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No.88 特殊な死亡例の数々



▼(1)

アメリカのカリフォルニア州に住むベティ・メントリーは、体重105kgほどある巨漢の母親である。ある日ベティは、自分の8歳になる息子・スティーブンが、6セントほど自分のサイフから盗んだのを目撃した。

また、それ以前にも危ない火遊びをしてスティーブンを一回叱ったこともあって、今日はちょっときついお仕置きをしてやろうと思い、スティーブンを床に寝かせ、その上にドカッと座り込んでしまった。

8歳の子供の身体の上に105kgの体重が乗られてはたまらない。スティーブは母親の身体の下で必死にもがいたが、脱出しきれず、そのまま動かなくなってしまった。

母親がやっとスティーブンの上から身体をどけたのは座り込んでから3時間後のことであった。だが母親がどいてもスティーブンはぴくりとも動かない。やっと事の重大さに気づいてすぐに病院に連れて行ったが、スティーブンはその時にはすでに死亡していた。



▼(2)

フランスで教師をしていた、ジュヌビエーブ・ブーローという女性が、ある日フランスの大西洋の海岸に観光旅行に出かけ、そこで溺死自殺をした。といっても海で溺れ死んだのではない。彼女の自殺は少し変わっていて、コップの水を使ったのだ。

コップに水を入れ、一杯・また一杯と延々と飲み続けた。死に至るまで飲み続けて最終的には水で呼吸困難におちいり、窒息状態となって絶命した。検死の結果、彼女の胃の中からは約30リットルの水が出てきたそうである。



▼(3)

1974年7月15日。アメリカのフロリダ州、ABC放送系列のサラソタ局では「サンコースト・ダイジェスト」というニュース番組が生放送されていた。画面はちょうど29歳の女性レポーターである、クリスティーヌ・チュバックがしゃべっている場面であった。

放送の途中、クリスティーヌは「ただいまから流血事件をカラー映像でお送りいたします。」といったかと思うと、ばにあった机の引出しをあけ、中から38口径のビストルを取り出した。

そして他の人があっと思う間もなく、そのままピストルを自分の頭につきつけ、引き金を引いたのだ。「バーン!」と、銃声が響き渡る。突然画面が消え、しばらくして映画番組に切り替わった。この時のテレビ局側の対応が、やらせではなく、本物の自殺であることを物語っていた。

後に分かったことだが、この放送中の自殺の前、彼女は知り合いに遺書を託していた。その遺書の中には自分の自殺劇のニュースの原稿も書かれていたのだ。

「クリスティーヌ・チュバック記者は15日の朝、ニュース番組を生放送中に、その番組の中でビストル自殺を図りました。クリスティーヌ記者は、すぐにサラソタ記念病院に運ばれましたが、意識不明の重態です。」と。

実際は重態ではなく、14時間後に死亡した。



▼(4)
1782年4月。イギリスのドルリー・レーンという劇場にオペラを見にきていたフィッツァー・パート夫人。その芝居の最中、とても面白い場面があり、観客は大爆笑だった。フィッツァー・パート夫人もみんなと同じく大笑いをしていた。

だが、第一幕が終わり、第ニ幕が始まってもフィッツァー夫人一人だけ笑いが止まらない。あれからずっと笑いっぱなしになってしまったのだ。このままでは他の観客に迷惑がかかるということで、劇場を出ざるを得なかった。

この芝居を見たのが水曜日。それから家に帰ったが、なんと金曜日まで笑いが止まらず笑いっぱなしであったそしてとうとうそのまま死亡してしまったのだ。イギリスの雑誌にも紹介されたこの事件。笑いすぎは死に至る。



▼(5)

フランスのパリで、若いころにモデルとして活躍していたマルセル・ピション。だが64歳となった今は、彼女は若い頃とはうって変わって極貧の中で暮らしていた。

電気・ガス・水道も止められ、その日の食べ物を買う金もない。どうにもならなくなったピションは、住んでいたアパートの一室で覚悟を決めた。このまま何も口にせずに・・口にしないというよりも、貧しくて何も食べられなくなってしまったのだが・・もう、このまま死んでしまおうと考えたのだ。

1985年8月。ピションは変わり果てた姿で発見された。検死の結果、死後10ヶ月ということだった。だがおかしなことに遺体は腐った様子がない。普通だったら10ヶ月も経てば腐乱しているものである。

更に検死の結果分かったことだが、何も食べられなくなって絶食状態になってからも、彼女は1ヶ月は生きていたらしいのである。その1ヶ月の間にほとんど骨と皮だけの状態になり、自然に出来たミイラのような感じになったため、遺体が腐乱しなかったということである。



▼(6)

新妻であるシンシアは、ある夜、夫のブライアンと激しくSEXをしていた。だが、突然夫のほうからパチン!という音が聞こえてきて、次の瞬間夫は痙攣(けいれん)しながらその場に倒れてしまった。

びっくりするシンシア。すぐに救急車を呼んで夫を病院に運んだが、すでに夫の心臓は停止していた。「自分が夫を殺した」という自責の念でシンシアは当分立ち直れなかった。心臓停止の直接の原因は感電であった。

シンシアは元々静電気を帯びやすい体質で、時々彼女が触れただけで掃除機やトースターなどが電源が切れたり壊れたりしていたのだ。結婚前からそれが不安で、SEXをしている最中、夫に電気が伝わるのではないかという不安は常に持ちつづけていたという。だが、その予感が最悪の形となって現れてしまったのだ。



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