バックナンバー室(21)No.61〜No.63No.61
では、前回の復習問題です。
●問題 ( )の中に適切な語をいれ文を完成させ、各文の文型を答えて下さい。1. I told ( ) ( ) will. 私は彼女たちに彼女の意志を言った・伝えた
= I told ( ) will ( ) ( ).2. She wrote a letter ( ) ( ). 彼女は彼に手紙を書きました
= She wrote ( ) a letter.3. She ( ) ( ) English. 彼女は私に英語を教えています
(現在形で、動詞は teach を用いて)
She ( ) ( ) English ( ) ( ).
彼女は彼らに英語を教えていたところでした(過去進行形で)4. She's ( ) ( ) those clouds. 彼女はあれらの雲を見ています
He ( ) poor. 彼は貧しく・貧相に見える(共に動詞 look を用いて)
5. ( ) in Hakodate now. 私は今、函館(はこだて)にいますよ
6. ( ) become a good husband. 彼はいい旦那さんになるでしょう
※ tell[テ(ル)]―told[ト(ゥルド)]―told (動)(言う、伝える)
will [ウィ(ル)](名)(意志、意図)
write[(ゥ)ラ(ィト)]―wrote[(ゥ)ロ(ゥト)]―written[(ゥ)リ(トン)](動)(手紙を書く、書く)
cloud [(ク)ラ(ゥド)](名)(雲)
poor [プ(ァ)](形)(貧しい、貧相な)
become[ビ・カ'(ム)]―became[ビ・ケ'(ィム)]―become (動)(〜になる)
husband [ハ'(ズ)・バ(ンド)](名)(夫、旦那)⇔ wife [ワ(ィフ)]答えは最後に
------------------------------------------------------------------------------- <今回のテーマ>=============================================================================== 第4文型 → 第3文型
=============================================================================== 今回は、第4文型の文を第3文型の文にする際の注意点について取り上げます。まずは、4文型のおさらいとしては
○ 第4文型
「主語(S)+ 動詞(V)+ 間接目的語(O)+ 直接目的語(O)」の文
(人に) (物を)前回、例として挙げた動詞、例えば give なら、「あげる」という意味ならば、その後には当然(1)「誰に」あげたのか、(2)「何を」あげたのか、という事柄がその後に述べられることの予測がつきますね。
この時、give の後に「誰に」を指す語句が続けば、その次には当然「何を」を指す言葉が続いて、第4文型に。
そして、give の後にもし「何を」を示すことばが続いた場合は、3文型となって、「誰に」を示す語句はその後に「前置詞」を伴った語句で説明される、
のでした。I gave / you / my heart. (第4文型) 僕は君に心を捧げた
O O ( S 及び V は省略)
I gave / you my heart / to you.
O M (第3文型) heart [ハー(ト)](心、愛情)また、tell (言う、伝える)という動詞を用いたのなら、その後に続くのは当然、(1)「誰に」言ったのか、(2)「何を」言ったのか、ということが続きますから、ここも同じように、「誰に」が動詞の次に述べられれば、第4文型となり、
She told / them / the story of Santa Claus. (第4文型)
O O 彼女は彼らにサンタクロースの話をした
story [(ス)ト'ー・リ](名)(話、物語)
Santa Claus [サ'(ン)・タ (ク)ロー(ズ)]※最後は「ズ」です。「何を」の部分が動詞の次に述べられるのなら、
She told / the story Santa Claus / to them. (第3文型)
O Mという3文型になり、ここも「誰に」を示す語句はその後に「前置詞」を伴った語句(ここでは、to them )が用いられます。
さて、この「前置詞」の部分は、これまでの例(復習問題も含め)はすべて to だったことはお気づきでしょうが、
実は to 以外の場合もあるのです。今回はそれらの場合を取り上げてみます。I bought / her / a Christmas present. (第4文型) 私は彼女に
O O クリスマスプレゼントを買ってあげたbuy[バ(ィ)]―bought[ボー(ト)]―bought (動)(買う)
present [(プ)レ'・ザ(ント)](名)(プレゼント)これは第4文型ですから、今までと全く変わりません、しかしこの文を第3文型にすると…
I bought / a Christmas present / for her. 私はクリスマスプレゼント
O M を彼女に買ってあげたと、ここでは to ではなく、「前置詞は for」を用いる点に注意して下さい。
この違いは「動詞」によって、to をとるか for をとるかが決まってきます。
今回は、この前置詞が to の場合と for の場合になる、動詞を覚えて下さい。○ 第4文型 → 第3文型 の際に「前置詞 to」をとる動詞
show(見せる), teach(教える), tell(言う、伝える), write(手紙を書く), send(送る), hand(手渡す),bring(持ってくる) など
これはすでに取り上げていますから、ここでは send を使った例を紹介してお
きます。 send[セ(ンド)]―sent[セ(ント)]―sent(第4文型) She sent / him / a Christmas card. 彼女は彼に
O O クリスマスカードを送った→(第3文型) She sent / a Christmas card / to him. 彼女はクリスマス
O M カードを彼に送った
○ 第4文型 → 第3文型 の際に「前置詞 for」をとる動詞
buy(買う), cook(料理を作る), make(作る), get(得る、買う、持ってくる), bring など( bring は to と for どちらも)
こちらの方が数的には少ないですから、覚えるな for をとるこちらの動詞の方を覚えるようにした方が覚えやすいでしょう。
特に今回は、buy, cook, make, get この4つをまずは覚えて下さい。(第4文型) My father made / me / a Christmas tree. 父は私にクリスマス
O O ツリーを作ってくれた
→(第3文型) My father made / a desk / for me.
O M(第4文型) Ayu cooked / him / a roast chicken. あゆは彼にロースト
O O チキンを作ってあげた
→(第3文型) Ayu cooked / a roast chicken / for him.
O M
roast chicken [ロ(ゥスト) チ'・キ(ン)](ローストチキン) ローストビーフなら roast beef(第4文型) I somehow got / her / a diamond ring. 私は何とか彼女に
O O ダイヤの指輪を手に入れた・買ってあげた
→(第3文型) I somehow got / a diamond ring / for her.
O M
somehow [サ'(ム)・ハ(ゥ)](副)(何とかして)
※ to と for を間違えなくするには…
さて3文型の際の to と for は間違いやすいところですが、ではこの間違いをなくすためにはどうしたらよいのか、それは…
なるべく「第4文型を使う」、ということです(なーんだ)。3文型で、という指定がない時は4文型で答えておけばよいのですね、実際の英語でも4文型の方が用いられている傾向もあります。Give me chocolate. チョコレートちょうだい
戦後、GHQに対して日本の子供たちが「ギヴ ミー チョコレート」と言っていたのはよく知られていますが、これも Give / me / chocolate. という4文型の文ですね。
V O O
◎ 今日のまとめ
○ 第4文型 → 第3文型
「前置詞 to」となる動詞
show(見せる), teach(教える), tell(言う、伝える),
write(手紙を書く),send(送る), hand(手渡す) など「前置詞 for」となる動詞
buy(買う), cook(料理を作る), make(作る),
get(得る、買う、持ってくる) など※ bring(持ってくる) は to と for どちらもとる
------------------------------------------------------------------------------- ◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。
ステーキの焼き加減の表現はいくつかありますね、
How do you like your steak? ステーキの焼き加減はいかがしますか
(would) (←どのようなステーキがお好みですか)steak [(ス)テ(ィク)](名)(ステーキ)
Rare, please. レア(生焼き)でお願いします
[レ(ァ)]
Medium, please. ミディアム(中くらい)でお願いします
[ミ'ー・ディ・ア(ム)]
Well-done, please. ウェルダン(よく焼く)でお願いします
[ウ'ェ(ル)・ダ(ン)]
他には、レアとミディアムの間を medium rare 、ミディアムとウェルダンの間の焼き方を、medium well(-done)と言います。ちなみに、エジプト人が焼くステーキは全部 well-done だとか…
全部の注文が済んだら、こう言います、
For the time, that's all. とりあえず、それで全部です → とりあえず、じゃあそれで
「とりあえず、ビール」の「とりあえず」とはちょっと意味が違うかな
------------------------------------------------------------------------------- ◎問題の答え
1. I / told / (them) / (her) will. 私は彼女たちに彼女の意志を言った・伝えた(第4文型)
S V O O
= I / told / (her) will / (to) (them). (第3文型)
S V O M
2. She / wrote / a letter / (to) (him). 彼女は彼に手紙を書きました(第3文型)
S V O M
= She / wrote / (him) / a letter. (第4文型)
S V O O
3. She / (teaches) / (me) / English. 彼女は私に
S V O O 英語を教えています(第4文型)She / (was) (teaching) / English / (to) (them). 彼女は彼らに英語を教えていた
S V O M ところでした(第3文型)
4. She's (looking) / (at) those clouds. 彼女はあれらの雲を見ています(第1文型)
S V M
He / (looks) / poor. 彼は貧しく・貧相に見える(第2文型)
S V C
5. (I'm) / in Hakodate now. 私は今、函館にいますよ(第1文型)
S V M
6. (He'll) become / a good husband.
S V C 彼はいい旦那さんになるでしょう(第2文型)※ 3. teach[ティー(チ)]―taught[トー(ト)]―taught (動)(教える)
主語が3人称単数の場合には、teach には es を付けて teaches となります。
4. は She / looks / at those clouds. が進行形になった文ですから、第1文型です。
S V M
He / looks / poor. この look は「見える」の意味です。どのように見えるのかというと
S V C “poor” に見えるのですね。
5. I / am / in Hakodate now. I'm は I am の略で、この am は「〜にいる」
S V M の意味になるので第1文型です。
6. He'll = He will 助動詞 will を用いた文です、will がなければ例えば、
He / became / a good husband. (彼はよい夫になった)
S V C
という第2文型の文です。
また、第2文型では「 S = C 」の関係があったことも合わせて確認しておきましょう。
(END)
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No. 62では、前回の復習問題です。
●問題 上と下の文が同じ意味になるように( )の中に適切な語をいれ文を完成させよう1. I ( ) ( ) a recipe book. 私は彼女にレシピ本(料理本)を
買ってあげました(buy を用いて)
I ( ) a recipe book ( ) ( ).2. I ( ) write ( ) a New Year's card. 私は彼に年賀状を書かなかった
I ( ) write a New Year's card ( ) ( ).
3. She ( ) all of ( ) the letter.
彼女は私たちみんなにその手紙を見せた(show を用いて)
She ( ) the letter ( ) all of ( ).4. ( ) you make the ( ) rice cakes?
君はその子達にお餅をついてあげたの
( ) you make rice cakes ( ) the ( )?5. Wait a minute, I'll get ( ) ( ) umbrella.
ちょっと待って、あなたに傘(1本)を持ってきてあげるね
― , I'll get ( ) umbrella ( ) ( ).recipe [レ'・サ・ピ](名)(レシピ、料理の作り方) recipe book ;料理本(cookbook とも言う)
a New Year's card (年賀状)
all [オー(ル)](代)(すべて、みんな)
rice cake (米のケーキ→餅・もち) おはぎ、大福なども rice cake と言う
make a rice cake ;お餅をつく、焼く
wait [ウェ(ィト)](動)(待つ)
minute [ミ'・ニ(ト)](名)(ちょっとの時間、分)
Wait a minute. ちょっと待って Just a minute. とも言う
umbrella [ア(ム)・(ブ)レ'・ラ](名)(傘・かさ)答えは最後に
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前回4文型から3文型にする際に、前置詞 to と for を使うものを取り上げましたが、to と for 以外に「 of ]の前置詞を使うものがありますから、まずはこれを紹介しておきます。○ ask (頼む、求める) は3文型では of
4文型には、前置詞がいりませんから(だから楽ですね、実際4文型が多く用いられます)
May I ask / you / a favor? (あなたにお願いを求めてもよいですか)
S V O O → お願いがあるのですがこの文を3文型にした場合には、to でも for でもなく、of を用います。
May I ask / a favor / of you? (お願いをあなたに求めてもよいですか)
S V O M → お願いがあるのですがこのように ask は3文型の際には of を用いて「誰に」頼む・求めるのかを示します。
ask A B = ask B of A ;A(人)に B(物)を頼む
May I ask a favor of you? (お願いがあるんですけど) は決まり文句ですから、これを覚えておいて下さい。
<今回のテーマ>
=============================================================================== 第5文型
=============================================================================== 今回は、文型の最後、5番目の文型、「第5文型」についてです、まずは第5文型の形を示しておくと、○ 第5文型
「主語(S)+ 動詞(V)+ 目的語(O)+ 補語(C)」の文
(〜を) (〜に)
<名詞・形容詞など>このような形になる文が第5文型と呼ばれるのですが、ここもまずは英語の基本でもある「主語(S)+動詞(V)」の部分、特に「動詞」の意味に注目していきましょう。
We named the rocket Apollo No.11. 我々はそのロケットをアポロ11号と名付けた
rocket [ラ・キ'(ト)](名)(ロケット) Apollo [ア・ポ'・ロ(ゥ)](アポロ)
No. [ナ'(ム)・バー](ナンバー、号)第5文型に用いられる動詞としてこの name [ネ(ィム)](名付ける)がありますが、まず最初に「名付ける」という言葉が出てきたのなら、その後には当然、「何に」「どんな」名前を名付けたのか、という語が続くことが予測きますね。
We name (我々は名付けた)とまず言っています、「何に対して」名前を付けたのかというと、次の the rocket ですね、ロケットに名前を付けたのです、次は当然それが「どんな」名前なのかが問題になりますから、それが Apollo No.11 (アポロ11号)という名前という訳です。
これを日本語らしくしたものが「我々はそのロケットをアポロ11号と名付けた」「〜を…と名付けた」という訳になるのです。
We / named / the rocket / Apollo No.11.
S V O Cさて、3文型と4文型の場合には、その後の2つの目的語の位置は入れ替えることが出来ました。例えば I'll give a present to you.= I'll give you a present.(君にプレゼントをあげるよ)、この場合なら、「あげた」という動詞ですから、その次には当然「何を」あげたのか、そして「誰に」あげたのか、ということがその後の話題として取り上げられます。また、その順番を変えても文の意味はそれ程変わらないことも分かります、ですから、3文型と4文型という2つの同じ意味の文が作れる訳です。
一方、 We named the rocket Apollo No.11. こちらの場合は、最初に動詞で「名付ける」と言っていますから、その後には「何を」「どのように」名付けたのか、という語が順に述べられるはずです。いきなり、アポロ11号と名付けた、ではおかしいことが分かると思います。
日本語の場合ならば、「名付ける」という動詞は文の最後に持ってくるので、「そのロケットをアポロ11号と名付けた」、とも「アポロ11号とそのロケットを名付けた」とも言うことが出来ますが、英語は初めに動詞がきて「名付けた」と言っている以上、その次には「何を」「どのように」名付けたのか、とこの順番で述べられることになります。
She / called / her dog / Pip. 彼女は彼女の犬をピップと呼んだ
S V O Cこの call [コー(ル)]は「呼ぶ」の意味です、
「呼ぶ」ですから、その後には当然「何を」「どのように」呼ぶのか、ということが述べられるのです。
文型を分類する前に、まずこの動詞の持つ意味を確認して下さい、動詞の意味を考えるなら、当然その後に続いていく語がどんなものになるのかが、ある程度予測がつくことが分かるはずです。
この文は何文型なのか、と考えることも必要ですが、動詞の持つ意味から次に続くべき語を予測しながら英文を読んでいくと、今まで不思議に思っていた、英語の語順も不思議ではなく、必然のものであったということに気づくはずです。They / elected / him / the governor of Osaka. 彼らは彼を大阪府知事に選んだ
S V O Cgovernor [ガ'・バ・ナー](名)(知事) the governor of Tokyo なら東京都知事
elect [イ・レ'(クト)](動)(選ぶ、選出する)
「選ぶ」、とまず言っていますから、その後に「何を」「〜に」選ぶのか、ということが述べられることが予測できますね。He made his daughter a new chair. (4文型 S V O O)
彼は娘(むすめ)に新しい椅子を作ってあげた
daughter [ド'ー・ター](名)(娘)
この make は「作る、作ってあげる」の意味です、ですからその後には「誰に」「何を」作ってあげたのか、が述べられます。
(※ chair が先にくれば for を伴った3文型になりますね)
では、次の文はというと、He made his daughter a nurse. nurse [ナー(ス)](名)(看護婦)
この文の動詞 make を「作る、作ってあげる」とすると、彼は彼女に看護婦を作ってあげた、となってしまいまね、これでは意味が分かりません。
実は、make は「〜にする」の意味です。そうなるとこの後には、「何を」「〜に」するのか、という語が続くことが分かります。He / made / his daughter / a nurse. 彼は娘を看護婦にした
S V O Cmake が「〜にする」という意味だと分かれば、その後にどんな語が続くだろうか、ということが仮に文型というものを知らなくとも、今のみなさんなら予測がつくのではないでしょうか。
さて、今までの C の部分、つまり補語の部分は「名詞」ばかりでしたが、実際には名詞以外の語句も補語として用いられることもあります。ここでは「形容詞」を用いる場合を例に挙げておきましょう。
The news made / me / sad. そのニュースは私を悲しませた
O C
この make も「〜にする」の意味です、「何を」「〜に」するのかというと、me (私を) sad (悲しい) という状態にする、訳です。もしそのニュースが幸せにするのなら、happy を使って
The news made me happy. そのニュースが私を幸せにしたとなります。「名詞」以外にも「形容詞」なども使われる、ということも大切なことですが、みなさんは、まずはここでは make の意味は「〜する」という意味であるから、その次に「何を」その後に「〜に」する、ということを表す語が続くのだ、というこの英語の考え方をまずは理解して下さい。
I kept the wine cool. 私はワインを冷しておいた
keep[キー(プ)]―kept[ケ(プト)]―kept (動)(〜にしておく)
cool [クー(ル)](形)(冷たい、涼しい)ここは keep の意味が「〜にしておく」の意味であるのです、
「〜にしておく」という意味なら、当然その後には「何を」「〜に」しておくのか、という語が述べられることが予測ができますね。
◎今日のまとめ
○ May I ask a favor of you? お願いがあるんですが (3文型の ask には of を用いる)
○ 第5文型
「主語(S)+ 動詞(V)+ 目的語(O)+ 補語(C)」の文
(〜を) (〜に)
<名詞・形容詞など>○ 5文型に用いられる動詞
name (名付ける、名前を付ける), call (呼ぶ), elect (選ぶ),
make (〜にする), keep (〜にしておく) など------------------------------------------------------------------------------- ◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜
毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。
食事の際に「もっといかがですか」とウェイターに勧められることもあるでしょう(機内ならスチュワーデスの方に)
Would you like another glass of wine? ワインをもう一杯いかがですか
another [ア・ナ'・ザー](形)(別の)
No.29 では、このような時には、飲みたい時は、 Yes, please. はい、お願いします
飲みたくなければ、 No, thank you. いいえ、結構ですと紹介しました。断わる際にはこの No, thank you.でもいいのですが、いつもこればかりだと芸がないので、今回はこんな表現を…
Not just now, thank you. いえ、今は結構です
この表現だと(お腹が一杯などで)「今は」要りません、という感じが込められますし、
I've had enough, thank you. もう十分いただきました
enough [イ・ナ'(フ)](副)(十分に)
これだと enough 十分食べましたから、ということを伝える表現になります。
(I've = I have 、文法の説明は省略します)------------------------------------------------------------------------------- ◎問題の答え
1. I (bought) (her) a recipe book.
私は彼女にレシピ本(料理本)を買ってあげました(buy を用いて)
I (bought) a recipe book (for) (her).2. I (didn't) write (him) a New Year's card.
私は彼に年賀状を書かなかった
I (didn't) write a New Year's card (to) (him).3. She (showed) all of (us) the letter.
彼女は私たちみんなにその手紙を見せた(show を用いて)
She (showed) the letter (to) all of (us).4. (Did) you make the (children) rice cakes?
君はその子達にお餅をついてあげたの(焼いてあげたの)
(Did) you make rice cakes (for) the (children)?5. Wait a minute, I'll get (you) (an) umbrella.
ちょっと待って、あなたに傘(1本)を持ってきてあげるね
― , I'll get (an) umbrella (for) (you).※ 2. 過去形の否定文には did not(didn't) を用います。 肯定文(ふつうの文)なら、I wrote him a New Year's card.などとなります。
write[(ゥ)ラ(ィト)]―wrote[(ゥ)ロ(ゥト)]―written[(ゥ)リ(トン)]
3. all of 〜 ;〜すべて・みんな
all of them なら「彼ら・彼女たちみんな」
4. children [チ'(ルド)・レ(ン)] child [チャ(ィルド)](子供)の複数形
5. get は「得る、買う、持ってくる」などの意味があります。
umbrella は母音で始まりますから、a ではなく an を用います。
(END)
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No.63
では、前回の復習問題です。
●問題 ( )の中に適切な語をいれ文を完成させよう1. We ( ) ( ) ( ) Mike. 私たちはその猫をミケと名付けた(動詞 name を使って)
2. She ( ) ( ) a fool. 彼女は彼のことを馬鹿だと言っている
(動詞 call を使って現在形で)
3. They ( ) ( ) the ( ) President.
彼らは彼を初代の大統領に選んだ(動詞 elect を使って)
4. The unbelievable sight ( ) ( ) ( ) silent.
その信じられない光景は彼らを無言にしています・押し黙らせています
(動詞 keep を使って現在進行形で)
5. ( ) manner will ( ) ( ) sick.
彼の態度は彼女をむかつかせるだろう(動詞 make を使って)6.(1) The war ( ) ( ) a hero. その戦争は彼を英雄にした
(動詞 make を使って)
(2) では、次の文の訳は?
I made my mother a shelf. shelf [シェ(ルフ)](名)(棚・たな)※ fool [フー(ル)](名)(馬鹿、まぬけ)
president [(プ)レ'・ジ・ダ(ント)](名)(大統領) 問題の ように the President とを表すこともある
unbelievable [ア(ン)・ビ・リ'ー・バ・(ブル)](形)(信じられない)
sight [サ(ィト)](名)(景色、情景、光景)
silent [サ(ィ)ラ(ント)](形)(静かな、黙った)
manner [マ'・ナ(ァ)](名)(行儀、態度)
sick [スィ(ク)](形)(むかついて、うんざりして) 「病気の」の意味もある
war [ウォー](名)(戦争) hero [ヒ'(ァ)・ロ(ゥ)]答えは最後に
-------------------------------------------------------------------------------今回からはもう一度、受身に戻っていきます、前回は第5文型について取り上 げましたから、今回は5文型の文を「受身」にしてみましょう。
<今回のテーマ>
=============================================================================== 受身(5) 第5文型 → 受身
===============================================================================
まずは、第5文型を「受身」にする場合の、そのやり方を図にしたものを紹介しておきます。┌―――――――――――――――――┐
○ 第5文型 主語(S)+ 動詞(V)+ 目的語(O)+補語(C)│
| ┌――――┼――――┘ ┌――┘ │
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
受身(受動態) 主語(S)+[be+過去分詞]+ 補語(C) +(by 〜)※ by 以下は場合によっては省略
第5文型を「受身」にする際の流れを図にしたものですが、別に覚えなくとも結構です。
「受身」ですから主語が変わって「〜される」の意味になり、by の後にはも
との文の主語にあたる語が置かれます。実際に文を見ていった方が分かりやすいでしょうから、前号でとり上げた例文を使ってみていきましょう、
We / named / the rocket / Apollo No.11. 我々はそのロケットを
S V O C アポロ11号と名付けた主語を変えて、「された」という意味の文にすればよいので、ここは「ロケット」を主語にして、「そのロケットは我々にアポロ11号と名付けられた」という意味の文にすればよいのですね。
主語は The rocket です、そのあとは「名付けられた」なので受身(受動態)となって was named、ここまでで The rocket was named 「そのロケットは名付けられた」となります。
ここで、文型の説明の際にも言いましたが、「動詞の意味」に注目すると、「名付けられた」と言っているのだから、次は当然「何と」名付けられたのか、ということが表されるはずですよね。(この感覚を確認することが結構大事)
ですから、この次には Apollo No.11 という語が続いて、
The rocket was named Apollo No.11 「そのロケットはアポロ11号と名付けられた」となります、そしてその「動作主」は誰か(誰が名付けたのか)というと by us 「私たちに(よって)」ですから、The rocket was named Apollo No.11 by us.
そのロケットは我々にアポロ11号と名付けられたとなります、また場合によっては、「私たちに」という語は表さなくてもいい場合もあるでしょう。 (「by 〜 の省略」)
では、もう一丁、
They / elected / him / the governor of Osaka. 彼らは彼を大阪府知事に選んだ
S V O C「された」という意味にするならこれは、「彼」を主語にして「彼は彼らによって大阪府知事に選ばれた」とすればよいのですから、始めは主語は彼、he にして動詞は「受身」、つまり He was elected とします、ここで「動詞の意味」を考えれば「選ばれた」と言っていますから、その後に「何に」選ばれたのか、ということが表されるのが当然だと分かります。ですから、その後には he governor of Osaka が続き、最後はそれが「誰に(よって)」選ばれたのかを示す、by them を持ってくればよいのです。
He was elected the governor of Osaka by them.
彼は彼らによって大阪府知事に選ばれたこの by them も場合によっては省略されるでしょう。
He made his daughter a nurse. 彼は娘を看護婦にした
同様にしてこの文なら、
His daughter was made a nurse by him. 娘は彼によって看護婦にされたとなります。(自分で作り方を確認して下さいね)
さて、以上「第5文型」の文を「受身」にした際には、最初の図でもわかるように、もとの5文型の「目的語」が「受身」の文では「主語」となっています。では、「補語」は「主語」にすることはできないのでしょうか?
結論から言うと、補語を主語にして受身の文は作れません。○ (第5文型) (受身)
目的語(O) → 主語 (S) 5文型の際の「目的語」が「受身」の文では「主語」になる○ 「補語」を主語にした受身(受動態)は作れない
これは例えば、
We call / him / Daichan. 私たちは彼を大ちゃんと呼んでいます
O C
この文を受身にすると、目的語である him を主語にして、He is called Daichan by us. ○ 彼は私たちに大ちゃんと呼ばれています
となりますが、仮に補語の Daichan を主語にしてみると、
Daichan is called him by us. ×Daichan is called この時点で「大ちゃんは呼ばれています」という変な文になっていますね。(大ちゃんは呼び名なんですから、呼び名がさらに呼ばれている、というのはおかしいです)、無理矢理、訳をつけるなら「大ちゃんは我々に him と呼ばれています」となりますが、これも変です。
日本語でも「私たちは彼を大ちゃんと呼んでいます」という文を受身にする時には、「彼は私たちに大ちゃんと呼ばれています」と「彼」を主語にする文しかできない(大ちゃんを主語にして受身の文は)のですから、英語でも同じなんですね。
また、The news made me happy. そのニュースは私を悲しませた
I kept the wine cool. 私はワインを冷しておいた
補語に「形容詞」が使われているこれらの文の「受身」も同様にして、
I was made happy by the news. 私はそのニュースによって幸せにされた→ 幸せになった
The wine was kept cool. そのワインは冷されていました
(話しているのは自分なので by me は省略)となるのですが、補語である形容詞部分の happy や cool を主語にすることが難しいことは、こちらの方が分かりやすいでしょう。
◎ 今日のまとめ
○ (第5文型) → (受身)
目的語(O) → 主語 (S) 5文型の際の「目的語」が「受身」の文では「主語」になる○ 「補語」を主語にした受身(受動態)は作れない
------------------------------------------------------------------------------- ◎ちょっとだけ英会話 〜旅行編〜
毎回、すこしずつ会話表現を紹介していきます。 ここでは、文法はそんなに考えずすすめましょう。
支払の際には、ホテルでのチェックアウトの時と同じ様に、
Check, please. 支払・お勘定をお願いします
ホテルと同じで、ここでも明細には十分目を通して下さいね、日本のファミレスのように間違がない、とは限らないので…、もし違ってたら
I didn't order this. これは注文してませんが
order [オ'ー・ダー](動)(注文する)
食事の際に違う料理が運ばれてきた際にも、こう言います。
お勘定を別々にしてもらう場合にはこう言います、
Separate checks, please. 勘定を別々にお願いします
separate [セ'・パ・レ(ィト)](動)(区分けする、分類する)
レジ係の立場で言わせてもらうなら、これはかなり面倒!なのですが、客の立場としては当然の支払方法ですからね。
しかし、レジの前で「じゃあ、私がここは」と一人が言えば、「あらっ、奥さん、私が払います」「いえいえ、それでは」「いいですよ」「あら、いけませんわ」「いいです、いいですから」「まあ、本当にそんなことなさらなくても」……と延々続けるのはやめましょうね。(笑)(END)
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