▼光線で殺害される

1968年2月2日の早朝、ニュージーランドのオークランド郊外。
この地で牧場を経営しているエイモス・ミラー(39)は、息子のビル(17)と2人で畑の柵(さく)の修理をしていた。

するとその時、上空から「ビーッ」という機械音が聞こえてきた。2人が上を見るとUFOがこちらへ向かって飛んで来ている。UFOは2人のすぐ近くの、上空5メートルほどのところへ止まり、そのまま空中で静止した。円盤型で、上には塔のようなものがついており、周囲には丸い窓がいくつも並んでいた。

やがてUFOは、下から3本の脚を出し、地上へと着陸した。父親のエイモスは、もの珍しさからか、このUFOに近づいていった。息子のビルは怯え、父の様子をただ見ているだけであった。

すると突然UFOから、まぶしいほどの光が発射され、エイモスの身体を直撃した。エイモスは後ろに吹き飛ばされるように倒れた。次の瞬間、UFOは再び「ビーッ」という機械音を発しながら上空へと飛び立っていった。

すぐに息子のビルはエイモスに走り寄ったが、すでに死亡していた。髪と頭皮が、額(ひたい)から後頭部にかけて溶けるように消失しており、頭蓋骨が見えていた。

ビルの通報で駆けつけた警察官は、殺人事件として捜査を開始した。当然最初に疑われるのは一緒にいた、息子のビルであった。警察はビルを重要参考人として拘束した。だが、エイモスの死体を司法解剖した結果、傷は頭皮のみで、また、全ての骨から燐(りん)だけが消失しているという不可解な現象が起こっていることが判明した。

更に現場では、ビルが言うように、UFOの脚の跡を始めとする着陸の痕跡も発見された。それによればUFOの直径は推定で18メートルの大きさだった。UFOに殺害されたと警察が信じるわけにもいかなかったが、死体の損傷からしても17歳の少年に出来るような犯罪でないことは明らかであり、ビルは無罪として釈放された。

<エイモス・ミラー>

▼アマゾン川付近の一連の事件

1981年5月、南米のアマゾン川河口付近にある、ベレムの町。
この町に住む少女オーロラ・フェルナンデスは、この日、洗濯物を取り込もうと庭に出た。するとその時、何か、空の方で光ったようなものが見えたので、上を向いてみると、上空に光輝くUFOが浮かんでいた。

びっくりしたオーロラは洗濯物のことも忘れ、しばらくUFOを見つめていたが、次の瞬間、UFOは突然オーロラめがけて一直線に近づいてきた。驚いて立ちすくむオーロラの至近距離まで近づいてきた時、UFOは突然、光線を発射した。

光線はオーロラの右胸に命中し、衝撃と恐怖でオーロラはそのまま気を失ってその場に倒れ込んだ。目が覚めると、ベッドの上に寝かされており、光線を受けた右胸の上の方には奇妙な痕跡がついていた。幸い、命に別状はなく、怪我もなかった。

その後、この町ではこれと同じような事件が何件も起き、場合によっては馬などの動物がターゲットにされることもあったが、死者までは出なかった。

<オーロラ・フェルナンデスと胸上部の痕跡>


11月にはサン・ルイスのマランハオ地区にも、このように光線を発して人間を狙うUFOが出現している。

そしてこの地区から530kmほど離れたパルナラマの町でも同様の事件が起こり、ここでは遂に死者が出た。

この地にあるジャングルで仲間たちと鹿狩りをしていた、ハンターのアベル・ポーロが、上空から降下してきたタイヤのような形をしたUFOから光線を浴びせられたのだ。

この時仲間のハンターは他に3人いたが、彼らの証言によると電気器具が焼け焦げたような臭いが立ち込め、アベルは全身が真っ白になってたちまち死亡したという。後に警察が彼の死体を検視してみると、身体からは血液がすっかり失われているという不思議な状態であることが分かった。

目撃証言からも、アベル・ポーロ殺人事件の犯人は「UFOらしい」ということは分ったものの、警察も捜査のしようがなく、お手上げ状態だった。

そしてその半年後である、1982年2月10日、今度は別の村でまたもや死亡事件が発生した。アリガマ村に住むプレステス・フィルホの家にUFOが接近し、窓に向かって光線を発射したのだ。
光線は部屋にいたプレステスの身体を包み、プレステスの身体は光線に引っ張られるように窓から外へと投げ出されてしまった。

そしてその直後、彼は再び光線を浴び、今度は隣の家に住む妹・マリアの家に投げ込まれた。びっくりしたマリアがプレステスに駆け寄った。この時にはまだプレステスの意識ははっきりしていたらしい。

だがマリアが怪我の手当てをしようとしたところ、突然プレステスの顔や腕の皮膚がドロドロになって剥(は)がれ始めた。その光景は、煮込み過ぎた肉が崩れ落ちるような感じだったという。
またたく間にプレステスは、肉と骨が分離して死亡した。


警察はまたもや捜査不能状態であった。この後、事件の捜査はブラジル軍に引き継がれた。

▼誘拐未遂

1988年1月20日、オーストラリア。
この日の夜、ノウルズ夫人は、パトリック、ショーン、ウェインの3人の息子と、2匹の飼い犬を車に乗せて、オーストラリアのバースを出発した。

エーアハイウェイを走り、西オーストラリアと南オーストラリアの州境いの辺りであるポートリンカーンにさしかかった時、一家は前方に妙な光を発見した。

進行方向の地平線上に一つの光の玉が浮いている。最初は対向車のヘッドライトかと思った。だが次の瞬間、光の玉は空中に飛び上がったり下降したり、ふわふわと浮くような動きを始めた。

それが車のライトではないことは明らかだった。光の玉はこの車にどんどん近づいて来る。ついにはほぼ車の真正面まで迫ってきた。

幅は1メートル、高さは3メートルくらいある、縦長の巨大な光の玉だった。


「うわああ!」

全員が悲鳴を上げ、運転していた次男のショーンは慌ててブレーキを踏んだ。全員がすぐに車から降りて走って逃げ出した。離れた所からじっと様子を見ていると、光の玉は車の上空をうろうろと飛びまわっており、数秒後どこへともなく去っていった。

「UFOだ!」

いなくなってほっとした反面、恐怖も沸いてきた。ノウルズ夫人たちはすぐに車に乗り込むと、急いで発進した。

だが発進して間もなくすると、光の玉は再び現れた。

今度は後ろから車を追いかけて来ている。しかも車の横に並んだり、上に行ったり後ろに行ったりなど、完全に自分たちを追いかけて来ていることがはっきりと伝わってくる。

車内には動物の死体が腐ったような臭いが立ち込め、窓は閉めているのに、意識が飛びそうなほどの悪臭が漂い始めた。

そして次の瞬間、車がふわっと浮いた。全員がびっくりして悲鳴を上げる。車は地上から1メートルほどの高さに持ち上げられた。

「UFOに連れて行かれる!」

誰もがそう思い、今度は恐怖の悲鳴を上げた。だが浮いた状態が15秒か20秒続いた時、車は突然落下した。

バウンと地面に叩きつけられる。この時のショックで後ろタイヤの1本が破裂したが、幸い横倒しなどにはならなかった。

慌てて全員が、車から飛び出す。一家は、近くにあった藪(やぶ)の中へと走って逃げ込んだ。木の陰に隠れ、様子を伺っていると、光の玉は車の上空をしばらくうろうろして、やっと諦めたかのように飛び去って行った。

スペアタイヤは積んでいたので、その場でタイヤを交換してやっと発進することが出来た。さすがにもう終わっただろうと思っていたが、走っているとまたもや光の玉が現れた。またさっきと同じように、右に左に位置を変えながら追いかけて来る。あまりにもしつこいUFOだった。

遠くにホテルの灯りを見つけ、一家は何とかそこへ逃げ込み、ようやくUFOから逃れることが出来た。時間は明け方の4時半になっていた。

<ノウルズ夫人一家>


<破裂したタイヤ>

▼アメリカ軍が攻撃

1942年2月25日、第二次世界対戦の真っ只中のこの日、アメリカのロサンゼルスで、対空監視員が、ロサンゼルスに向かう15機の未確認飛行物体を発見した。

前年の12月に日本軍が真珠湾攻撃を行って開戦して間もない時期だったこともあり、神経質になっていたアメリカは、当然この飛行物体を敵国の攻撃と想定した。

すぐに空襲警報が発令され、夜空に向かって一斉に照明灯が照射された。15機のUFOの高度は2700メートルから5400メートル。速度は最高でも時速160kmくらいであり、飛行物体としては極端に遅い。

アメリカ軍はこの飛行物体に対して、1400回を超える高射砲の砲撃を行った。長時間に渡る攻撃をしかけたが、撃墜されたUFOはゼロだった。この15機はそのまま飛び去って行った。


▼UFOの写真集(上の事件とは無関係)



1960年8月にカナダのケベック州で撮影された、アダムスキー型UFOで、UFO写真の元祖とも言われる有名な写真。

当時はUFOといっても、目撃証言だけで写真もほとんどなく、人々は漠然(ばくぜん)と、皿のような形をしているものが飛んでいるという感覚しかなかったが、この写真によって、UFOの具体的な形が初めて世間の人々に伝わった。




2012年のイギリス・ロンドンオリンピック開会式の日、ロンドンから200km離れたソウルズベリーに出現した飛行物体。古代遺跡であるストーンヘンジの上空に一時間以上静止していたため、目撃者も多数いた。

一般的なUFOとは違うメカニックな外観から、イギリス空軍の新兵器ではないかとの噂が流れたが、イギリス軍はノーコメントである。




1993年4月24日、メキシコのヤリスコ州オコトランで撮影。
当時、この地ではUFOが多数出現しており、そのうちの1機を市民が撮影した。周囲を囲むような窓が確認出来る。






1993年3月10日、オーストラリアのマスリンビーチでエリック・トマソンが撮影したもの。上空に静止していた、このUFOの下部のハッチが開き、北の方から飛来して来た小型のUFOが収容されたという。






2009年3月、アメリカフロリダ州マイアミで撮影されたUFO。マイアミの海岸上空に現れ、撮影した人の証言によると、直径は800メートルくらいあったというから、相当巨大なものである。
飛来してきた小型のUFOが次々とこの巨大UFOの中に収容されていったらしく、母船の可能性が高い。


ピラミッド型UFO


2009年12月9日の深夜、ロシアの中央政府クレムリンの上空に、ピラミッド型のUFOが出現した。大統領府や「赤の広場」で多数の人が目撃し、撮影もされている。
また、この数日後にも、このUFOはクレムリン上空に現れており、テレビ局が撮影に成功し、放送されている。



このタイプは中国の西安や上海にも現れ、撮影もされている。下の写真は、2010年2月28日に西安に現れた、大小2基のピラミッド型UFO。小さい方は大きい方の周りを旋回していたという。
また、2008年1月8日には、アメリカのテキサス州フォートワースの南西に、このタイプのUFOが現れている。
かなり巨大で、全長1.6km、幅は800mもあり、猛スピードで低空飛行していたという。


BT(ブラックトライアングル)




2007年以降、アメリカの北西部に集中して現れた飛行物体で、BT(ブラックトライアングル)と呼ばれる。底辺の部分には緑・赤・白・青などの3~4個のライトが点滅しており、無音で飛行したり、超スピードで飛び去ったりする。

大きさはサッカー場に匹敵するほどの大きさだという。BTは紛争地周辺や軍事施設の上空に多く出現しており、目撃情報は4000件を超える。1998年、アメリカ軍がバグダッドを攻撃した際の映像では、CNNのカメラに船名に映っていた。

下の写真は、スコットランドのグラスゴーに現れたBT。BTの正体は、ペンタゴンとアメリカ軍が極秘に開発した大型偵察機・コードネーム「TR-3B」ではないかと噂されている。


ブラックナイト




地球軌道を周回する、国籍不明の衛星。初めて確認されたのは、1950年代で、アメリカと旧ソ連が、競って人工衛星を打ち上げていた時代だった。この当時に、アメリカも旧ソ連も正体不明の飛行物体に衛星が追跡されるという事態を経験している。

また、1960年2月、アメリカは地球の極軌道を周回する未知の衛星を発見しており、てっきり旧ソ連のものかと思われたが、大きさが巨大過ぎて、旧ソ連のものではないことが判明した。
これら一連の国籍不明の衛星には、コードネーム「ブラックナイト」という名前がつけられた。

1998年11月6日に打ち上げられたスペースシャトル「STS088ミッション」が、ブラックナイトの撮影に成功している。
人類が初めて人工衛星を打ち上げた時には、ブラックナイトはすでに宇宙にいたのである。


ドローンズ

2008年1月にネバダ州のタホー湖で撮影。


アメリカ・カリフォルニア州で撮影。


2007年7月にコロラド州の国立公園にある湖の上空に出現したもの。


2007年以降、アメリカの各地で目撃される小型の飛行物体で「ドローンズ(無人機)」と呼ばれているもの。生物が乗るようなスペースはなく、無人の飛行物体と思われる。

2007年4月に、チャドという人物が初めてウェブサイトに写真をアップし、UFOファンの注目を集めた。

それからすぐの5月5日、カリフォルニア州とネバダ州の境にあるタホー湖にドローンズが出現し、この時はその場にいた夫婦が携帯電話のカメラで撮影している。

同じ月にアラバマ州バーミンガムと、カリフォルニア州キャピトリアに現れ、翌6月にはカリフォルニア州のビッグベイジン州立公園にも出現し、短期間のうちに集中的に現れ、人々の興味を誘った。

また、ウェブサイト上でドローンズの正体についての告白記事を掲載した人物もいる。

それは「アイザック」と名乗る電気エンジニア兼コンピュータ科学者で、彼は自分自身のサイトで「ドローンズは、カリフォルニア州のバル・アルトで、自分が1980年代に携(たずさ)わっていた軍事極秘計画「ギャレット」の一環して開発されたものだ。」

「飛行システムは異星人の技術を応用した反重力装置である。」との発表をしている。またその一方、世間からは「あれらは全てコンピュータグラフィックによる合成画像だ。」と全面否定する意見もある。ただ、ドローンズは各地で色々な形のものが撮影されており、それら全てが合成画像というのも無理のある理論である。

また、アイザックの証言にしても、それが本当であれば、アメリカはすでに反重力装置(重力をコントロールして物体を軽くしたり、重さをゼロにして無重力状態を作って物体を浮かせる装置)を完成していることになる。何かと話題の多い飛行物体の画像である。

UFOの写真は、全体の80%が、模型を飛ばしたトリック写真や、既存の飛行機や鳥が角度によってそう写ったもの、あるいはグラフィックソフトによって作られた合成写真であると言われる。しかし残りの20%はそれらでは説明のつかない写真である。

本に掲載されている写真などは、もちろんその20%の写真を厳選して選んである(はずである。)中には、それでも偽物が混じっているかも知れないし、NASAなどが情報操作のために意図的に作った合成画像が出回っているかも知れない。もちろん、一般人が写真を見ただけではそれらは判断出来ない。以上の写真は個人的には本物のように思えるが、果たしてどうだろう。


Top Page  怪事件・怪人物の表紙へ  No.165  No.163

このページの先頭へ