バックナンバー室(20)No.58〜No60.

No.58
 

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. (    ) (     ) cars (    ) in Europe last year?
                   これらの車は昨年ヨーロッパで売られていましたか (動詞 sell を用いて)
  Yes, (    ) (    ).  はい、売られていました
  No, (    ) (      ).  いいえ、売られていませんでした

2. He (     ) cut the tree down.    彼はその木を切り倒すべきだ
    上の文を受身(受動態にすると)
The tree (     ) (  ) (   ) down by (   ).    その木は彼によって切り倒されるべきだ

3. He caught a big fish yesterday.    彼は昨日大きな魚を釣りました

  (1)上の文を受身(受動態)の文に
  (2)受身の文を yesterday の部分をたずねる疑問文に

4. Where (   ) this TV (    )?   このテレビはどこで作られましたか (動詞 make を用いて)
   (    ) (    ) in Korea.           韓国で作られました

5. I (   ) (   ) by a car on (my) way home.
                                   私は帰り道で車にひかれました(動詞 hit を用いて)

6. The chopsticks (   ) (    ) by (   ).
                           その箸(複数形)は彼女に使われています(動詞 use を用いて)

   She's (    ) (  ) chopsticks.     彼女は箸(はし)に慣れています
 

※ sell [セ(ル)]―sold [ソ(ゥルド)]―sold (動)(売る)    Europe [ユ'(ァ)・ラ(プ)](名)(ヨーロッパ)
cut down ;切り倒す
catch [キャ(チ)]―caught [コー(ト)]―caught (動)(捕える)
catch a fish ;魚を釣る
make―made [メ(ィド)]―made (動)作る    Korea [カ・リ'(ァ)](名)(韓国)
hit [ヒ(ト)]―hit―hit (動)(ぶつかる、当たる)
on one's way home ;帰り道で(one's は所有格の代名詞)
chopstick [チ'ャ(プ)・(ス)ティ(ク)](名)(箸・はし)
    一本の箸のこと、「箸一ぜん」は正確には a pair of chopsticks と言う

答えは最後に
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 <今回のテーマ>
===============================================================================                                           受身(4) by 〜 以外の受身
===============================================================================
受身の作り方は、一般的には【主語 + 「 be動詞 + 過去分詞 」 + by 〜】
( by は動作が誰によってされたのか、つまり「動作主」を示す)
の形になって、この「 by 〜 」という部分は場合によっては、省略ができる、というのが前回まででした。

今回は、この「 by 〜 」の前置詞 by が他の前置詞を用いられる場合を紹介します。(みんな by なら受身も楽ちんなんですけどね、うーんしょうがないか)

ここでは、何で by 以外の前置詞になるのか、という話は置いといて下さいね、なぜなら英語を話すアメリカ人たちでも、どうしてこうなるのか、と聞いて答えられる人は、まず滅多にいないでしょうから。
日本語で言うと、助詞にあたるのが前置詞と考えることができます、私たちは自然に助詞の使い方が身についていますが、学校での国語の文法になると、途端に難解なものになってしまったことがみなさんも経験があるでしょう、ここは日本語と同じ様に、習うより慣れろ、の気持ちの方が楽です。

by 以外の前置詞を用いるものは、ある程度決まっていますから、ひとつずつ覚えていきましょう、今回は8つ紹介しておきます。

○  be covered with 〜 ;〜で覆われている

cover [カ'・ヴ(ァ)](おおう(覆う)、かぶせる)
be covered とくれば次は with これを何度も繰り返して覚えて下さい。

  The garden was covered with snow. 庭は雪で覆われていました

garden [ガ'ー・デ(ン)](名)(庭)   snow [(ス)ノ(ゥ)](名)(雪)

○  be filled with 〜  ;〜でいっぱいである、満たされている

fill [フィ(ル)](満たす、いっぱいにする)

  My bag is filled with towels.  私のバッグはタオルで満たされています
                                                        → タオルでいっぱいです

towel [タ(ゥ)・ア(ル)](名)(タオル)

○  be pleased with 〜 ;〜が気に入る

please [(プ)リー(ズ)](満足させる、〜の気にいる)

  She was pleased with the shoes. 彼女はその靴が気に入っていた

shoe[シュー](名)(靴の片方) 靴(くつ)一足は正確には a pair of shoes
covered, filled, pleased はこのように後に with を伴って受身になります。

○  be interested in 〜;〜に関心・興味がある

interest [イ'(ン)・タ・リ(スト)](関心・興味を持たす)

  I'm interested in nature.  私は自然に興味を持たされています → 興味があります

nature [ネ'(ィ)・チャー]

○  be known to 〜 ;〜に知られている

know [ノ(ゥ)]―knew [ニュー]―known[ノ(ゥン)](知る)

  She is known to everyone.     彼女はみんなに知られています

everyone [エ'(ヴ)・リ・ワ(ン)](代)(みんな) = everybody

○  be surprised at 〜;〜に驚く

surprise [サー・(プ)ラ'(ィズ)](驚かせる)

  We were surprised at the news. 私たちはそのニュースに驚かされた → 驚いた

news [ニュー(ズ)](名)(ニュース)

be interested とくれば in、be known とくれば to、そして be surprised とくれば at 、と3つともに by 以外の前置詞を使う代表的な表現です。

では、あと2つ、よく似ているけれどちょっと違うこれ、

「be made of 〜」と「be made of 〜」
make は「作る」ですから受身で「作られている」、of、from どちらも「?から作られている」の意味を表しますが…
 

○  be made of 〜     ;〜から作られている (材料)    例) 毛糸 → セーター
                                        形は変わるが物の変質なし

    be made from 〜   ;〜から作られている  (原料)   例) 油 → 石鹸
                                                変質する

make[メ(ィク)]―made[メ(ィド)]―made (作る)
 

  This bathtub is made of wood.このバスタブ(浴槽)は木で作られています

  Cheese is made from milk.    チーズはミルクから作られます

bathtub [バ'(ス)・タ(ブ)](名)(浴槽、バスタブ)
wood [ウ(ド)](名)(木、木材)
cheese [チー(ズ)](名)(チーズ)  milk [ミ(ルク)](名)(ミルク、牛乳)

be made of  の方は「材料」を表し、be made from は「原料」を表します、
「材料」というのは、木から浴槽を作る時は、それほど加工は加えません、木で作った浴槽を見れば、それが元々木だということは見て取れます。このようにそのものの性質が変化しない、つまり変質しない時のもとのものを「材料」といいます。例えば「紙」が「本」になったり、「石」から「墓石」を作る時は、変質がないので of を用います。

  The house was made of sand.    その家は砂で出来ていた (→ 砂の家を作った)

sand [サ(ンド)](名)(砂)
見るからに、砂で出来ているのが分かる、変質はしていない。

これに対し、from の「原料」というのは、ミルクからチーズになると、チーズを見ただけではそれがもともと何であったのかは、分かりません。(実際は知ってる人が多いでしょうが…)ミルクからチーズに変わる場合には、その性質は変化します、つまり変質する時のもとのものを「原料」といいます。
例えば「ぶどう」が「ワイン」になったり、「かつお」が「かつお節(スーパーなどで売られている削った形で)」、「小麦粉」が「パン」に変わる際には「変質」していますから、これらには from を用います。

  Sake is made from rice.  お酒は米から作られている

of と from は間違えやすいので注意して下さい。
今回は以上の8つの受身の際の、前置詞に注意して下さい。

◎ 今日のまとめ

by 以外の前置詞を使う受身(受動態)

  be covered with 〜 ;〜で覆われている
  be filled with 〜      ;〜でいっぱいである、満たされている
  be pleased with 〜  ;〜が気に入る
  be interested in 〜  ;〜に関心・興味がある
  be known to 〜       ;〜に知られている
  be surprised at 〜   ;〜に驚く

  be made of 〜      ;〜から作られている (材料)形は変わるが変質なし
                                            紙 → 本    石 → 墓石
  be made from 〜   ;〜から作られている  (原料)変質する
                                      ぶどう → ワイン  小麦粉 → パン
 
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◎ちょこっと英会話 〜旅行編〜       (タイトル変えてみました)

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。
ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

ランチタイムが終わってから、夕方までの間はお茶だけ頼んでもいい、という
お店は結構ありますね、普通の営業時間中でも「お茶だけでもいいですか」な
どと尋ねる時はこう言います。

  Just tea, O.K?          お茶だけでよろしいですか
  Just dessert, O.K?      デザートだけでよろしいですか

just (副)(ただ、〜だけ)
dessert[ディ・ザ'ー(ト)](名)(デザート)
O.K. ;よろしい ( OK とも書く)

〜 O.K? と相手に問えば「いいですか」となります。

予約をしたレストランに行った際には、まずは自分が予約してあることを伝えます、

  I have a reservation.  予約してあります

reservation [リ・ザー・ヴェ'(ィ)・ショ(ン)](名)(予約)
そしてこの後、自分の名前を My name is 〜 と言えばよいのです。
予約のみでしか受け付けてないレストランもありますから、雰囲気のいいレストランに入る際には、こう尋ねます。

  No reservation, O.K?   予約なしでもいいですか

自分は予約を入れてない(no reservation)んだけど、O.K?(いいかな?) と聞いている訳です、他には

  No tie, O.K?         ネクタイなしでもいいですか

tie [タ(ィ)](名)(ネクタイ)
ネクタイをしてない(no tie)なんだけど、O.K?(いいかな?)ということです。

  Jeans, O.K?  ジーンズでもいいですか

jean [ジー(ン)](名)(ジーンズ) ジーンズ一着は a pair of jeans とするのが正しい
これになると、自分はジーンズなんだけど、いいですか、ということですね。
また、こういう聞き方もあります、

  No jeans?   ジーンズではダメですか

この no は No Parking (駐車禁止) No Smoking (禁煙) という場合の no で「禁止、反対、お断り」を表しています、
No jeans? 「ジーンズお断り、ですか?」と聞いているのがこれです。

服装のきまりのあるレストランもありますからね、まあ店の雰囲気でも大体分かるでしょうが…
店員の方に席を頼む際には、

  (Do you have) A table for two?   2人の席がありますか

2人のための(for)、テーブルありますか、と尋ねます。ここは日本とは感覚が違っていておもしろいですね。
人数が 3人なら three、4人なら four …と数字を変えていけばいいのです。

------------------------------------------------------------------------------- ◎問題の答え

1. (Were) (these) cars (sold) in Europe last year?
                                                     これらの車は昨年ヨーロッパで売られていましたか
  Yes, (they) (were).      はい、売られていました
  No, (they) (weren't).     いいえ、売られていませんでした

2. He (should) cut the tree down.    彼はその木を切り倒すべきだ
The tree (should) (be) (cut) down by (him).    その木は彼によって切り倒されるべきだ

3. He caught a big fish yesterday.       彼は昨日大きな魚を釣りました
(1) A big fish was caught by him yesterday.    大きな魚は彼によって釣られました
(2) When was a big fish caught by him?    いつ大きな魚は彼に釣られたんですか

4. Where (was) this TV (made)?   このテレビはどこで作られましたか
   (It's) (made) in Korea.             韓国で作られました

5. I (was) (hit) by a car on (my) way home.    私は帰り道で車にひかれました

6. The chopsticks (are) (used) by (her).    その箸(複数形)は彼女に使われています

   She's (used) (to) chopsticks. 彼女は箸(はし)に慣れています

※ 1. these (これら、this の複数形)⇔ those (あれら、that の複数形)
2. 「〜すべき」は should、cut は cut―cut―cut と形が変わらない
3. 疑問詞を使っても作り方は be動詞を使った文と同じ
4. this TV は2度目には it にできる、it is = it's
5. 「彼が」帰宅途中なら、on his way home、「彼女」だったのなら on her way home となる。
「轢(ひ)く」は run over とも言います。run の変化はrun [(ゥ)ラ(ン)]― ran ― run   過去形の ran の「ラ」の発音は「ア」と「エ」の中間の音
6. be used to 名詞(動名詞) で「〜に慣れている」
発音は used [ユー(スト)]、動詞 use の過去形は used [ユー(ズド)]です
 

                                                                                                              (END)
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No.59

では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させよう

1. She (    ) pleased (    ) the teddy bear.  彼女はそのクマのぬいぐるみが気に入ってない

2. (  ) Momotaro known (  ) everybody (  ) Japan?
                                        桃太郎は日本ではみんなに知られていますか

3. The top of Mt. Fuji (    ) (  ) covered (    ) snow.
                                         富士山の頂上は雪で覆われているに違いない

4. (   ) very interested (  ) nail art.     私はネイルアートにとても興味があります

5. The basket (   ) filled (    ) apples.     バスケットはリンゴでいっぱいでした

6. Bacon is (    ) (  ) pork.          ベーコンは豚肉から作られます

7. They will (  ) surprised (  ) (   ) plan.     彼らは彼の計画に驚くでしょう

※teddy bear [テ'・ディ ベ(ァ)](クマのぬいぐるみ)
top [タ(プ)](名)(頂上、頂点)     Mt. [マ(ゥント)](名)(山 mountain の略) Mt. Fuji ;富士山
nail [ネ(ィル)](名)(爪・つめ) nail art ;ネイルアート
basket [バ'(ス)・キ(ト)](名)(バスケット、かご)
bacon [ベ'(ィ)・カ(ン)](名)(ベーコン)    pork [ポー(ク)](名)(豚肉) 牛肉は beef [ビー(フ)]
plan [(プ)ラ(ン)](名)(計画)

答えは最後に
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<今回のテーマ>
===============================================================================                                               第1文型・第2文型
===============================================================================
「受身」については、ここで一旦中断して今回からは「文型」について一通り取り上げておきたいと思います。
「文型」については神経質になる人も少なくありませんが、みなさんは気楽に眺めてみて下さい。

では文型には1から5文型までありますが、順に紹介していきましょう。
 

○ 第1文型     「主語(S)+ 動詞(V)」の文

※ 主語のこと「 S 」表し、動詞は「 V 」とします。

  He / laughed.   彼は笑った
  (S)      (V)
主語と動詞で文ができているのが、第1文型です。
「彼は笑った」これだけ、つまり「 S + V 」のところまでで文が成り立っているのがこの「第1文型」です。

  They / are crying.  彼らは泣いています
   (S)         (V)
進行形ですが、動詞の形が進行形変わっただけ、are crying をひとつの動詞のかたまりと見て、これも「第1文型」になります。

  He / ran / fast.   彼は速く走った       run―ran―run ;走る
  (S)   (V)    (M)                                fast (副)(速く)

日本語でも同じですが、文には実際にはいろんな修飾語などが付いたりしま す、ここは「 S + V 」までで「彼女は走った」で文は成り立っていますから「第1文型」となります。次の副詞の fast は ran についてそれが、速く 走っていた、とさらに詳しく説明している修飾語句(これを「 M 」で表しま す)です。

  She / lives / in Chicago.  彼女はシカゴに住んでます
  (S)     (V)          (M)                    Chicago [シ・カ'ー・ゴ(ゥ)](アメリカの都市名)

ここも「彼女は住んでます」までで文は一応成り立っていると考えて「第1文型」とします。
その後の in Chicago はその住んでる場所がシカゴだった、さらに説明を加えている、修飾語句となります。

主語の後に動詞がきて「住んでます」と始めに言っていますから、その次に 「どこに」住んでいるかが、in Chicago で表されるのですね。(これは当たり前のようで、私たちがなかなか身に付かない英語の感覚なんですが)

  I and Mari / went / to Osaka Dome.  私とマリは大阪ドームに行った
      (S)          (V)            (M)                   dome [ド(ゥム)](名)(ドーム)

この文は、I and Mari この二人が主語で、動詞は went、「私とマリは行った」、ここまでで一応文が成り立っていると考えられるので「第1文型」です。
to Osaka Dome が修飾語句ですが、ここも始めに「行った」と言っていますから、その次には当然「どこに」行ったのか、ということが表されていることを確認して下さい。

  He / looked / at the building.   彼はその建物(ビル)を見た
  (S)     (V)             (M)                    building [ビ'(ル)・ディ(ング)]

この文も今までと同じ「第1文型」ですが、ここも確認しておいてもらいたい のは「見た」と言っているのだから、次には当然「何」を見たのか、ということを表す語句が続いている、ということです。
 

○ 第2文型       「主語(S)+ 動詞(V)+ 補語(C)」の文
                                            (※第2文型には S = C の関係がある)

ここでは、新しく補語(O) が登場しますが、まずは例文をみてみましょう。

  This / is / my key.   これは私の鍵です      key [キー](名)(鍵・かぎ)
   (S)   (V)    (C)

主語(S)は this、動詞(V)はbe動詞の is です、
ここまでだと、「これはです」ということですから、第1文型がこの段階で文 として成り立っていたのに対して、ここでは「です」だけでは何のことだか分かりません。

そこで、これが「何で」あるかを示すのがその後の語の my key という訳です、これで is  に  my key を足すことによって、意味が完全に、つまり文として成り立っています。 この my key に当たる語を「補語」と言います。

※ 補語(C)       動詞の意味を補足して、その意味を完全なものにする語

  My sister / is / a doctor.     私の姉は医者です
      (S)       (V)      (C)
  Her dog / was /  small.       彼女の犬は小さかった
      (S)      (V)       (C)

共に「主語+動詞」の段階では、「姉はです」「犬はでした」ですから、文が 成り立っていません、これに補語である、a doctor と very small が添えられてはじめて文が完成していますね。
また、上の文では名詞、下の文では形容詞が補語になっているように、と「補語」の所には「名詞」や「形容詞」など、いろんな語が入ります。

  He / looks / young.      彼は若く見える   look ;見える
  (S)    (V)       (C)
この look は第1文型の際に出てきた「見る」の意味ではなくて「見える」の意味であることに注意して下さい。
ここも「彼は見える」だけでは文が成り立ちませんから「どのように」見えるのかということが形容詞 young で「若く」見える、ということが表されています。

  She / became / a doctor.      彼女は医者になった
   (S)       (V)          (C)
  She / became / popular.       彼女は人気者になった
   (S)       (V)          (C)
become [ビ・カ'(ム)]―became [ビ・ケ'(ィム)]―become (動)(〜になる)
                                  (動詞 come と同じ形の不規則変化)
popular [パ'・ピュ・ラー](形)(人気のある)

「彼女はなった」だけでは何のことが分かりません、ここではその後に名詞や形容詞が用いられて「何に」「どのように」なった、のかを表していますね。
She became 「彼女はなった」と言っていますから、その後には当然どうなったのか・何になったのか、を示す語が続くのは当たり前なのだ、ということを他の例でも合わせて確認してみて下さい。

それでは、最後に第2文型についてもう一つ、今回あげた6つの例文について主語(S)と補語(C)の関係を眺めてみると、次のことが分かります。
 

○ 第2文型では「主語(S)=補語(C)」の関係がある

This is my key.(これは私の鍵です)と言うことは、this(これ) = my key (私の鍵)、の関係がありますし、
My sister is a doctor.(私の姉は医者です)ならば、my sister(私の姉) = a doctor ということですね。
同様に、her dog = small、he = young、she = a doctor、she = popular の関係があることも確認できますね。

(だから何なんだ、ともつっこみたいところですが、第1文型と第2文型を区別する時には、これを知ってると簡単なんですよね、それは次回の復習問題で…ちなみに He is in his room. これは第1文型 or 第2文型?これが次回の一問目)
 

◎ 今日のまとめ

第1文型     「主語(S)+ 動詞(V)」

第2文型     「主語(S)+ 動詞(V)+ 補語(C)」

              ※ 主語(S)=補語(C)の関係がある

  (補語(C)   動詞の意味を補足して、その意味を完全なものにする語)
 

------------------------------------------------------------------------------- ◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。 ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

ウウェイターの方が注文(order)を取りに来るでしょうが、初めての店、はじめての海外ならそんなすぐには決められませんよね、メニューを読むのも一苦労かもしれないですし、そんな時は、

  More time, please. ちょっと待って下さい(← もっと時間を下さい)

  Let me think.  ちょっと待って下さい(← 考えさせて下さい)

このように言って待ってもらいましょう。

一杯のワインなら、a glass of wine ビールなら a glass of beer (ジョッキなら a mug[マ(グ)] of beer)と言いますが、簡単に

  Wine, please.   ワインを下さい
  Beer, please.   ビールを下さい

と言ってもよいでしょう。
コーヒーや紅茶なら a cup of 〜 を使いますが、これも

  Coffee, please.
  Tea, please.

でいいんですね、いきなりこれで2人前とか3人前を持ってくる人はまずいませんからね。
「おかわり」を頼むなら more [モー(ァ)]を使って

  More beer, please.     ビールのおかわりを下さい
  More coffee, please.   コーヒーのおかわりを下さい

と最初に more を付けるだけでいいんです。
メニューに書いてある、料理名の発音に自信がないときには、 その料理を指差して、

  This, please.    これをお願いします。

と言っちゃえば簡単ですね、複数頼む時は

  This and this, please.  これとこれをお願いします

this と指差しながら言えばいいのです、同じ料理を2つ頼むなら this two、3つなら three 、ひとつであることを強調する時は one などと、数字をthis の後に言えばそれで大丈夫、英語が苦手でも必殺の this this 攻撃で切り抜けることが可能です。

居酒屋で言う、まずこの一言「取りあえずビール」
(何でみんなビールなのでしょう?取りあえずワイン、とかはないのも不思議と言えば不思議…)
これを英語にすると、

  Beer for us, first. 取りあえず、ビール(← まず、ビールを下さい)

居酒屋には大抵複数の人と行きますからね、ですから for us(私たちに)となります。この場合の「取りあえず」は first (最初に) とするのが、英語らしいかな。

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◎問題の答え

1. She (isn't) pleased (with) the teddy bear.
                                            彼女はそのクマのぬいぐるみが気に入ってない
2. (Is) Momotaro known (to) everybody (in) Japan?
                                            桃太郎は日本ではみんなに知られていますか
3. The top of Mt. Fuji (must) (be) covered (with) snow.
                                            富士山の頂上は雪で覆われているに違いない
4. (I'm) very interested (in) nail art.
                                            私はネイルアートにとても興味があります
5. The basket (was) filled (with) apples.
                                            バスケットはリンゴでいっぱいでした
6. Bacon is (made) (of) pork.    ベーコンは豚肉から作られます
7. They will (be) surprised (at) (his) plan.    彼らは彼の計画に驚くでしょう

※ 1.  be pleased with 〜 ;〜が気に入る
2. be known to 〜     ;〜に知られている
3.  be covered with 〜 ;〜で覆われている
  must 「〜に違いない」の意味の助動詞
4.  be interested in 〜;〜に関心・興味がある
5.  be filled with 〜  ;〜でいっぱいである、満たされている
6.  be made of 〜      ;〜から作られている (材料)変質はなし
     be made from 〜    ;〜から作られている  (原料)変質する
豚肉→ベーコン(豚肉の薫製・くんせい)は、変質はしないので「材料」の of
7.  be surprised at 〜 ;〜に驚く
  助動詞(will)の後の動詞は「原形」でした。
 
                                                                                                               (END)
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No.60
 
では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な語をいれ文を完成させ、その文が第1文型、それとも第2文型かを答えて下さい

1. He (  ) in (   ) room.       彼は自分の(彼の)部屋にいます

2. We listened (  ) “Jingle Bells”.     私たちはジングルベルを聞きました

3. He (      ) sit on the chair.   彼はイスに座らなかった

4. He (     ) angry.     彼は怒っているように見える→怒っているようだ

5. He (   ) angry.       彼は怒った   (get angry;怒る)

6. (    ) angry.         彼は怒ってます

※ listen [リ(スン)](動)(聞く)     Jingle Bells [ジ'(ン)・(グ)ル ベ(ルズ)](ジングルベル)
sit [スィ(ト)]―sit―sit (動)(座る)
angry [ア'(ン)・(グ)リ]
get[ゲ(ト)]―got[ガ(ト)]―gotten[ガ(トン)](動)(〜になる)

答えは最後に
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※ There is(are) 〜 の文は何文型?

There is an avocado on the table.   アボガドがテーブルの上にあります

avocado [ア・バ・カ'ー・ド(ゥ)](名)(アボカド)

この時の there は「何かがある・いる」という「存在」を示していて、このthere 自体を訳す必要はありませんでした。

そこでこの場合は、こう考えます、
  There / is / an avocado / on the table.
             V         S
主語は an avocado で動詞は is と考えます、V + S の形になりますが、
これも「第1文型」として考えます。 (別に覚える必要もないですが…)

<今回のテーマ>
===============================================================================                                                第3文型・第4文型
===============================================================================
今回は、第3文型と第4文型について取り上げますが、みんさんは文型自体よりも、まずは英語の基本でもある「主語(S)+動詞(V)」の部分、特に「動詞」の意味に注目してみて下さい。

○ 第3文型    「主語(S)+ 動詞(V)+ 目的語(O)」の文

※ 目的語(O)  動詞の「動作の対象」を表す語

ここでは「補語」の時のような「主語(S)=補語(C)」の関係はありません。
まあ、いきなり「動作の対象」と言われても分かり難いですから、例文をいくつか見ていきましょう。

  I have a pen.     私はペンを持っています
  I like children.  私は子供が好きです
  I want a leather jacket. 私は革(かわ)のジャケットが欲しいです

children [チ'(ルド)・レ(ン)](名) child [チャ(ィルド)](子供)の複数形
leather [レ'・ザー](名)(革・かわ)     jacket [ジ'ャ・キ(ト)](名)(ジャケット、上着)

この文を主語、動詞、目的語に分けるとこうなります、

  I / have / a pen.
 S     V        O
  I / like / children.  私は子供が好きです
 S    V         O
  I / want / a leather jacket.     私は革(かわ)のジャケットが欲しいです
 S     V                O

I / have (私は持っています)、I / like (私は好きです)、 I / want (私は欲しいです)、これだけだと「何を」持っているのか、「何が」好きなのか、そして「何を」欲しがっているのかが、分かりませんね、このままでは文が完全ではないことが分かります、

これを明らかにしてくれるのがその後の、a pen、children、a leather jacket という「目的語(O)」になります。

はじめに「動詞の意味」に注目して下さい、と言いましたからそれに注目して見ていきましょう。
I have 「私は持っています」とまず言っていますから、その後には当然「何を」持っているのか、という語句が続くことは当たり前であることが理解できると思います。
同じように、I like 「私は好きです」と言っているのですから、その後には当然「何が」好きなのか、ということを表す語句が続きますね、I want 「私は欲しいです」と言ったのなら、その次には「何を」欲しいのかを示す語句が続いていくのは、当たり前だということが分かるかと思います。

「英語の語順がどうしてこうなるのかよく分からない」と不思議に思う人も多いのですが、このように見ていくとそれが当然の語順になっていることが少しは理解ができると思います。

では「動詞の意味」に注目しながら、もう一文。

  I / gave / an apple.    私はリンゴ(林檎)をあげた・与えた
 S     V          O                      give[ギ(ヴ)]―gave[ゲ(ィヴ)]―given[ギ・ヴ(ン)]

「私はあげた」と最初に言っていますから、その後に「何を」あげたのか、ということを表す語が続きますね、それが次の「目的語(O)」an apple です。

さて、ここで「あげる」という動詞を再び見てみると、「あげる」と言ったのなら、「何を」あげるのか、ということの他にそれを一体「誰に」あげるのか、ということが当然その後に表現されることも期待できるはずです。
例えばここで、リンゴを「あなたに」あげたのなら、

  I / gave / an apple / to you.  私はリンゴをあなたにあげた
 S     V          O            M

このように S+V+O という第3文型にここでは、 to you という修飾語(M)を付けて「あなたに」あげたことを表します。
一応、ここでは日本語の訳は I / gave / an apple が最初にきていますから「リンゴを・あなたにあげた」としておきましょう。

ところでこの文は日本語では「あなたに・リンゴをあげた」という表現もできますね。英語でも同じことが言えるのです、これが第4文型です。

  I / gave / you / an apple.   私はあなたにリンゴをあげた
 S     V        O         O

○ 第4文型
   「主語(S)+ 動詞(V)+ 間接目的語(O)+ 直接目的語(O)」の文
                                         (〜に)                  (〜を)
                                            人                        物

 I / gave / you / an apple.   「you あなたに」の部分、「誰に」あげたの
S     V        O        O       かを示す目的語を「間接目的語」、「an apple リンゴを」の部分、
                                   「何を」あげたのかを示す目的語を「直接目的語」と言います。
                                            (間接、直接の区別は無理にしなくてもいいですけど…)

※一般的に「間接目的語」には「人に」を表す語が、そして「直接目的語」には「物を」を表す語が入ります。

ちなみに「私はあなたにリンゴをあげた」「私はリンゴをあなたにあげた」という訳は、どちらをどの文型でも用いてもよいのですが、ここは英語の語順通りに説明するために、敢えて区別しています。

  I gave an apple to you.
  I gave you an apple.

同じ意味を表す文なのですが、動詞の次に「誰に」なのか、または「何を」なのかを示すことで、文型が変わるのですね。
※第3文型の場合は to you と「前置詞」を伴って「誰に」なのかを表すことに注意して下さい。

ただ、みなさんはここでもやはり「動詞の意味」に注目して「あげた」と言っているのだから、その後には当然「何を」あげたのか、そして「誰に」あげたのか、そういった言葉がこの後に続くのが当然なのだということをまずは理解して下さい。

I gave an apple 「私はリンゴをあげた」ここで一応、文としては成立しています。こういった時にはその後に「誰に」あげたのか、を示すのには「前置詞」を用います。

I gave you だと「私はあなたにあげた」ですから、この次には一体「何を」あげたのかを示す語が続くはずですね、それが an apple になります。
 

では、次は show [ショ(ゥ)](動)(見せる)を使ってみましょう、
show 「見せる」という語の後には「何を」見せるのか、そして「誰に」見せたのか、そういった語句がその後に続くことが期待できますね。

  He / showed / his ticket / to me.     彼は自分(彼の)チケットを私に見せた
   S        V            O           M

his ticket を次に持ってくれば、それが「誰に」見せたのかという語句は、英語ではさらにその後に to 〜 を使って表現されるのです。
これが、はじめに「誰に」見せたのかを示すのならば、

  He / showed / me / his ticket.     彼は私に自分のチケットを見せた
   S        V         O         O

He showed me で「彼は私に見せた」と言っていますから、その後に「何を」見せたのかを表す、his ticket が続くのはここでも当たり前であることが理解できるはずです。

次の文は第4文型の文です、次回はこれらを第3文型にしてみる練習をしてみましょう。

  She told them the story.

  I bought her a Christmas present.

  My father made me a desk.
 

◎ 今日のまとめ

○ 第3文型   「 S+ V + 目的語(O)」

○ 第4文型   「 S+ V + 間接目的語(O)+ 直接目的語(O)」
                                       (人に)                   (物を)

------------------------------------------------------------------------------- ◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜

毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。

「本日のおすすめ料理」やその店の自慢料理を尋ねるときは、こう言います。

  What is the special today?     今日の特別料理は何ですか
  What is today's special?

special [(ス)ペ'・シャ(ル)](名)(特別料理、サービス品)

  What do you recommend?     あなたは何を推薦しますか
       (would)                                         → おすすめは何ですか

recommend [リコメンド](動)(推薦・すいせんする)
do の代わりに would を使えば、丁寧な表現になりますね。
 
サラダ(salad [サ'・ラ(ド)])を頼む際には、ドレッシングがつきものですから、代表的なドレッシングを紹介しておきましょう。

French dressing [(フ)レ(ンチ) (ド)レ'・シ(ング)](フレンチドレシング)
                              基本的には、油と酢に塩、コショウを加えたもの
Italian dressing [イ・タ'・リ(ァン)](イタリアンドレッシング)
                              オリーブオイルを使って、にんにくやハーブなどを加えたドレッシング
Thousand Island dressing [サ(ゥ)・ザ(ンド) ア(ィ)・ラ(ンド)]
                 マヨネーズ系のドレッシング、市販のものだとピンク系の色のドレッシングですね。
house dressing [ハ(ゥス)](ハウスドレッシング)    そのお店特製の・自慢のドレッシング

------------------------------------------------------------------------------- ◎問題の答え

1. He / (is) / in (his) room.(第1文型) 彼は自分の(彼の)部屋にいます
    S     V          M
2. We / listened / (to) "Jingle Bells". (第1文型) 私たちはジングルベルを聞きました
    S         V                 M
3. He / (didn't) sit / on the chair.(第1文型) 彼はイスに座らなかった
    S           V               M
4. He / (looks) / angry.(第2文型) 彼は怒っているように見える
    S        V         C                                      →怒っているようだ
5. He / (got) / angry.(第2文型)  彼は怒った
    S       V       C
6. (He's) / angry. (第2文型)   彼は怒ってます
     S V      C

1. この is は「〜にいる、ある」の意味なので第1文型。「いる、ある」と言っていますから、その後には当然、どこに「いる、ある」のかということを示す修飾語句(M)が続きます。
2. listen の後には前置詞 to が続いて「何を」聞いたのかを to 〜 で表します。
(listen to 〜 ;〜を聞く)
3. sit は「座る」です、どこに座ったのかというと、それが on the chair で表されています。sit の後には in も使われることもあります。 (sit on 〜 ;〜に座る)
4. この look は「見える」の意味です。見えるですから、「どのように」見えるのか、という angry のがあとに続きます。
5. got は「〜になる」の意味です、では「どのように、何に」なったのか、というと angry で、怒るようになった→「怒った」と表現されています。
6. He's は He is の略です、この is は「〜です」の意味ですから、第2文型です。

※  第2文型では「主語(S)=補語(C)」の関係があるのでしたね、
この関係で見てみると、1.では he と in his room はイコールではありません、 つまり、
he ≠ in his room です。(≠ は「= ではない」の意味)、同じ様に 2.ではwe ≠ to Jingle Bells 、3では he ≠ on the chair の関係が見てとれます。=(イコール)ではない(主語(S)=補語(C)ではない)のですから、2文型ではなく、「第1文型」となります。

                                                                                                              (END)
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