バックナンバー室(14)No.40〜No.42

No.40

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では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. She (  ) come here soon.      彼女はもうすぐここに来るでしょう

2. 1.の文を疑問文にして、Yes, No の答えをそれぞれ

3. (   ) climb Mt. Fuji next year.  私は来年富士山に登るつもりです

4. 3.の文を否定文にすると?

5. It is fine today. (today を tomorrow morning)にして、
                 「明日の朝は晴れるでしょう」の意味になるように

※ soon [スー(ン)](副)(すぐに)      climb [(ク)ラィ(ム)](動)(登る)
   next [ネ(クスト)](形)(次の)  来月は next month、来週は next week

答えは最後に
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<今回のテーマ>
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                                                    助動詞 will (2)
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will の意味で前回は「未来」と「意志」を取り上げましたが、
今回はまずこのことを確認してみて下さい。

  I'll go there.    私はそこに行くつもりです

  I'll buy that watch. 私はあの腕時計を買うつもりです

there ;そこに・へ(⇔ here ;ここに・へ)

これらのように、I will や I'll で始まる場合、つまり「主語が I 」の時というのは、自分のことの未来を人に話すのですからそこには当然自分の「意志」というものが表されるということです。
私はそこで行くでしょう、ということはそこへ自分が行く「つもり」だからなのです。自分が買うでしょう、ということはそれはつまり買う「つもり」だということですね。つまり、

◎  I will 〜 は自分の「意志」を表すことが多い

のです、考えてみれば当たり前のことですが、これだけを覚えようとすると
結構難しいのですが理屈がわかれば当然のことなのですね。

※ I'll be thirty next year.   私は来年30になります

この場合は、年をとること自分の意志でできることではありませんから
「(単純)未来」となります。
year [イァ](名)(年、一年)   last year で「去年」 this year は「今年」
 

これと同じようなことが Will you 〜? の場合にも言えます。

  Will you go home?      あなたは帰るつもりですか

home [ホゥ(ム)](副)(我が家へ)   go home ;帰宅する

このように Will you 〜? で尋ねる場合は、you つまり「相手」は目の前にいるわけですから、その相手に向かっての未来のことを尋ねるということは、すなわち相手の「意志」を尋ねていることになる、ということを頭の中で確認してみて下さい。
「あなたは帰るでしょうか」と尋ねることはまずありませんね、当然「あなたは帰りますか(帰るつもりですか)」と尋ねるはずです。
(もちろん状況によっては「未来」を尋ねる場面もありますが、例えば
Will you be busy tomorrow?;明日は忙しいですか、と聞く場合は「未来」の訳の方がいいでしょう)
busy [ビ'・ズィ](形)(忙しい)
 

そして Will you 〜? はこの相手の「意志」を尋ねる意味から発展して「〜してくれませんか」という「依頼」や「勧誘」の意味が生まれます。
 

◎  Will you 〜?       「〜してくれませんか」という「依頼・勧誘」を表す

  Will you open the window?    窓を開けてもらえませんか(依頼)

  Will you close the door?     ドアを開けてもらえませんか(依頼)

  Will you go with us?         私たちと一緒に行きませんか(勧誘)

with [ウィ(ズ)](前)(〜と共に、〜と一緒に)

これらは、文の内容や前後の話の繋がりから「未来」「意志」「依頼・勧誘」どの意味なのかを判断すればよいのです。
(難しいようですが、慣れてくれば自然とできるようになるでしょう)

さて、ここで以前の復習ですが  Will you open the window?
                                          Will you open a window?
と前置詞が the と a だとどう変わるのでしょうか?

定冠詞の the は「特定」されているものに使います、ですから上の文ではどの窓を開けるのかは、頼む方、頼まれる方共に「どの窓」を閉めるのかが、この時点で分かっているのです。
例えばそこには窓がひとつだけしかないのなら、当然どの窓なのかは明白ですから「特定」された the を使うのは当たり前ですね。
また、いつも開ける窓が同じであることを二人が知っていれば、開ける窓は当然「特定」されますからこの時も the です。
頼む以前に、窓について「あれ、あの窓おしゃれねえ」などの会話があった後に the を使えば、それはさっき会話に上った「おしゃれな窓」のことなのです、この時も二人にとってはどの窓なのか「特定」ができています。

これに対して不定冠詞 a は「不特定、任意」のうちの一つのことですから、窓がいくつかあるようなところで、Will you open a window? と言うならば「どれでもいいから」ひとつ窓を開けて下さい、という意味が込められていることをここで確認しておいて下さい。                  (No.08)

Will you 〜? に please を付けると「丁寧さ」が増します
 

◎ Will you please 〜? > Will you 〜?  「丁寧さ」

  Will you please play the piano?     ピアノを弾いていただけませんか
  Will you sit down, please?          座っていただけませんか

※ please はどちらの位置でも構いません
 

will については次回もう一度やることにして、今回は Will you ? を使った表現をあといくつか紹介しておきましょう

  Will you pass me the salt?    塩を取ってくれませんか

pass [パ(ス)](動)(手渡す、回す)   salt [ソ(ルト)](名)(塩)  salt をいろんなものに代えれば、食卓でいつでも使えます。

  Will you help me?        私を助けて・手伝ってくれますか

help [ヘ(ルプ)](動)(助ける、手伝う)  Help me! 「助けて?」

  Will you turn off that light?  あの明かりを消してもらえませんか

turn off [ター(ン)  オ(フ)];(電化製品などを)消す 「つける」は turn on

  Will you go to the movies with me tonight?      今晩私と一緒に映画に行きませんか

movie [ム'ー・ヴィー](名)(映画)  go to the movies ;映画(を見)に行く
tonight [トゥ・ナ'ィ(ト)](副)(今夜・今晩)

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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。 ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

  Where is the taxi stand?   タクシー乗り場はどこですか

この他にも、こんな風にだって言えます。

  Where can I catch a taxi?   どこでタクシーをつかまえることができますか
                                           (タクシー乗り場はどこですか)

catch [キャッ(チ)](動)(捕まえる、捕える) また、 taxi はアメリカでは cab [キャ(ブ)]とも言います

乗り場に行って、タクシーに乗ると、とその前に…
外国のタクシーは日本の様にドアが自動で開くわけではないのでご注意を。
ドアは自分で開けて自分で閉めるのです、ボーッと立っているとタクシーがどこかにいってしまうかも(それはないか)。

  Where are you going?
  Where to?                   どちらまで

タクシーのドライバーがまず聞くことと言えば、この言葉ですよね。Where ? で始まっていればほぼ間違いなく行き先を尋ねているのだと思って自分の行き先を告げればいいわけです。
(乗るなり、行き先を告げてもいいですしね)

  (To) Hilton Hotel, please.     ヒルトンホテルへ行ってください

to は「目的地;?へ」を表す前置詞です(なくても可)
「場所 + please 」これだけで十分です。

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◎問題の答え

1. She (will) come here soon.      彼女はもうすぐここに来るでしょう
2. 1.の文を疑問文にして、Yes, No の答えをそれぞれ
  Will she come here soon?   Yes, she will. No, she won't(will not).
3. (I'll) climb Mt. Fuji next year.  私は来年富士山に登るつもりです
4. 3.の文を否定文にすると?
  I won't(will not) climb Mt. Fuji next year.
5. It will be fine tomorrow morning. 明日の朝は晴れるでしょう
  (It'll)

※ 5.「天候」や「時刻」などを表すときには、it を使います。
What time is it now?  It's three thirty.
  今何時?             3時30分です

                                                                                                              (END)
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No.41

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. (   ) you tell me the answer?   その答えを私に言ってくれませんか→ 教えてくれませんか

2. (   ) you (   ) me the moyo?   マヨネーズを取ってもらえませんか

3. (   ) you (   ) turn (  ) the radio? ラジオをつけてもらえませんか(丁寧な表現で)

4. あなたは来月二十歳(はたち)になるのですか  (これを英語にすると)

5. I love "STAR WARS". (   ) go to the theater (   ) Saturday.
  私はスターウォーズが大好きです 私は次の土曜に映画を見に行くつもりです

※ tell [テ(ル)](動)(話す、言う)   moyo [メ'ィ・オゥ](名)(マヨネーズ)= mayonnaise [メィ・ア・ネ'ィ(ズ)]
                                               [マヨ]ではありません、発音に注意
radio [レ'ィ・ディ・オゥ](名)(ラジオ) 発音に注意
theater [シ'ィ・ア・ター](名)(映画館、劇場)   go to the theater ;映画館に行く → 映画を見に行く
Saturday [サ'・ター・ディ](名)(土曜日)

答えは最後に
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<今回のテーマ>
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                                                 助動詞 will (3)
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前回 Will you 〜? で「〜してくれませんか」という「依頼・勧誘」を表すのだと説明しました。

  Will you have a cup of coffee?   (1杯の)コーヒーはいかがですか?

これはその「勧誘」を表しています。
cup (名)(カップ)   coffee (名)(コーヒー)   「紅茶」なら tea [ティ]

※ カップが2つなら two cups of ?、3つなら three cups of 〜 と cup に複数形の -s が付きます。

コップで飲む飲み物なら、glass [(グ)ラ(ス)](名)(コップ、グラス)を使って a glass of milk (1杯のミルク)とか two glasses of orange juice(2杯のオレンジジュース)などの表現になります。

と、まあこれが正しい英語ですが、実際には

  Will you have a coffee?    などと言ってもいいのです、これが。

今回はこれに対する答え方を見ていきましょう。
Will you 〜? で尋ねていますから、Yes, I will. や No, I won't(willnot).
で答えるのはもちろんですが、こんな言い方もできます。

  Yes, please.
  Thank you, please.   はい、いただきます(お願いします)

もっと簡単に言うと、一言で

  Thanks.      ありがとう

などと言います。「〜はいかがですか」と尋ねてくれた相手に対しての気遣いから please, thank you などの言葉が出てくるのです。

断わる場合は、

  No, thank you.   いいえ、結構です
  No, thanks.

などです。最初に no (いらない) と言っておいてから、その後で相手の心遣いに対して thank you と言うのは yes の場合と同じです。
 

また、Will you 〜? と尋ねる以外にも、won't を使って Won't you 〜? と尋ねる場合もあります。
 

◎ Won't you 〜?     〜しませんか  「勧誘」を表す( Will you 〜? よりやわらかな表現)

  Won't you have a cup of coffee?   (1杯の)コーヒーはいかがですか?

  Won't you go to Koshien Stadium with us?   私たちと(一緒に)甲子園に行きませんか?

stadium [(ス)テ'ィ・ディ・ア(ム)](名)(球場、競技場)

※ won't you の時は「勧誘のみ」の意味になります。

  Will you sing a ballad for me.  私のためにバラードを歌ってくれない?

これは「依頼」を表していますね。
sing [スィ(ング)](動)(歌う)
ballad [バ'・ラッ(ド)](名)(バラード) 発音は[バラード]ではありません
for ;〜のために、〜に

この時の答え方も、 Yes, I will. No, I won't(will not).という他に

  All right. ;承知した、わかった = OK. [oukei]. = Okay.

という言い方も出来ます。他には、

  Sure. [シュァ];もちろん、いいとも!  (No.27)
  Of course. [オ(フ) コー(ス)];もちろん
  Certainly. [サ'ー・タ(ン)・リ];もちろん

などとも言えます。「依頼」されたことに対して快く引き受ける場合にはこんな表現になります。
もっと簡単に言うのなら、もちろん yes だけでもいいですし、軽く

  Yeah. [ヤー]   いいよ

などとも言えます。

断わる時なら、No, I won't(will not).の他に

  I'm sorry.    ごめんなさい
  Sorry.

などと言って断わるのがいいでしょう。

また、「依頼」と言えば、

No.38 の問題で
  Can you help me?        あなたは私を助けることができますか (助けてくれませんか)

という表現を取り上げました。

この時の  Can you 〜?  は「あなたは〜できますか」の意味から発展して、
  「〜してくれませんか」という「依頼」を表しています。

※ Will you 〜? と Can you 〜? を比べると Can you 〜? の方が遠回りな感じで「丁寧な」表現になります。

       Can you 〜? > Will you 〜?  (丁寧さ)

では will について簡単にまとめておきましょう。
 

◎   will            「未来」と「意志」 を表す

     Will you 〜?    「依頼・勧誘」を表す

     Won't you 〜?   「勧誘」のみ

     Can you 〜? > Will you 〜?  (「依頼」の丁寧さ)

取りあえずこれが分かっていればいいでしょう。

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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

タクシーに乗った際に、行き先を書いておいてメモを持っていたら、それを
運転手に見せてこう言います。

  Take me to this address, please.  (私を)この住所に連れていって下さい
                                                 → ここに行ってもらえますか

take [ティク]には「連れて行く」の意味もあります。 (他には「取る、食べる」などいろいろ)
address [ア(ド)レ'(ス)](名)(住所) アドレス帳など日本語にもなっています

自分でも初めて行く所なら、アドレスを書いたメモを見せるのが一番だと思います。「インターナショナルホテル」と言ったのに、ホテルに着いたと思ったら「インターコンチネンタル」だったり…
(隙あらばわざと間違えたホテルに行ったり、知らないことをいいことに大回りして、タクシー代を稼ごうとするしたたかなドライバーも多いですからね)

目的地に着いたら…(そこで降りることが分かっている場合ですが)

  Stop here, please.
  Let me out here, please.       ここで止めて下さい

let [レッ(ト)]は「させる」の意味です、ここで私を外へ(out)「させて」で「出して」の意味になります。

そして、金額を尋ねます。

  How much (is it)?     おいくらですか

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◎問題の答え

1. (Will) you tell me the answer?   その答えを私に教えてくれませんか
2. (Will) you (pass) me the moyo?   マヨネーズを取ってもらえませんか
3. (Will) you (please) turn (on) the radio? ラジオをつけてもらえませんか
                                               (丁寧な表現で)
4. Will you be twenty next month?   あなたは来月二十歳(はたち)になるのですか
5. I love 'STAR WARS'. (I'll) go to the theater (next) Saturday.
私はスターウォーズが大好きです   私は次の土曜に映画を見に行くつもりです

※ 1. Will you tell me 〜? は「〜を教えてもらえませんか」と尋ねる時の定番の表現です。
3. turn on は「点ける」、「消す」は turn off です。
5. next Wednesday は「次の」水曜日です

◎例えば月曜にこう言えば、「次の水曜」は「その週の」水曜のことになるでしょうし木曜にこう言ったのならそれは「来週」の水曜のことになります。next がついているから「来〜」がつくとは限りません、「次の〜」の意味になるのが next です。
next summer 「次・今度の夏」  これもこれだけだと「次の」の意味ですから
場合によっては、「今年の夏」のことや「来年の夏」の意味になります。
summer [サ'・マー](名)(夏)

  spring [(スプ)リ(ング)](春)
  fall [フォー(ル)](秋)      autumn [オ'ー・タ(ム)]という言い方もある
  winter [ウ'ィ(ン)・ター](冬)

結構おなじみですね。
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No.42

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. (   ) you have a (   ) of grape juice?   グレープジュースを一杯いかがですか

2. 1.の問いに対して
   Yes, (   ).   はい、いただきます
   No, (   ) you. いいえ、結構です

3. (   ) you cook something for me?     私のために何か作ってくれませんか

4. 3.の問いに対して
    All (   ).      いいわよ
   (   ), (   ) busy now.  ごめんね、今忙しいの

5. (   ) you (  ) free tomorrow afternoon? 明日の午後はおひまですか

6. (   ) I help you?     いらっしゃいませ(店員さんの決まり文句)

※ grape [(グ)レィ(プ)](名)(ぶどう・葡萄、グレープ)
   something [サ'(ム)・シ(ング)](代)(何か)
       「サムシング・エルス」のサムシングがこれです。ちなみに、
     something else で「ほかの何か・何かほかのもの」の意味になります。
   busy [ビ'・ズィ](形)(忙しい)   free [(フ)リー](形)(ひまな)

答えは最後に
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<今回のテーマ>
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                                                      shall
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今回は助動詞 shall です。
と、その前にしつこく「助動詞」を使った文の作り方は
「主語 + 助動詞 + 動詞の原形」ということをまず確認しておきましょう。

そして今回取り上げる shall の用法はすべて「一人称」としての用法である
ことを最初に言っておきます。
(一人称とは I や we などのことを指します)

2, 3人称の用法はそれほど(特にアメリカでは)多くないので、それはいずれまた取り上げましょう。
 

  shall [シャ(ル)]   一人称(I, we)で 「(単純)未来」や「意志」を表す

そうお気づきですか、will と同じなんですね。
アメリカでは、will と shall はほぼ同じ意味で使われています。そして「 will の方が一般的に使われる」のです。
ですから、will ≒ shall として考えておけばよいでしょう。
 

厳密に言えば、発言者の意志、意向が will よりは強くなりますから、例えば

パチンコですられている途中だが、次の一万円札の両替をしながらの独り言…
(分からない人、ゴメンナサイ)

  I shall return.   取り返してやる

麻雀(マージャン)で、いきなり親に満貫(マンガン)をぶち当てられた後、点棒を渡す時に、握りしめながらここも。(さらに分からない人ゴメンナサイ)

  I shall return.   取り返してやる

そして、「貞子」は井戸の中で、こう言いました……

  I shall curse you. お前達を呪ってやる?

curse [カー(ス)](動)(呪う)
などと使いますが、もちろん will を使ってもいいのです。まあ、普通は will だと覚えておけばいいのです。

そして I shall の短縮形は I'll  になります。
( I will も I'll になりました)

  I shall be thirty in June.   私は6月で30になります
   (I'll)

June [ジュー(ン)](名)(6月)  「ジューンブライド(6月の花嫁)」の「ジューン」がこれです、
ちなみに「ブライド」は bride です。

つまり、I'll be thirty in June. となると、I will なのか I shall なのか見た目からは判断ができなくなります。
(ここら辺りからも、shall と will の区別がなくなってきている理由かも知れません)

shall が一般的に使われるの「疑問文」で次のような場合です。
 

  Shall I 〜?      「私が〜しましょうか」        (提案)

  Shall we 〜?     「(いっしょに)〜しましょうか」(提案、誘い)

と、「相手の意志・意向」を尋ねる時に使う言い方です。
Shall I だと、その事をするのは「自分・私」です、そしてShall we だとそれをするのは「私たち」、自分を含めた仲間のことですから「いっしょに」という訳になり、それが仲間への「提案」や「誘い」を表す表現になるのです。
( I なら「提案」だけ、we なら「誘い」の意味もある、などというように分けて覚える必要はないと思います、考えてみれば単に当たり前のことを言っているだけですから)

  Shall I open the window?     窓を開けましょうか

「相手」がこのように「自分に意向」を尋ねてきた場合には、自分の意向を答えにするのです。yes なら

  Yes, thank you.     はい、ありがとう
  Yes, please (do).   はい、お願いします

などのように答えればよいのです。

※ 相手が「〜しましょうか」と聞いてくれているわけですから、
All right.(承知した、わかった)
Sure. や  Certainly.(もちろん)  などで答えると変であることは当然理解できると思います。

please do の do はこの場合は、open のことです。
please を伴った、命令文なんですね。
Yes, please open. (ええ、開けて下さい)  という返事なわけです。

no なら
  No, thank you.   いいえ、結構です

などと答えます。

では we を使って

  Shall we dance?     (いっしょに)ダンスを踊りましょうか

映画のタイトルにもなった言葉で、聞いたことがある人も多いのでは。もうお気づきの方も多いでしょうが、「(いっしょに)〜しましょうか」ということは「〜しましょう」という意味ともとれますから、
以前に取り上げた let's とほぼ同じ意味でもあります。(No.25)
ですから、こう聞かれた時の答えは、

  Yes, let's.       ええ、そうしましょう
  No, let's not.    いいえ、よしましょう

と、なります( ※ Yes, we shall. の様にはなりません)

まあ、Shall I 〜?  Shall we 〜? もどちらかと言えば、イギリスよりの英語ではありますが…

  Shall we go to Haunted Mansion?    ホーンテッド・マンションへ行きましょうか
                                                  (TDLのアトラクション)

Haunted [ホ'ー(ン)・テ'ィッ(ド)](形)(お化けのよく出る)
mansion [マ'(ン)・シャ(ン)](名)(大邸宅)  日本語の「マンション」とは意味が違います

そう聞かれたら、あなたは Yes, let's. ですか、それとも No, let's not. でしょうか?
 

では、今日のところはまとめておきましょう。

◎  一人称(I, we)の shall

  will と同じで「未来」「意志」を表す

  will を使うのが普通   ( I'll = I will, I shall )

  Shall I 〜?             私が〜しましょうか
      Yes, thank you.     はい、ありがとう
      Yes, please (do).   はい、お願いします
      No, thank you.      いいえ、結構です

  Shall we 〜?     (いっしょに)〜しましょうか

      Yes, let's.       ええ、そうしましょう
      No, let's not.    いいえ、よしましょう
 

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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

タクシーから降りる際には、国によってはチップを払う習慣のところもあります。「郷に入っては郷ひろみ」チップはそうですね、料金の10〜15%ぐらいをみておけばよいでしょう。
おつりがこれくらいの金額になるのなら、

  Keep the change, (please).  おつりは取っておいて

keep [キー(プ)](動)(保有する、自分のものにする)「キープする」など、日本語にもなっていますね。
change [チェィ(ンジ)](名)(つり銭)

と、言って自分で扉を開けて出ます。(しつこいですが、自動ドアではありません)

目的地に着いたり、おりる際には Thank you. などとドライバーの方に声をかけてあげましょう。

次は「バス」に乗りましょう。
市内を移動するには、バスが料金も安く便利です。
まずは、空港の案内所等で、路線図をもらっておくといいでしょう。

  Do you have a bus route map?   バスの路線図ありますか

route [ルー(ト)](名)(路線、道)   map [マ(プ)](名)(地図)
Do you have 〜? 「〜はありますか」の決まり文句です。

また、こんな言い方もあります、

  May I have a bus route map?    バスの路線図を下さい

May I 〜? は「〜してもいいですか」の意味を表しますから、ここは、私がバスの路線図を持ってもいいですか、という訳になります、そこから「〜を下さい、〜をいただけますか」という意味になります。

場面は変わりますが、May I have your name, (please)? だと、
私はあなたの名前を持つ(「知識として」持つ)ことができますか、のことですから、
「あなたのお名前は何ですか」「お名前をお伺いしてよろしいですか」ということになります。

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◎問題の答え

1. (Will, Won't) you have a (glass) of grape juice?   グレープジュースを一杯いかがですか
2. 1.の問いに対して
   Yes, (please, thanks).   はい、いただきます
   No, (thank) you. いいえ、結構です
3. (Will, Can) you cook something for me?  私のために何か作ってくれませんか
4. 3.の問いに対して
    All (right).      いいわよ
   (Sorry), (I'm) busy now.  ごめんね、今忙しいの
5. (Will) you (be) free tomorrow afternoon? 明日の午後はおひまですか
6. (May, Can) I help you?     いらっしゃいませ(店員さんの決まり文句)

※ 1. 2.「勧誘」を表しています。
答えは Please. (お願いします)の一言だっていいんです。
すでに、グラスが目の前に置かれた状態なら、Thank you. とか Thanks. で「ありがとう」と言えばいいのですしね。
3. 4. 「依頼」を表しているので、won't は普通使いません。
「いいとも・もちろん」を表す表現には、Sure.  Of course. Certainly.
などがあります。
5. 「未来」について尋ねています。

 (END)
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