トレーニングを始めたばかりの時期では基本的に10回を3セット行っていくのが一般的ですが、そのパターンである程度慣れたら、もう一つ上の段階に移行してみます。

ある程度の期間行って、重量にも慣れ、力の入れ方やフォームも定まってきたら、セットの中で変化をつけるようにしてみます。

セットの組み方やトレーニング理論は人によって千差万別で、中級者以上の人であれば、それまで自分が行ってきて効果を得た、という方法を誰もが持っています。しかし、最初は誰もが初心者だったわけで、彼らはトレーニングを続けていくうちに色々と自分の身体で試したり、より上級者の人からアドバイスを受けたり、勉強したりして、自分なりの理論にたどり着いているのです。

以下の方法は、その根本となる、いわばスタート地点のようなものであり、標準的な教科書のようなものです。

これらを参考にして次の段階をスタートしたとしても、年月が経ち、その間に色々なことを経験すれば、いずれ基本とは微妙に違った自分なりの方法にたどり着いていくことと思います。

初心者のためのセットの考え方

セット数

重い
重さのレベル
軽い





10回



限界 限界








5回


1セット目は軽い重量で5回行い、ウオーミングアップのセットとします。1セット目はその日その時に、重さに対して関節や身体を慣らすのが目的なのでトレーニングとは言えませんが、いきなり重い重量に挑むと関節や腱を痛める危険があるため、必ず行うべきセットです。

2セット目からは、自分がやっと10回上げられる重さに挑みますので、それに対して身体を反応させておくのにちょうど良い重さを設定します。

70kg上げられる人が10kgでウオーミングアップをしてもあまり意味がないので、余裕を持って5回上がり、重量と運動に身体を慣らせるに値する重さを選びます。一般的には最大筋力の50%とされています。

2セット目からが本番のセットで2・3・4セットとも同じ重量を使います。まず2セット目の10回をクリアしたら、3セット、4セット目はそれぞれ限界まで上げます。

必然的に回数は落ちてきますが、最初は10・8・6だったものが10・10・10と上がるようになったり、2セット目の10回が12~13回上がるようになれば、もう一段階上の重量に上げていきます。それだけ自分が強くなっているということです。

代表的なセットのパターン

更に自分のレベルが上がり、ハードに行うセットには次のパターンが代表的です。頂点に至るまでのウオーミングアップの回数は目安です。実際に自分が行って、メインのセットに挑む時に、十分力が残っており、なおかつ重量に身体が慣れているパターンを自分なりに設定します。

メインのセットを行う前のウオーミングアップでヘトヘトになってしまったのでは、本末転倒になってしまいます。アップは準備運動、頂点から終了までの、限界までを行うセットがトレーニングという考え方となります。

01

セット数

重い
重さのレベル
軽い



1回




3回
限界









6回


限界







10回




限界

ピラミッド法と呼ばれ、最もポピュラーなセット組みです。筋肥大と最大筋力アップを目的とするセット組みです。

軽い重量からだんだんと重量を増やしていき、頂点では最大筋力の100%(1回がやっと上がる重さ)を上げ、その後は段階的に重量を軽くしていきながら、それぞれ限界の回数まで上げます。

02

セット数

重い
重さのレベル
軽い

限界





限界





限界





限界





限界
10回




筋肥大を目的としたセット組みで、短いアップを行った後、最大筋力の75~80%(5~6回が限度の重さ)を2セット目に行い、これを頂点とします。
これ以降は5%ずつくらい重量を段階的に下げてそれぞれのセットを限界の回数まで上げます。60%くらいで終了です。

03

セット数

重い
重さのレベル
軽い



1回



2回
限界 限界







5回









10回




筋力、瞬発力のアップを目的とするセット組みで、最大筋力の100%を行った後は、それよりもわずかに落とした重量で残りの2セットを行います。

04

セット数

重い
重さのレベル
軽い



1回 1回


2回







5回







10回



筋力、瞬発力のアップを目的とするセット組みで、100%を2セット行います。マシンの種目であれば良いのですが、バーベルなどのフリーウエイトを使う種目の場合は危険防止のため、補助者についてもらうほうが安全です。かなり上級者向けのセットとなります。

05

セット数

重い
重さのレベル
軽い



1回


1回

1回









6回


筋力と瞬発力のアップを目的とするセット組みで、4セット目で100%に持って行きます。セット全体の回数が少ないのが特徴です。

06

セット数

重い
重さのレベル
軽い











限界




限界

20回

限界




限界

筋持久力アップを目的としたセット組みで、相当ハードになります。
50%で20回行った後、少し重量を上げ、これ以降全てのセットで限界までの回数を上げていきます。

重さは2セット目を頂点として段階的に落としていきます。最終セットでは1セット目よりも軽い重量で行いますが、それぞれのセットでは重量が軽い分、限界に達するにはかなりの回数を上げることになります。


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