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はじめから英文法バックナンバー室(35)No.103〜No.105
 
No.103 
★★★★★☆☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆☆★★★★★

                          はじめから英文法  
                                                              週刊  
              ☆☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆☆★★★★★☆☆☆☆☆☆
                             ◎英文法の基礎からもう一度やってみよう!  
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では、前回の復習問題です。
●問題   (    )の語を適切な形に変えて、文のどこかに挿入させて文を完成
させよう

1. Who's the man over there?    (stand)
            向こうで立っている男は誰だ

2. I'm to watch the sun tomorrow. (rise) (go)
      私は明日、日の出を見に行くつもりです

3. A reindeer a red nose was by everybody.  (have) (laugh)
        真っ赤な鼻をしたトナイカイはみんなに笑われた

4. He Kerry a pair of shoes in Japan.  (make) (buy)
        彼はケリーに日本製の靴を一足買ってあげた

5. I've never Santa Claus black clothes.  (wear) (see)
            黒い服を着ているサンタなんて一度も見たことがない

6. The dog around the yard is our dog Jinny.  (run) (call)
           庭を駆け回っている犬はジニーという名前の私たちの犬だ

※ over there (向こうに・で、あそこに・で)
rise [ラ(ィズ)](動)(昇る)
reindeer [レ'(ィン)・ディ(ァ)](名)(トナカイ)    deer は「鹿・シカ」
clothes [(ク)ロ(ゥズ)](名)(服、衣服)    ※ 常に -s の付いた形です
around [ア・ラ'(ゥンド)](前)(〜の周りを、あちこちを)
yard [ヤー(ド)](名)(庭)

答えは最後に← クリックするとジャンプします 
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今回からは、いよいよ関係代名詞に入っていきます。
前回の分詞の用法(特に名詞の後ろに分詞が置かれる場合)と、今回からの関
係代名詞、この二つの登場で、これまでは何とか分かっていた英語が完全に分
からなくなってしまう人が多いんです。ここがこれからの英語学習のひとつの
大きな分かれ目になりますから、ここは特に力を入れてもらえれば、と思いま
す。

<今回のテーマ>
======================================================================
                             関係代名詞
======================================================================
まずは「関係代名詞」とはどんなものなのか、簡単に説明しておきます。


○ 関係代名詞      二つの文を関係づける代名詞


例えば、日本語なら「私は少女を知っています」という文と「彼女は向こうで
走っています」という二つを結びつけると、「私は向こうで走っている少女を
知っています」という一つの文になりますね。

これと同じように、二つの英文を一つに結びつける(これが「関係づける」で
す)際に用いるのが、今回紹介する「関係代名詞」です。

つまり、関係代名詞には、その名の通り「関係詞」としての働き(二つの文を
関係づける働き)と「代名詞」としての働きがあるのです。
(以上、ここまでの説明は全然大事ではありません。

今回は、最初ということで、まず「関係詞」としての働き(二つの文を関係づ
ける働き)を紹介していきます。

では、今度は実際に例文をみながら、関係代名詞を見ていきましょう。

  I know the girl.    私は少女を知っています
  She is running over there.    彼女は向こうで走っています

日本語ならば、この二つの文を一つにするのは簡単ですね。先ほども紹介した
ように「私は向こうで走っている少女を知っています」とできるでしょうが、
英語で「関係代名詞」を使うとこうなります。

  I know the girl who is running over there.
          ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~    私は向こうで走っている少女を知っています

こうすることによって、I know the girl. と She is running over there.
の二つの文を一つに結びつける(関係づける)ことができます。

この場合の who を「関係代名詞」、そして the girl をその「先行詞」と言
います。今回は、まずはこの並び方を確認しておいて下さい。


○ 先行詞 + 関係代名詞
   [名詞]
            先行詞 ―  関係代名詞の「直前」に置かれて、関係代名詞以下
                     の節によって修飾される「名詞や代名詞」

先行詞の内容は、詳しくは覚えなくてもいいと思いますが、「先行詞+関係代
名詞」というこの並び方、
つまり「関係代名詞の前には先行詞」が置かれるという、この関係をまずは
しっかり確認しておいて下さい。

I know the girl. 私は少女を知っています
She is running over there. 彼女は向こうで走っています

この二つの文が一つに結びつけられる場合には、下の文の She を関係代名詞
の who に変えることで、
  I know the girl who is running over there. という一つの文にすること
          ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~    が可能になるのです。( the girl は先行詞)

また、こうなることで、who 以下が先行詞(the girl)を修飾している(the
girl の説明になっている)という点も併せて確認しておいて下さい。

            ↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  I know the girl who is running over there.    who 以下が表すのは
          ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  the girl が一体どんな少女
                                            なのかということですね。

では、関係代名詞を使った例文をあと二つ見ていきましょう。

  She has a son.  彼女は息子を持っています(息子がいます)
  He is a lawyer. 彼(息子)は弁護士です

これを関係代名詞を使って、一つの文として結びつけると、He を関係代名詞
の who に変えて、次のようになります。

  She has a son who is a lawyer.    彼女は弁護士の息子がいます
            ̄ ̄ ~~~            ・ a son ― 先行詞
                               ・ who ― 関係代名詞

  These are Nike shoes. これらはナイキのシューズです
  They were made in U.S.A.それらはアメリカ製です
                            (アメリカで作られました)

これを関係代名詞を使って、一つの文として結びつける場合には、They を関
係代名詞の which に変えて、

  These are Nike shoes which were made in U.S.A.
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~~~  これらはアメリカ製のナイキのシューズです
                                ・ Nike shoes ― 先行詞
                                ・ whick ― 関係代名詞
(なぜ、which なのかは次回以降で)

以上のように、関係代名詞の who や which を使うことによって、二つの文が
一つに結びつけられる(関係づけられる)ことを今回は、確認しておいて下さ
い。これが、関係代名詞の「関係詞」としての用法になります。

また、先ほどの文と同じように、これらも who 以下、そして which 以下が先
行詞(a son)と(Nike shoes)をそれぞれ修飾している点も確認しておいて下さ
いね。
            ↓ ̄ ̄ ̄ ̄|                who 以下で先行詞の a son が
  She has a son who is a lawyer.    がどんな息子なのかが説明されている
            ̄ ̄ ~~~~~~~~~~~~~~~
                ↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|              which 以下で先行詞の
  These are Nike shoes which were made in U.S.A.  Nike shoes がどんな
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  シューズなのかが説明
                                                 されています。
この関係も今回よーく見ておいて下さい。

○ 関係代名詞以下で前の先行詞を修飾する


ちなみに、この関係に見覚えはありませんか?
先行詞になるのは「名詞や代名詞」です。そして次の関係代名詞以下で、「前
の名詞を修飾」していますね。そう、前回の「分詞が後」に置かれる場合と同
じ修飾のし方なのです。(No.102)

前回、『分詞が後に置かれて「前の名詞を修飾」する、という用法は日本語と
はまったく逆の表現方法ですから、私たちがこの感覚を身に付けるのはなかな
か大変なのです。』と説明しましたが、これと全く同じ理由で、関係代名詞以
下が「前の」先行詞を修飾する、という感覚もなかなか体得するのが難しいの
です。
日本語なら、「アメリカ製の・ナイキのシューズ」となるところですが、英語
では「ナイキのシューズ・アメリカ製の」という逆の表現になっているところ
が難しいのですね。
(これで、分詞と関係代名詞が、英語学習の分かれ目、と言ったことが理解し
てもらえるかと思いますが)

さて今回で、関係代名詞の働きの、二つの文を一つに結びつける(関係づけ
る)、という「関係詞」としての働きが何となく理解できたかと思います。
(ここは、何となくで結構ですよ)
では、次回は関係代名詞のもう一つの顔である「代名詞」という観点から、関
係代名詞を見ていきましょう。

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◎今日のまとめ


○ 関係代名詞      二つの文を関係づける代名詞

   先行詞 + 関係代名詞
   [名詞]                  ※ 先行詞は「名詞や代名詞」

○ 関係代名詞以下で「前の先行詞を修飾」する

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◎問題の答え

1. Who's the man (standing) over there?
            向こうで立っている男は誰だ

2. I'm (going) to watch the (rising) sun tomorrow.
      私は明日、日の出(←昇っている太陽)を見に行くつもりです

3. A reindeer (having) a red nose was (laughed) by everybody.
           真っ赤な鼻をしたトナイカイはみんなに笑われた
      (真っ赤な鼻を持っている)

4. He (bought) Kerry a pair of shoes (made) in Japan.
        彼はケリーに日本製(←日本で作られた)の靴を一足買ってあげた

5. I've never (seen) Santa Claus (wearing) black clothes.
            黒い服を着ているサンタなんて一度も見たことがない

6. The dog (running) around the yard is our dog (called) Jinny.
      庭を駆け回っている犬はジニーという名前の私たちの犬だ
                          (ジニーと名付けられた)

※2. be going to do で「〜する予定・つもりである」
ここは tomorrow が付いていますが、rising が形容詞として rising sun と
いう一つの言葉としてよく用いられますから、ここは rising sun が普通で
す。「日が沈む」なら setting sun と set を用います。一語なら、sunrise
(日の出) ⇔ sunset (日没)
3. having は現在分詞、was laughed は「受身」です。
4. buy A  B は「 A に B を買う・買ってあげる」という4文型です。これを3
文型の形にすると buy B for A と前置詞は for が付きます。
5. I've never seen 〜 で「一度も見たことがない」という現在完了形の
(I have)            「経験」の用法。

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No.104  
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では、前回の復習問題です。

●問題  次の各文を訳しましょう。また、この中で関係代名詞を用いている文
はどれでしょうか

1. Do you know the boy sitting there?

2. Do you know the boy who is sitting there?

3. Who is the most popular singer in Korea?

4. Who's that lady carrying a Chanel bag?

5. I don't know who to invite to our wedding?

6. The baby who was kidnapped is my niece.

※ popular [パ'・ピュ・ラー](形)(人気のある)
Korea [カ・リ'(ァ)](韓国)    Korean [カ・リ'(ァン)]だと「韓国語(朝鮮
語)」「韓国の(朝鮮の)」という意味。ちなみに「キムチ」を英語で書くと
kimchi とか kimchee になります。
carry [キ'ャ・リ](動)(持つ、持ち運ぶ)
invite to 〜 ;〜に招く、招待する
invite him to the party (彼をパーティに招待する)
kidnap [キ'(ド)・ナ(プ)](動)(誘拐する、さらう)
niece [ニー(ス)](姪・めい)
        ⇔ nephew [ネ'・フュー, ネ'・ビュー](甥・おい)
(自分の兄弟姉妹の子供が姪や甥になります)

答えは最後に← クリックするとジャンプします 
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前回は関係代名詞を「関係詞」という観点から見ていきましたが、今回はもう
一つの働きである「代名詞」という観点からも見ていくことにしましょう。
まずは、その前に…

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<今回のテーマ>            関係代名詞(2)
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前回登場した関係代名詞は who が主でしたが、

These are Nike shoes which were made in U.S.A. (これらはアメリカ製のナ
イキのシューズです) のように which という関係代名詞も出てきました。

関係代名詞の前には「先行詞」(名詞・代名詞)があって、
「先行詞 + 関係代名詞」という順番になるのでしたが、この「先行詞」に
よって後に置く関係代名詞は決まってきます。

まずは、関係代名詞として次の3つを覚えておいて下さい。

○ 先行詞と関係代名詞

    who   ― 先行詞が「人」
    which ― 先行詞が「モノ・動物」
    that  ― 先行詞が「人・モノ・動物」

(that は「人・モノ・動物」と全部に対して使えますから、テストなどで自
信のない時は、that を使っておけば間違いはない、とも言えますね)

前回の No.103 ではほとんどの先行詞が「人」の場合でしたから、関係代名詞
は who を用いていました。
対して、These are Nike shoes which were made in U.S.A. だと先行詞は
Nike shoes という「モノ」ですから、who は使えない、という訳なんです
ね。(もちろん that でも構いません)

このことは次のようにした方が覚えやすいかもしれませんね。

○  who   ― 先行詞が「人」
    which ― 先行詞が「人以外」
    that  ― 先行詞に関係なく

先ほどの場合とどちらでもよいので、みなさんの覚えやすい方でどうぞ。
(今回、覚えるのはこれくらいかな)

  A reindeer which had a red nose was laughed by everybody.
            真っ赤な鼻をしたトナカイはみんなに笑われた
(No.103 の復習問題で登場した A reindeer having a red nose was laughed
by everybody. の現在分詞の having のところを関係代名詞を使ってみまし
た)

トナカイは普通、「動物」「人以外」に当たりますね。ですから、ここでは
関係代名詞に which が用いられています。また、that は先行詞に関係なく使
えるのでここに that を用いて、
A reindeer that had a red nose was laughed by everybody. としてもよい
のです。

また「動物」だと which だと説明しましたが、例えば日本でも自分の飼って
いる犬や猫を「うちの子」「この子」なんて「人」のような扱いをする場合が
ありますね。
英語でもこういった感覚は同じですから、
  A cat who is sleeping in kotatsu is Tama.
                コタツの中で寝ている猫はタマです

なんて、動物ですが関係代名詞に who を用いたってよい場合もあります。
(もちろん、which や that も可)


では次は、「代名詞」という観点から関係代名詞を見ていくことにしましょ
う。

  Bobby who is interested in Japan is my student.
             (that) 日本に興味を持っているボビーというのは私の生徒です

be interested in 〜 ;〜に興味を持つ・関心がある

この文の関係代名詞はもちろん who ですね(that も可)。
who を単に「代名詞」として見ていくと、who というのはその前の Bobby の
ことを指していますから(who の先行詞が Bobby です)、
この who を「彼(ボビー)は」という「代名詞」として読んでいきます。

  Bobby / who is interested in Japan / is my student.
ボビーは   彼(ボビー)は日本に興味を     私の生徒です
                    持っています

最初に Bobby と言っておいて、その後
who 以下で「彼(ボビー)」がどんな人なのかが説明されています。
そして最後の is my student でそういった(日本に興味を持っている)ボビー
が、私の生徒です、と言っていますよね。

確かに上のように区切って読んでいくと、日本語としてはおかしいのですが、
このように読んでいってもどういった内容の文なのかが分かるかと思います。

  She doesn't know the woman who is called Cat.
                            (that)
           彼女はキャットと呼ばれている女性を知らない

この文の who(that)も同じように読んでいきましょう。

  She doesn't know the woman / who is called Max.
     彼女はその女性を知らない   彼女(女性)はキャットと
                                     呼ばれている

この who は先行詞である Bobby のことを指していますから、
who を「彼女(女性)は」という「代名詞」として読んでいきます。
始めの She doesn't know the woman で「彼女はその女性を知らない」と言っ
ていますが、さらに who 以下でその女性がどんな女性なのかが説明されてい
るのですね。

このように単に「代名詞」として読んでいくこともできるんですね。まあ「日
本語に訳しなさい」という問いの場合には、さすがにそのままだとおかしいの
で正しい日本語にしないといけないのですが、普段、英文を読む際には、こう
いう読み方でもいいかもしれません。

こうして読んでいく利点は、主に二つあります。
1.関係詞としての働きを考えなくてもいいこと
2.返り読みをしなくてすむこと

例えば、「関係詞」の働きを常に意識しながら読むと、
  She doesn't know the woman who is called Max.

この文を読む際に、
She doesn't know the woman.  このように二つの文に分けてからでないと、
The woman is called Max.    日本語の訳ができないという人が出てきますし
(She)

そして、二つの文に分ける作業があるので、英文を一度読んだだけではどうい
う意味なのか分かりづらいので「返り読み」をしなければならなくなるんです
ね。

しかし、関係代名詞を単に「代名詞」としてとらえて読んでいけば、文法のこ
とを考えないでも読んでいけますから、慣れればこっちの方がうんと楽なんで
す。
まあ、読み方には好みがあるので一概には言えないと思いますが、私としては
こうやって読む練習をした方がおすすめかな…
(こういう読み方で「超直訳式・オズの魔法使い」というメルマガも出してい
ますから興味のある人はそちらを参考にして下さい)

今回は「代名詞」という観点でとらえていますから、あと2例ほど「代名詞」
として読んでく練習をしてみましょう。


  This is a gift which was given to John.
                (that)
        これはジョンに与えられた贈り物です(ジョンがもらった贈り物です)

  This is a gift / which was given to John.
これは贈り物です  それ(贈り物)はジョンに与えられた

which(that) の先行詞は a gift ですから「それ(贈り物)は」という「代名
詞」として読んでいきます。
which 以下で a gift がどんなギフトだったのかが説明されていますね。

これを正しい日本語にするなら「これはジョンがもらった贈り物です」となり
ますが、「これは贈り物です/それ(贈り物)はジョンに与えられた」、これだ
けでも意味は分かりますね。


  I'll give you sweaters which were made of wool.
                        (that)
        あなたにウールで作られた(ウール製の)セーターをあげよう

sweater [(ス)ウ'ェ・ター](名)(セーター)  発音に注意
wool [ウ(ル)](名)(羊毛、ウール)  日本語では「ウール」になりますが、英
語では[ウ(ル)]と発音します。
make A of B ;A を B から作る
make A from B ;A を B から作る(Bの性質が変化する場合)

  I'll give you sweaters / which were made of wool.
    あなたにセーターを      それら(セーター)は
          あげよう             ウールで作られた

この場合の which(that) の先行詞は sweaters ですから「それら(セーター)
は」として読んでいきます。「あなたにセーターをあげよう/それら(セータ)
はウールで作られた」、これでも意味は分かりますよね。


※「代名詞」としての読み方はこちらでも紹介しています。
★超直訳式・オズの魔法使い http://rap.tegami.com/mag2/m/0000030634.htm
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◎今日のまとめ

○ 先行詞と関係代名詞

    who   ― 先行詞が「人」
    which ― 先行詞が「モノ・動物」
    that  ― 先行詞が「人・モノ・動物」

もしくは
      who   ― 先行詞が「人」
      which ― 先行詞が「人以外」
      that  ― 先行詞に関係なく


○ 関係代名詞は単に「代名詞」としても読んでいける

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◎問題の答え

1. Do you know the boy sitting there?
         あそこに座っている少年を知っていますか

2. Do you know the boy who is sitting there?
         あそこに座っている少年を知っていますか

3. Who is the most popular singer in Korea?
         韓国で一番人気のある歌手はだれ?

4. Who's that lady carrying a Chanel bag?
        シャネルのバッグを持っているあの女性は誰なの?

5. I don't know who to invite to our wedding?
        私たちの結婚式に誰を招くべきか分からない

6. The baby who was kidnapped is my niece.
        誘拐された赤ちゃんは私の姪(めい)です

○ 関係代名詞を用いた文は 2.と 6.

※1. sitting は現在分詞、そして 2. の who が関係代名詞になります。どち
らも、その前の the boy を修飾していますから訳は同じになります
3. popular の比較級、最上級にはそれぞれ、more, most を付けます
4. carrying はthat ladyを修飾する現在分詞
5. who to do だと「誰が〜すべきか」「誰が〜したらよいか」という
「疑問詞 + 不定詞」の形になります。(No.96)
6. 関係代名詞 who 以下で前の the baby を修飾しています。

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No.105  
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では、前回の復習問題です。
●問題  (  )の中に適切な関係代名詞を入れ、また[    ]の語を適切な形に
して文を完成させよう

1. The baby (    ) is [sleep] there is my son.
                    あそこで寝ている赤ん坊は私の息子です

2. This is the bus (    ) [go] to Nagano.
                    これは長野行きのバスです
3. These are shoes (    ) [be] made in Malaysia.
                    これらはマレーシアで作られた靴です

4. This horse is TM-Operao (    ) is the [strong] in Japan
            この馬が日本で最強のテイエムオペラオーです

5. The student (    ) is interested in [study] Japanese [be] Bobby.
            日本語の勉強に興味を持っている生徒はボビーです


※ Malaysia [マ・レ'(ィ)・ジャ](マレーシア)
be interested in 〜 ;〜に興味を持つ

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今回は、「目的格」の関係代名詞を紹介していきます。

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<今回のテーマ>          関係代名詞(3)
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実は、前回までに紹介した関係代名詞はぜんぶ「主格」の関係代名詞、だった
のです。

I'll give you sweaters which were made of wool.
                      (that)   ウール製のセーターをあなたにあげよう
上の文では、which や that が関係代名詞なのですが、
which were made of wool の部分(=「節」)を見てみると、関係代名詞の
which (that) は「主語」にあたりますね。

このような関係代名詞を「主格」の関係代名詞、と言います。
各自で確認してもらってもいいですが、前回までに登場した関係代名詞は、こ
れと同じですべて「主格」の関係代名詞を紹介していました。

今回は、これに加えて「目的格」の関係代名詞を紹介します。

※ 主格 ― 主語になる形
   目的格 ― 目的語になる形


○ 関係代名詞        「主格」の関係代名詞
                               (節の中で「主語」になる形)
                     「目的格」の関係代名詞
                               (節の中で「目的語」になる形)

言葉だけでは、分かりづらいと思うので例文を見ていきましょう。

  That is the man whom I saw at the party last week.
              あれが私が先週パーティで見かけた男性だ

前回までだと、関係代名詞は who でしたが、今回は新たに whom が登場して
いますね。
上の文を「関係詞」としての働きに注目して、2つの文に分けると下の様にな
ります。

   (あれは男性だ)     (私は先週彼をパーティーで見た)
  That is the man.   I saw him at the party last week.
           ̄ ̄ ̄ ̄         ~~~
             └──┬───┘
  That is the man whom I saw at the party last week.
           ̄ ̄ ̄  ~~~~  (あれが私が先週パーティで見かけた男性だ)

2つめの文の中で him は saw の目的語にあたります。him とは1つめの文で言
えば、the man のことですね。

こんな時は関係代名詞も「目的格」になって、whom となります。
そしてこれまでと同じように、先行詞 the man の後に置かれます。

「あれは男性だ」という文と「私は先週彼をパーティーで見た」という二つの
文が関係代名詞 whom によって「関係づけ」られて「あれが私が先週パーティ
で見かけた男性だ」という一つの文になっています。

また、ここでは
  That is the man whom I saw at the party last week.
           ̄ ̄ ̄  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
whom 以下で先行詞の the man がどんな男性だったのかが説明されている形に
なっていますね。
この形というのはNo.103 で紹介した「主格」の関係代名詞の場合と同じだと
いうこともここで確認しておいて下さい。

今回、覚えて欲しいことはこの一つです。

○ 主格の関係代名詞 who は目的格になると whom になる


口語では「目的格」にも who を用いますが、一応 whom という形で覚えてお
けば間違いはないですね。


では、例文をもう一つ、

  He is a politician whom I don't respect.
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~~   彼は私が尊敬していない政治家です

politician [パ・リ・テ'ィ・シャ(ン)](名)(政治家)
                political (形)(政治の、政治学の)
                politics (名)(政治、政治学)
respect [リ(ス)・ペ'(クト)](動)(尊敬する)

この文を二つに分けると、
   (彼は政治家です)  (私は彼を尊敬していません)
  He is a politician. I don't respect him.
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                  ~~~
となります。ここでは、2つめの文の him とは a politician のことですね。
him は目的語になっていますから、関係代名詞を用いて一つの文にする際には
「目的格」の whom を用います。

(ここも whom 以下で先行詞 a politician の説明になっていることを確認し
ておいて下さい)

以上が、「人」が先行詞の場合の「目的格」の関係代名詞 whom です。
今回は、これだけで大丈夫です。

え、? 「which や that は?」ですか。


もちろん、which や that にも「目的格」があります。
では、紹介しておきましょう。

  This is the pendant which I bought her last Christmas.
                     (that)     これは私が前のクリスマスに
                                    彼女に買ってあげたペンダントだ
pendant [ペ'(ン)・ダ(ント)](名)(ペンダント)

この文は、
(これはペンダントです) (私はそれを前のクリスマスに彼女に買ってあげた)
This is the pendant. I bought her it last Christmas.
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ~~
という二つの文が関係づけられたものです。it とは the pendant のことなの
ですが、it は I bought her it という「目的語」ですね。
ですから、関係代名詞も当然「目的格」になるのですが、これが実は which
と that は「目的格」になっても which そして that と「主格」の場合と同
じ形なんです。

○ 関係代名詞の which と that は主格、目的格とも同じ形


目的格の whom だけを覚えて下さい、と言ったのはこういうわけなのです。
後で「まとめ」の欄で一応、表にしておきましたが、who → whom さえ覚えて
おけば大丈夫なんですね。

ただ、
  This is the pendant which I bought her last Christmas.
                     (that)
の which や that が「目的格」であることが理解できなければならないです
けどね。

またここでも、which(that) 以下が先行詞の the pendant の説明をしている
形になっていることを確認しておいて下さい。


ちなみに、that は先行詞が「人以外」の際に使えるのでしたらから、今回紹
介した例文はそれぞれ、
  That is the man that I saw at the party last week.
                 (who)
  He is a politician that I don't respect.
                     (who)
とすることもできます。
ただし、

※ 先行詞が「人」の場合 ― who (whom) の方がよく使われる
   先行詞が「人以外」― that がよく使われる

というような傾向があるので、ここで紹介しておきますね。

  This is the pendant which I bought her last Christmas.
これも which を使うよりも
  This is the pendant that I bought her last Christmas.
となる方が多くなります。
(which は使用頻度がちょっと少ない、くらいの感じで覚えてもらえばいいで
しょう)


では、最後に前回紹介しましたが、関係代名詞を「代名詞」として読んでいく
方法を紹介しておきます。

  That is the man / whom I saw at the party last week.
  あれが男の人です (that) 彼を先週パーティで見ました

  He is a politician / whom I don't respect.
     彼は政治家です   (that) 彼を私は
                           尊敬していません

  This is the pendant / which I bought her last Christmas.
  これはペンダントです (that) それを私は前のクリスマスに
                                   買いました

whom は「目的格」で、先行詞の「人」のことを指していますから
「彼(女)を」とか「彼(女)に」などとして訳していきます。

先行詞が「人以外」ならば、「それを」とか「それに」などとして訳していけ
ばよいですね。

日本語としては完成していませんが、意味が分かればそれでよし、とするのが
「代名詞」としての読み方です。
(こうやって読むと文法を考えなくても読んでいける利点がありますね)

では、次回ももう一度、関係代名詞の目的格について取り上げていきたいと思
います。
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◎今日のまとめ

  関係代名詞  │    主格    │   目的格
  ──────┼──────┼──────
    「人」    │     who    │   whom(who)    ※ 口語では目的格に
  ──────┼──────┼──────           who も用いる
  「人以外」  │    which   │   which
  ──────┼──────┼──────
  「先行詞に  │    that    │   that
    関係なく」

○ 主格の関係代名詞 who は目的格になると whom になる
            (which と that は主格も目的格も同じ形)

  ※ 先行詞が「人」の場合 ― who (whom) の方がよく使われる(thatより)
     先行詞が「人以外」― that の方がよく使われる(which よりも)

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◎問題の答え

1. The baby (who) is [sleeping] there is my son.
            (that)    あそこで寝ている赤ん坊は私の息子です

2. This is the bus (which) [goes] to Nagano.
                   (that) これは長野行きのバスです

3. These are shoes (which) [were] made in Malaysia.
                   (that)   これらはマレーシアで作られた靴です

4. This horse is TM-Operao (which) is the [strongest] in Japan.
                           (that)    この馬が日本で最強の
                           (who)       テイエムオペラオーです

5. The student (who) is interested in [studying] Japanese [is] Bobby.
               (that) 日本語の勉強に興味を持っている生徒はボビーです


※ 1. これは「be + 現在分詞」で「現在進行形」を表しています。
2. 先行詞の the bus は単数ですから、go に3単現の es が付いて goes で
す。
3. 先行詞の shoes は複数形なので、were になります。
4. 先行詞のテイエムオペラオーは馬ですから、関係代名詞は普通 which か
that になりますが、人によっては擬人化して who でも間違いではありませ
ん。
ここは「the + 最上級」の形なので、strong に -est を付けて最上級にしま
す。
5. be interested in 〜 など、「前置詞の後」の目的語では「動名詞」の形
になります。(No.98)
また study を名詞として使うなら the study of Japanese とか his study
of Japanese という形になります。
ここをクリックしてください。
 
 
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