バックナンバー室(16)No.46〜No.48

No.46

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. You (   ) (    ) pay with a credit card. クレジットカードで支払った方がいいよ

2. You (   ) (    ) (   ) carry cash.  現金は持ち歩かない方がいいよ

3. He (   ) go out tonight.    彼は今晩外出してもよい

4. You (    ) water the herbs (    ) morning.  ハーブに毎朝水をやるべきだ

5. You (    ) wear a cap in (    ) swimming pool.このプールではキャップ(帽子を)かぶらなければならない

6. (    ) (    ) (   ) camp by shore. 岸(海岸、河岸)ではキャンプをしない方がいいよ (you を主語にして)

※ pay [ペィ](動)(支払う)      with (前)(手段;〜で)
   credit card [(ク)レ'・ディ(ト)  カード](名)(クレジットカード)
   carry [キ'ャ・リ](動)(持ち運ぶ、運ぶ)         cash [キャッ(シュ)](名)(現金)
   water [ウ'ォ・ター](動)(水をやる)      herb [ハー(ヴ)](名)(ハーブ)
   cap [キャッ(プ)](名)(帽子)               swimming pool [(ス)ウ'ィ・ミ(ング) プー(ル)](名)(プール)
   camp [キャ(ンプ)](動)(キャンプをする)
   by [バィ](前)(〜のそばで、近くで)      shore [ショー(ァ)](名)(岸、海岸、湖岸、河岸)

答えは最後に
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長かった助動詞のシリーズもあと少しで一応の終わりです…

<今回のテーマ>
===============================================================================
                                                    be going to
===============================================================================
今回は be going to です。
そうですね、まず形のイメージ的にはNo.44で取り上げた would like to をイメージして下さい。

would like to の後には「動詞の原形」が続きました、同じように be going to の後にも「動詞の原形」が
続きます。
そしてこれが表す意味は…

○ be going to + 動詞の原形 「未来、意志」;〜だろう、〜するつもりだ
                                 「近い未来、予定」;〜しようとしている
                                                           〜することになっている

※ be はbe動詞のことですから、主語によってその形が am, are, is と変化します。

ここであれっ、と思った方も多いはず、そう will の用法とよく似ています
ね、参考書では will = be going to と紹介してあることもありますから、この二つはとても似通っています。ほとんど同じような意味で用いられることもありますが、その基本的な違いを説明しておきましょう。

その違いはこうです、「未来」のことを言うのですから、それが実際に起こるかどうかは所詮不確かなものですよね、ただ be going to の方がその「確かさ」が will よりも大きいのです。

○ 未来の「確かさ」  be going to > will

例えば「雨が降るだろう」というのでも、will を使って
It will rain tomorrow. と言っても実際に雨が降るかどうかは明日にでもならない限りは分から
(It'll)                      ないのですが、

  It is going to rain soon. すぐに雨が降ってくるだろう、降ってきそうだ
  (It's)
と言った場合には、そこにはもう黒い雨雲が西の空から迫っていて、一雨来そうなのが分かっている、つまり雨の降ることの「確かさ」が感じられるので、ここでは be going to が使える訳です。

もちろん最初の文も、It is going to rain tomorrow. とだって言えます、
天気予報で降水確率が100%とか80%なんて高い予報をしていたり、台風が迫っているなら、まず雨は降るのだとその「確かさ」が感じられますから、
そんな時は It is going to rain tomorrow. とも言える訳です。

また、未来について「確かさ」が感じられるのはやはり、そう遠くない未来の出来事についてですよね(予言者ではないのですから)、ですからそれは「近い未来」のことを表す、ということになる訳です。
 

  I am going to stay at Bay Hotel.   ベイホテルに泊まるつもりです
  (I'm)                                                予定です

stay [(ス)ティ](動)(滞在する、泊まる)  stay at 〜 ;〜に泊まる

これなども自分がベイホテルに泊まるという「確かさ」は高い訳です、場合によってはもう既に予約をしていることもあるでしょうから、「意志」だけでなく「予定」の意味も生じてくる訳です。

説明はこれくらいにして、では他にも文を見ていきましょう。
まずは普通の文から

  He is going to play the sax.  彼はサックスを奏でるようだ・つもりです
  (He's)                                    (かな)

sax [サ(クス)](名)(サックス)
正しくは saxophone [サ'・(ク)サ・フォゥ(ン)]

これなども、彼がサックスをこれから演奏するだろう、というのが周りで見ていてその「確かさ」が分かるから be going to を使うのですね。
最初からそこで演奏する予定だったとか、彼がサックスの入っているケースへ近づいていったりしたのを見たりすれば、その「確かさ」がぐっと上がるのです。

  We are going to go for a drive to Izu. 私たちは伊豆にドライブに行くつもりです・予定です

drive [(ド)ラィ(ヴ)](名)(ドライブ)
go for a drive ;ドライブに行く
 

○ 否定文    be動詞の後に not を付ける

はじめに would like to をイメージして下さい、と言いましたが、否定文、そして疑問文の作り方は would like to とよく似ています。
would like to の時は would の後に not を付けましたが、ここは be つまり be動詞の後に not を付けると否定文になります。

また、be動詞の後に not を付けるのは、be動詞を使った文を否定文にするのと同じようなやり方ですね。

  They are not going to go home this summer. 今年の夏は彼らは戻ってこないでしょう・予定です
       (aren't)

go home ;家に帰る、帰宅する、帰省する

  I am not going to buy the necklace. 私はそのネックレスを買わないつもりです
  (I'm)

necklace [ネ'ッ(ク)・リ(ス)]

※ 仮にここで will を使って表現しなさい、という問題ならば、
  They won't(will not) go home this summer.
  I won't(will not) buy the necklace.
となります。 助動詞 will の後は動詞の原形、go、buy が使われています。
( to はいりません)
 

○ 疑問文     be動詞 を前に出す

これだけで簡単に疑問文ができます。

  Are you going to go home for the Bon?  盆には帰省しますか

  Yes, I am. はい、そうするつもりです・予定です
  No, I'm not. いいえ、戻らないつもりです・予定です

for は「目的;〜のために」を表しています。

これも be動詞の文と同じように be動詞が前に出ています、そして「答え方もbe動詞の文と同じ」です、going to 以下は繰り返しになりますから省略します。

  Is she going to attend the concert? 彼女はそのコンサートに出席するつもりですか・予定ですか

  Yes, she is.     はい、そうするようです
  No, she is not.  いいえ、そうしないでしょう

attend [ア・テ'(ンド)](動)(出席する)           concert [カンサート](名)(コンサート、演奏会)
 

今回取り上げた例文を否定文、疑問文などいろいろと変化させて練習をしてみてください。
 

今日のまとめ

◎  be going to + 動詞の原形   「未来、意志」「近い未来、予定」

   未来の「確かさ」  be going to > will

◎ 否定文、疑問文の作り方   be動詞の文の時と同じように作る
 

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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

前回の続きです、
海沿いのホテルに泊まるのなら、部屋はやはり海の見える方がいいですね、
そんな時は、こう頼みます

  I'd like a room with an ocean view. オーシャン・ビューの部屋(海の見える部屋、海側の部屋)を
 ( I would)                                   お願いします

ocean [オ'ー・シャ(ン)](形)(海の)  view [ビュー](名)(景色、眺め)
「オーシャン・ビュー」という言葉は知っている人もいらっしゃるでしょう。
庭が見える部屋は「ガーデンビュー garden view」などと言います。
 

また、部屋の料金、部屋の種類、滞在日数などはチェックインの時に確認しておくといいでしょう。
(ある程度のホテルになると、これでもかと丁寧に向こうから説明してくれますが…)

  How much is the room charge? 部屋の料金はいくらですか

charge [チ'ャー・ジ](名)(料金、手数料)

  Ninety-five dollars per day, right?  1日95ドルですね
     ( $95 )

per [パー](前)(〜につき、〜毎に)
right [(ゥ)ラィ(ト)](形)(正しい)
right? を最後に持ってきて「〜ですね」「〜で合ってますよね」と念を押す表現です。

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◎問題の答え
 

1. You (had) (better) pay with a credit card. クレジットカードで支払った方がいいよ
2. You (had) (better) (not) carry cash.  現金は持ち歩かない方がいいよ
3. He (may) go out tonight.                 彼は今晩外出してもよい
4. You (should) water the herbs (every) morning. ハーブに毎朝水をやるべきだ
5. You (must) wear a cap in (this) swimming pool.
                                   このプールではキャップ(帽子を)かぶらなければならない
6. (You'd) (better) (not) camp by shore. 岸(海岸、河岸)ではキャンプをしない方がいいよ

※ 5. this は「この」、that は「あの」でした。
6. you had better → you'd better と短くなります。

                                                                                                              (END)
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No.47

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. (   ) (    ) (  ) buy a cellular phone.     私は携帯電話を買うつもりです

2. (    ) (    ) (  ) come back to Japan (    ) month. 彼は日本に来月戻ってくる(帰国する)予定です

3. (     ) (    ) (  ) stay at the temple together.  彼女たちはその寺に一緒に泊まる予定です

4. (   ) you (    ) (  ) cut grass (     )?    あなたは明日草刈りをするつもりですか
   Yes, (  ) (  ).                                  はい、そのつもりです
   No, (   ) (   ).                                 いいえ、そのつもりはありません

5. 「彼女はピアノを弾く予定ですか」を英語にすると?(will は使わずに)
 

cellular phone [セ'・リュ・ラ  フォ(ン)](名)(携帯電話)
come back ;戻る   come back to 〜 ;〜に戻る
temple [テ'(ン)・(プル)](名)(お寺)            together [トゥ・ゲ'・ザー](副)(いっしょに、共に)
cut [カッ(ト)](動)(切る)    grass [(グ)ラ(ス)](名)(草)

答えは最後に
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<今回のテーマ>
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                                                      used to
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No.44では  would like to と共に would についても取り上げました。
この時に、would については
(1) will の過去形
(2) 「過去の習慣」  (以前は)よく?したものだ
このように言いました。(特に2を押さえてもらえましたか)

今回、取り上げる used to はこの(2)の would と同じく「過去の習慣」を表します。

○ used to + 動詞の原形   「過去の習慣」 (以前は)よく〜したものだ
  [ユー(スト)]                    「過去の状態」 (以前は)〜していた・〜だった

では例文を見てみましょう、

(1)「過去の習慣」

  I used to go to the tearoom with her.  私は彼女と共にその喫茶店によく行ったものだ

  She used to dance all night in those days.  彼女は当時はよく一晩中踊っていたものだ

  They used to play a trick on their teacher.  彼らはよく先生に悪戯・いたずらをしたものだ

tearoom [テ'ィー・ルー(ム)](名)(喫茶店、喫茶室)
all night ;一晩中               in those days ;当時
trick [(ト)リッ(ク)](名)(いたずら、トリック、策略)
play a trick ;いたずらをする  play a trick on 〜 ;〜にいたずらをする

「過去の習慣」を表す would だった所が used to に変わっただけですね。
では、ここで一応 would と used to の違いについて説明しておきます。

文法上は、used to ;過去の「規則的・継続的な」習慣に用いる
                would   ;過去の「不規則的・断続的な」習慣に用いる

ということになっています。
ただし、実際は used to も would も同じように使われることが多いですから、上のように違いを分けて難しく考える必要もそれ程ありません。
(その方が簡単でしょ、もちろん覚えたい人は覚えて下さいね)

used to が would と違うのはむしろ、過去の「習慣」だけでなく、過去の「状態」を表す意味があることです。(こちらの方をきちんと覚えて下さいね)

(2)「過去の状態」

  He used to live in Chicago. 彼はシカゴに以前住んでいた

  There used to be a restaurant there.  そこには以前レストランがありました

下の文は there is 〜 の形の文に、助動詞 used to が用いられています、
助動詞の後は「動詞の原形」ですから、is の原形である be が用いられます。
 

(1)の「過去の習慣」を表す場合は、used to は would と置き換えても、まあ良い、のですが、
この意味で用いられる時は、used to は would には変えることが出来ないので注意です。

また、used to の used の発音は [ユー(スト)] です、なぜこの様に言うのかというと、

○ 動詞 use の過去形は used で発音は[ユー(ズド)]
     助動詞 used to の used の発音は[ユー(スト)]

  I used the school library yesterday.  私は昨日、学校の図書館を利用しました
[ユー(ズド)]

use [ユー(ズ)](動)(使う、使用・利用する)

動詞の過去形の used と used to は同じ形ですが、発音が異なるので要注意です。used to と to が後に続いていたら[ユー(スト)]と発音します。

※ さらに付け加えるなら、use が名詞として使われる時は、
use [ユー(ズ)](名)(使用・利用、効果) という発音になります。
(ちょっと頭がこんがらかりそうですが…)

ちょっと複雑ですから、今回はここまで、次回も used to についてもう一度見ていきます。

今日のまとめ

◎ used to + 動詞の原形 ;「過去の習慣」  (以前は)よく〜したものだ
[ユー(スト)]                      「過去の状態」 (以前は)〜していた・〜だった
                                        ※ would には下の用法はない

◎ 動詞 use [ユー(ズ)]の過去形は used [ユー(ズド)]
     ※ 名詞は use [ユース] と発音する

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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

前回の続きです、チェックイン時の部屋の料金、部屋の種類、滞在日数などの確認です。

  Does it include tax and service charge? それ(部屋代)には税金とサービス料が含まれていますか

  Does it include breakfast?                   それ(部屋代)には朝食が含まれていますか

include [イ(ン)・(ク)ル'ー(ド)](動)(含む)    tax [タ(クス)](名)(税、税金)
service charge [サ'ー・ヴィ(ス)  チ'ャー(ジ)](サービス料)
charge (名)(料金)
breakfast [(ブ)レ'(ク)・ファ(スト)](名)(朝食)
※ この it は the room charge (部屋代) だと考えてください。
it が主語なので、do ではなく does を用います。

ちょっと長くて言いにくいですね。ということで、これを短くすると、

  Tax and service charge included?
  Breakfast included?

と、こうなります。(短くなったでしょ)
included という形になぜなるのか、という説明は省略します。

  A single with bath, right?  風呂付きのシングルルームですね

single [スィ(ン)・(グル)](名)(シングル・一人用の部屋、ベッドなど)
bath [バ(ス)](名)(浴槽、湯ぶね)

まあ、それなりのホテルなら風呂は付いているでしょうが、安いホテルだと確認が必要です。

ツインルームがいいなら、

  We'd like a twine with bath.  風呂付きのツインルームをお願いします
(We would)

twine [(ト)ワィ(ン)](名)(ベッドが2つの部屋)
ダブルベッドの部屋なら double [ダ(ブル)]です。
※ツインルームに泊まるなら、普通は二人ですね、ですから主語は we となります。

  I'll stay four days.   4日間滞在します

  I'm going to leave on Saturday. 土曜日に出ます・出発します

leave [リー(ヴ)](動)(出発する・発つ)
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◎問題の答え

1. (I'm) (going) (to) buy a cellular phone.    私は携帯電話を買うつもりです
2. (He's) (going) (to) come back to Japan (next) month.彼は日本に来月戻ってくる(帰国する)予定です
3. (They're) (going) (to) stay at the temple together. 彼女たちはその寺に一緒に泊まる予定です
4. (Are) you (going) (to) cut grass (tomorrow)?  あなたは明日草刈りをするつもりですか
   Yes, (I) (am). はい、そのつもりです
   No, (I'm) (not). いいえ、そのつもりはありません
5. Is she going to play the piano?  彼女はピアノを弾く予定ですか

※ 1.2.3. I'm = I am 、he's = he is 、they're = they are
「寺、寺院」は temple、「神社」なら shrine [(シュ)ラィ(ン)]と言います
4. you「あなたは」で聞いていますから、答えは「私は」になります。

                                                                                                              (END)
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No.48

 
では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. We (    ) (    ) dodge ball in those days.   当時私たちはドッジボールをよくしたものだ

2. We (    ) (  ) (    ) dodge ball in those day.  ( 1.と同じ)

3. He (    ) (  ) get (  ) late.   彼は(以前は)よく遅く起きたものだ→寝坊したものだ

4. She (    ) (  ) go (  ) the cooking class.   彼女は以前は料理教室に通っていた

5. There (    ) (  ) (  ) a small bakery at the corner. その角には以前小さなパン屋さんがあった

dodge ball [ダ'(ジ)・ボー(ル)](名)(ドッジボール)
late [レィ(ト)](副)(遅く)  ※ 「早く」は early [ア'ー・リ]です
cooking class ;料理教室   「料理学校」なら cooking school
bakery [ベ'ィ・カ・リ](名)(パン屋)      corner [コ'ー・ナー](名)(かど・角、曲がり角)

答えは最後に
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<今回のテーマ>
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                                               used to (2)
===============================================================================
では、今回も used to + 動詞の原形、について見ていきましょう。
まずは、例文から

  He used to listen to the radio. 彼は(以前は)よくラジオを聴いたものだ

  I used to look up at the mountain.   私は(以前は)よくその山を見上げたものだ

listen [リ(スン)](動)(聞く・聴く)  listen to 〜;〜を聞く・聴く
look up ;見上げる   look up at 〜;〜を見上げる
mountain [マ'ゥ(ン)・タ(ン)](名)(山)

今回は、これらの文を否定文、そして疑問文にしてみます。
 
 
○ used to の否定文    ; used to の前に didn't を付けて didn't use to + 動詞の原形
                                                                           (did not)
                                    ※ use の発音は[ユー(ス)]で

今までとは、否定文の作り方が少し異なっていますね。
※ used to は、過去の習慣、過去の状態と「過去」のことを表す助動詞ですが、used は動詞 use
の過去形と同じである、ということから、
動詞の過去形の否定文を作る際の didn't が登場する、と考えることができます。
そして didn't が登場することによって、過去形である used が原形の use に戻ると考えることができます。

先の例文を否定文にしてみると、didn't(did not) が前に出て、
そして used を use に戻しますから、

  He didn't use to listen to the radio.   彼は(以前は)よくラジオを聴くことはなかった
   (did not)                                             ・ラジオを聴く習慣はなかった

  I didn't use to look up at the mountain. 私は(以前は)よくその山を見上げることはなかった
  (did not)                                              ・見上げる習慣はなかった
 

と、このように「今」は、didn't を用いて否定文を作ることが多いです。

※ 否定文の作り方にはもう一つあります、
「 used not to 」を用いて、
  He used not to listen to the radio.
  I used not to look up at the mountain.
としても間違いではありません、ただ古い表現ですから、まずは didn't を使った
「 didn't used to + 動詞の原形」の形をまず覚えて下さい。
 

○ used to の疑問文   ; 疑問文は did を前に出す
                          Did  主語  use to 〜?

否定文では didn't(did not)を使いますから、疑問文はその did が前に出てきます。(これだけです)

  Did he use to listen to the radio?   彼は(以前は)よくラジオを聴いていましたか

  Did you use to look up at the mountain?  あなたは(以前は)よくその山を見上げていましたか

※これももうひとつ作り方があります、used を前に出して
  Used he to to listen to the radio?
  Used you to to look up at the mountain?
としてもよいのですが、これも古い表現ですから、Did ? の方をまず覚えて下さい。

では、次の文を自分で否定文、疑問文に変えてみて下さい。
                                  (答えはいいでしょう)
  I used to ride the bicycle to school.    私は(以前は)よく自転車に乗って学校に行ったものだ

ride [(ゥ)ラィ(ド)](動)((乗り物に)乗って行く・乗る)
bicycle [バ'ィ・スィ・(クル)](名)(自転車)  bike [バィ(ク)]とも言う

東京プリンの「こぐ、こぐ、こぐ、こぐ、ペダ〜ル〜♪」という歌詞の歌を知ってますか?(CMで流れていたような)
その英語版の詞が確か「 ride, ride, ride, ride the bicycle ♪」だったような…(ラジオでちらっと聴いただけですが)

では、最後に used to を使った大切な表現をもう一つ、
 

○ be used to + 名詞(動名詞)  ;〜に慣れている
    [ユー(スト)]

テストなどによく登場しますから、これも覚えておきましょう。
「動名詞」はいずれまた取り上げますから、今日のところは名詞の仲間だと 考えておいてくだされば十分です。
be used to 〜 の形は、今までやってきた used to とは違って「助動詞ではありません」ですから、その後には「名詞(動名詞)」が続きます。
(used to は助動詞ですから、その後は「動詞の原形」です)

used to の前に be、 すなわち「be動詞」が用いられていたら「慣れている」 の意味になる、と覚えて下さい。
そして何に慣れているか、がその後に「名詞(動名詞)」の形で表されます。
 
  We are used to danger.             私たちは危険に慣れている

danger [デ'ィ(ン)・ジャー](名)(危険・危機)
we の後には be動詞の are そして、used to と続きますから「慣れている」 の意味になります。何に慣れているかというと、danger という訳ですね。

※ 否定文、疑問文は be動詞 を使った文なので、
否定文なら「be動詞の後に not 」、疑問文は「be動詞を前」に出せばよいのです。

  We are not used to danger.(否定文) 私たちは危険に慣れていない
     (aren't)
  Are you used to danger?   (疑問文) あなた達は危険に慣れていますか

ではもう一文
  The monkey was used to men.  その猿は人になれていた

people [ピ'ー(プル)](名)(人々)  men [メ(ン)](名)(人) man の複数形
過去形ですから、これは、

  The monkey wasn't used to men.(否定文) その猿は人に慣れていなかった
           (was not)
  Was the monkey used to men?   (疑問文) その猿は人に慣れていましたか

このようになります。
used to と共に be used to 、これをセットで覚えて下さい。

今日のまとめ

◎ used to の否定文は didn't use to
                     (did not)

                  疑問文は did を前に出す Did 主語 use to 〜 ?

                                (発音は use [ユー(ス)])

◎ be used to + 名詞(動名詞)  ;〜に慣れている
   [ユー(スト)]
 
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◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。 ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

ホテルの部屋で不都合があれば、フロントに遠慮なく連絡しましょう。

  The TV doesn't work.   テレビが働かない・機能しないのですが → つかないのですが

work [ワー(ク)](動)(働く)「人が」働く、の他に「機械」「器官」などが働く、の意味でも使われます。

「 〜 doesn't work.」 主語の部分を変えるだけで、いろんな物が故障したり
している時に使えます。エアコンや部屋の明かりがつかない時は…

  The air-conditioner doesn't work.   エアコンがつかない・壊れているのですが

  The light doesn't work.  ライトがつかないのですが
 
air-conditioner [エァ  カ(ン)・ディ'・シャ・ナー](名)(エアコン)
light [ラィ(ト)](名)(ライト・照明、明かり)
 
また、部屋にあるべきものがない場合は、このように言います、

  There is no hot water.  お湯がありません → お湯が出ないのですが
  (There's)

日本語では「お湯が出ない」と言いますが、英語では「お湯がない」と表現します。
この「 There's no 〜 」も 〜 の部分をいろいろな語に
変えるだけで「〜がありません」という表現になるので覚えておくと便利です。

  There is no towel in the bathroom. バスルームにタオルがありません
  (There's)

towel [タ'ゥ・ア(ル)](名)(タオル)       bathroom [バ'(ス)・ルー(ム)](名)(バスルーム、浴室)

日本のホテルならスリッパ(一足なら a pair of slippers と言う)は置いてありますが、海外はないところが多いので、自分であらかじめ用意しておくのもいいでしょう。(部屋に入るとなぜか靴を脱ぎたくなる…そんな時、自分は日本人だな、とふと思います)

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◎問題の答え

1. We (would) (play) dodge ball in those days.   当時私たちはドッジボールをよくしたものだ
2. We (used) (to) (play) dodge ball in those day.  ( 1.と同じ)
3. He (used) (to) get (up) late.       彼は(以前は)よく遅く起きたものだ→寝坊したものだ
4. She (used) (to) go (to) the cooking class.   彼女は以前は料理教室に通っていた
5. There (used) (to) (be) a small bakery at the corner. その角には以前小さなパン屋さんがあった

※ 1.野球をする、テニスをする、などと言う時は動詞は play を用います。
   in those days は「当時」
2. would と used to は同じように使われることが多いです
3. 「起きる」は get up でその起きる「動作」を表します
wake up なら「目が覚める」ということです。  get up early ;早起きする
4. 過去の状態を示すのは used to で would にはこの用法はありません。
5. もとは There is 〜 の形です、is の原形が be です。
  at the corner は on the corner と on を使っても構いません。
どちらも「場所」を表す前置詞です。
 

                                                                                                              (END)
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