結婚指輪

などの言葉があるように、結婚は結婚でも「結婚式」の意味が強いのが、wedding です。

結婚式は wedding のままでもいいですし、
ceremony [se'r∂mouni]n.;式   をつけて、  wedding ceremony

対して披露宴、はというと wedding reception [rise'p∫∂n]といいます。
  reception は (正式で大きな)歓迎会、お祝い   です。
最近はレセプションという言葉もよく聞かれる方も多いのでは

ホテルのフロントなどにもこの言葉が書いてありますね。見たことあります?これは「受付」という意味ですが、

reception は 「受け取ること」の意味です、歓迎会、受付ともに、人の歓迎を受け取っています。

動詞は receive [risi':v] です。 バレーのレシーブもボールを受けてますからね。

receipt [risi':t] になると「領収書」になります。
レシートはおなじみでしょう。
 

では、marriage の方はというと、こちらは結婚式の意味だけにとどまらず、「結婚している状態・関係」、つまり結婚生活、という更に大きな意味での「結婚」を表します。

〜にプロポーズをする、ことを、propose marriage to 人  と言いますが、propose wedding とは言いませんし、

〜との結婚生活、は marriage to 人   で、wedding to 人  ではありません。
(プロポーズは単に propose だけでいいんですけどね)

見合い結婚、は  arranged marriage で表されます。

が、英語で言う arrange [∂re'ind3]は、アレンジする側、
arranged marriage で言うと、結婚させる側の力が強いですから、決められた結婚、のような意味が入ってきますから、今の見合い結婚の状況をそのまま表しているとは言えません。

ちなみに、恋愛結婚は、marriage for love、love match ともいいますが、向こうでは大体が恋愛結婚ですから、この言葉は一般的ではないですね。
 

「結婚する」という表現は marry と get married をつかいます。

  My father got married when he was 28.

  She got married to Jon last Christmas.

get married 「〜と」結婚する、という場合は to を使って下さい。
我々の感覚だと、with を使いたいところですが、to なんです。

  marry を「結婚する」の意味でで使う時は前置詞は取らないのでご注意を

  She married him five years ago.
 

  marry 人、 get married to 人     人と結婚する

marry よりも get married の方が会話ではよく使われます。
 

注意して欲しいのは、「結婚している」、という「状態」を表す時です。

これは、be married (to) 人「(人と)結婚している」を使って、

  Noboru is married to Reiko.

これは、結婚している「状態」つまり、今 marriage の状態ということです。

先ほどの、  marry と get married は結婚する、という「動作」を表しています、これは、marriage の状態になる、wedding を挙げる、動作ですね。
 

あ、そうそう「離婚」は divorce [div⊃':rs] です。

でも、芸能人の離婚率、て高いと思いません?(調べたことはないですが)                    (END)

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No.24

<今回のテーマ>
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                                                       「着く」
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「着く・到着する」と言えば、arrive at(in)、reach、そして get to でしょう。

arrive とは、ある場所へ着くことです(あたり前か)、特に、旅行などの目的地に着く時は arrive が使われます。

We arrived in Tokyo at midnight.  私は東京に夜の12時に着いた
When did the train arrive at this station?    列車はいつこの駅に着きましたか
He usually arrives home from school at six.    彼は普段6時に学校から家に着く

※ midnight は 真夜中の12時のことですから、
at midnight は深夜の12時のことです。「真夜中」ではありません。
 

会話では get to の方がよく使われます。

The letter got to his office the day before yesterday.  手紙は彼の事務所に一昨日着いた
What time will we get home?    私たちは何時に家に着きますか
 

reach は「着く」と言う意味の中に、特にその場所へ着くのに、「長い時間、長い距離、そして努力の末に」着いた、という意味が含まれています

They reached the top of Mt. Fuji at last.         彼らは遂に富士山の頂上に着いた
 

文法的にはこれらの動詞のあとにつく前置詞については、

  arrive の後には主に at や in を   get の後には to を
  そして reach の後には前置詞を取らない

ということを覚えておいて下さい。

arrive at は単なる「場所(建物や街など)」に着く場合で、

arrive in はもっと大きな国や大規模な都市などさらに「広がりをもった空間」としてとらえられる場所へ着く場合に使われます。

  arrive at the airport(station, hotelなど)

  arrive in Italy(Paris, Tokyoなど)

Italy [i't∂li]イタリア            イタリア人、イタリア(人)の Italian[itae'lj∂n]
パリは Paris [pae'ris]です

さらに注意したいのが、

arrive、get 共に後に続く語が、home、here、there の時は前置詞は取らない

ということです。(to home とか at home とはしません)

  When did he arrive home/here/there?
  She got home/here/there at the moment.

at the moment;(ちょうど)その時

今、前置詞についてやりましたから、今度は前置詞の観点から、これらの語(arrive at/in、get to)を見ていきたいと思います。

get が取る前置詞は to です。
この to は「到達点、終点」をあらわす to です。
どこへ着くのかはこの to がその方向を定めています、そしてその方向を定める基準はというと、出発点にあります。

ですから、get to は出発点を基準として、目的の場所までへの動きをを問題にしています。

arrive に付く at/in は逆に、その到着点に基準が置かれます。

道順を尋ねる表現、

How can I get to Nanba Station?      難波駅にはどうやって行けばいいですか

この場合だと、なぜ arrive ではなく、get to なのか、これは現在いる場所を基準とし、目的の場所である難波の駅までの動き、「ここ → 難波へ」という動きを問題にしていますから、
get to が使われています。

新幹線の車内アナウンスで

We will soon arrive at Nagoya.

などと言っていたら、自分たちが今いる場所ではなく、到着点の名古屋(駅)に基準が置かれているアナウンスです。

注)実際にこの通りのアナウンスかどうかは不明です。(確かこんな感じだったような、気がして)

こう考えると、出発点(多くの場合は自分の今いる所)を基準としたget to の方が会話で多く使われるのは、自己中のアメリカ人なら当然と言えるのかも知れません。(冗談です)           (END)
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