南津海を栽培してみたい人

                                                         南津海の新植園


みかん農家の皆さんへ

 みかんを作っている農家の方に南津海の特徴栽培方法を紹介いたします。

       1. (南津海の栽培方法)

       2. (南津海の栽培管理暦)

1. 南津海は収穫時期やその他の管理作業において他の柑橘品種と競合しません。したがって労力の分散になり特に
大規模な専業農家や高齢者にとって労働が平均化され楽に仕事ができる利点があります。

2. 南津海の栽培はそれほど難しくありません。樹勢は強くてなおかつ結果性に優れています。果実の収穫が遅いにも
かかわらず着花はよく実も適度によくとまります。

3. 南津海の収穫は4月から5月ですから一年のうち最も気候のよい時期です。暑くも寒くもなく快適な収穫作業ができ
ます。

4. 南津海の販売は収穫直後の4月末から冷蔵貯蔵による7月販売までの非常に長い期間の販売が可能です。また5
月6月の国産柑橘はハウスミカンを除いて種類も少なくいちごも姿を消し市場や店舗においてはなにか変わった商材の
ほしい時期です。

5. 南津海を使って観光農園をやってみませんか。5月といえば旅行や観光客の最も多い季節です。ゴールデンウイー
クにミカン狩りというのも素敵じゃありませんか、お客さんがきっといっぱい来ますよ。

6. 南津海は現代の消費者に十分受け入れられるかこれは大きな問題です。これまで十数年市場調査や消費者アン
ケートを繰り返してきましたが、果皮のむき易さ、中袋の軟らかさ、程よい酸味と甘さ、癖の無い香り、そしてジュウシィ
ーさなど今風の消費者好みにマッチした特長を兼ね備えていますのできっと歓迎されると思います。

7. 栽培面での問題点をいくつか挙げてみます。何を作っても全ていいことばかりってことはありません。南津海の問題
点第一には、越冬柑橘の持つ宿命として寒波襲来時の寒害の危険性です。南津海の果実は比較的寒さに強く-3度ま
でならばほとんど被害はありません、今年の冬(2003年)には-4度まで下がった日が二度ありましたが極低温の時間が
短かったためスアガリの果実は一つもありませんでした。しかし過去には-5度を超える寒さを経験したこともありその時
には外なり果を中心にスアガリの被害がかなり出たこともあります。
  第二の問題点は、冬の間の鳥害です。南津海はみかんタイプで果皮が柔らかいため鳥たちにとって格好の餌にな
ります。年によって冬鳥のやってくる数は多い少ないがありますが、今年のようにヒヨドリ・メジロが多いと収穫はゼロに
なってしまいます。防鳥ネットは不可欠です。
  第三の問題点は、カイヨウ病に弱いことです。レモンほど弱くはありませんが他の柑橘よりは弱いと考えて防除等気
をつける必要があります。
  他にも問題点はありますが栽培上それほど重大なものはありません。作ってみれば解決できることです。



趣味で南津海を庭先等で作ってみたい方へ
1. 栽培自体はそれほど難しくはありません。4月と10月に肥料を十分に与えて、害虫に気を付けさえすればれば南津
海はよくなると思います。ただお住まいが冬の寒さの厳しいところでは無理ではないかと思います。柑橘類はもともと亜
熱帯地方に自生していたものですから寒さには弱いのです。

2. 秋から5月に収穫するまでの間は樹全体をネットか寒冷紗できっちりくるんでおかないと毎年小鳥たちの餌を作るこ
とになります。

3. 南津海があまりたくさん実を付けたときには秋までに実を間引いて少し落としましょう。葉っぱ30枚に果実一個くらい
がちょうどよいので、葉の数に対して実の数が多いと思ったらもったいないと考えないで中くらいの大きさの実を残して
小さいものと大きいものをもぎ落としましょう。この作業を摘果といいます。

4. 柑橘栽培にまったく素人の方は山本柑橘園にお問い合わせください。



南津海の苗木または穂木を求めたい方へ
南津海を作ってみたい方にはどなたへも純正苗木をお分けしています。また、接木のできる方には穂木の提供も行っ
ています。山本柑橘園のほうへご相談ください。



視察ご希望の方・みかん狩りをしたい方へ
 珍しいものを、ちょっと変わったものを見てみたいという好奇心は誰しも持っています。当方の都合がつけばどなたで
も引き受けますのでご連絡ください。


戻る
戻る




南津海の栽培方法
南津海の栽培方法
南津海 年間栽培管理暦
南津海 年間栽培管理暦