煙突はそのまま煙突です。捨袋(すてぶくろ)とは煙突と焼物を入れる部屋の間にある部屋です。窯の温度が上がってくると熱で煙突の中でもの凄い上昇気流みたいなことが起こります。そのため焼いてる部屋の中の空気・炎・熱がどんどん煙突に引っ張られていきます。私たちはこのことを引きがよいと言ってます。普通引きがよいと薪が良く燃え(酸化になりやすい)温度が上がりやすいのですが、焼物を焼く部屋のすぐ後に煙突が付いてると引きが良くなり過ぎて窯の中の熱がどんどん引っ張られ、温度が上がりにくくなることがあるため、煙突の前に熱をためるため捨袋を作ります。焼物を入れないのに部屋を作るから捨袋と言います。
捨袋と煙突の側壁のレンガを並べます。捨袋と煙突は一緒に作って下さい。
捨袋の中を見て下さい。レンガの壁を作ってます。これはさま穴から抜けてきた炎が直接煙突の方に行かずに、一度壁に当たって窯中を炎が回ってから煙突の方に行くように作りました。
煙突と捨袋の境目は、煙突の下部の一辺なのでアーチをしっかり作って煙突を支えられるようにします。
煙突の下の部分が何となく違うのが分かりますか、右下の写真を見てもらうと分かると思いますが、ここは大きな口のようになっていて、そこに目地も何も入れずに、ただレンガを積んでいるだけです。これは窯が引きが良すぎるときに、この穴を開け煙突の上昇気流をおさえ、引きを悪くするためです。普通、バカ穴と呼ばれています