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                                          ちょいと一杯4>ちょいと一杯5

このコラムは1993年から2005年まで手作りチラシ「MYDOやまます酒店です」に書いたものです。
その後は上のちゅうぶラリン」にて25回にわたり「初心者のための日本酒講座」を連載しました。
内容に関しまして正確ではないもの
もあるかもしれませんが、ご容赦ください。

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クイズだぁ!
○○にかぎって・・・。
食い物の恨み
とほほ・・・やれやれ。
クイズだぁ!

 5月の終わりにカード会員様を対象に「ちょっといいかもしんない プレゼントクイズ」を企画しました。問題は次の通りです。

  ビールの主な原材料は、麦芽とホップとコーン、スターチ、そして( )である。
  ビール1klに対する酒税額は、222,000円であるが、350mlでは( )円である。
  ビールは水以外の原料に対して麦芽の占める割合が2/3以上です。現在、ホップスのその割合は( )%未満である。
  ビールの大敵といえば、高温と振動と( )です。
 結構難しかったようで、全問正解者はありませんでした。出題者としては、こんなに簡単な問題つくちゃって良いんだろうかなんて思ってたのに・・・。

 では、珍回答を含めて間違った答えをご披露する。

 1に関して、多かった答えが「米」でした。確かに米も原料として使われているビールもありますが、ビールに限らず日本酒も、答えのものが無ければ絶対に造れない。それに3番の問題に実は答えを書いてしまっていたのだ。ハハハ。しかし、いくらなんでも「ビールの素」は無いでしょう。
 2は単純な計算問題だ。缶ビール一本飲んでこんなに税金を払っているんです。酒飲みはみんな優良納税者だ。いくら「松本人志」が高額納税者でも、酒飲まないんならたいしたこと無いね(?)。
 ところで、お気づきか?酒の値段はこの酒税を含めた金額にさらに消費税がかけられていることを。まさに税金の二重取りだ。

 3は、ホップスの缶を良く見てもらえば分かる問題。発売当初は、65%未満だった麦芽使用率がこんなに低くなっている。安くなるのはいいが、そのことだけを消費者に伝えるのはどうかと思う。味が落ちてないのなら、それだけ「自然ではない」手を加えているということだ。なによりも、ホップスなどにビールと同じ地位が与えられつつあるのが気に入らない。
 4は、殆どの方が正解でした。これからの季節、ご家庭での保存の場合特に気を付けて下さい。それと、ビールを買う酒屋も選びましょう。何処とはいいませんが、倉庫から商品がはみ出して山積みになっている店があります。安いのは劣化した商品だからか?

 面白かったのは「のんべい」という回答。いえいえ、大敵どころか一番の見方ですよ。
 さぁ、もう一度考えてみてください。珍回答や間違った答えは当然正解ではありませんよ。
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○○にかぎって・・・。

 もう梅雨の季節がそこまでやってきている。この季節私たち「地酒」に関わる者にとっては、非常に辛い時期である。言わずとしれた事だが「何でもかんでもビール」の季節に突入することだ。優秀な(?)地酒屋では、こんな季節でも「酒」が売れるそうだが、それって、無理があるんじゃない?嘘言ってない?
 湿気が多いと「きき酒」の判定が非常に困難になる。特に新酒でまだ熟成しきっていない酒は、中途半端な熟度で評価しなければならず、自らの不調と相まってことさら「???」になってくる。これは、かなりのきき酒レベルを持った人間でも同じである。・・・同じじゃないと思っている酒屋がいたら、こう言ってやろう「自己分析もできない人間に、酒の分析をされてたまるか!」この季節もやっぱり「酒が旨い」と言いたいが、こんな訳で胸を張って旨いと言えない。だから、「無理がある」と言ったんだ。正直に酒を売っていく以上、自分がはっきり評価を下せないのに「おいしいですよ。」とはなかなか・・・。
 とは言え、ビールごときに「酒の味」が負けるわけないんだけど。 

 そんな、優秀な(?)酒屋に限って「私は、お客様第一に考えております。お客様の立場に立って云々かんぬん。」などとぬかしおる。  ペテン師か! 
 酒屋に限って・・・そうそう、「限って」と言えばこんな事がよくある。

 限ってその@ 
 「すみません・・・(妙に腰が低い)、私、日本酒の事全くわからないんですけど。飲まないし。○○の用件でお酒を持って行きたいんだけど、何がいいかしら?」と言う人に限って毎日毎日酒の味の事を考えているオレのすすめる酒は買わない。トホホ

 限ってそのA 
 「わぁー、これってワインみたいな味がする。(吟醸酒を飲んで)」と言う人に限って、ワインなんて普段飲んだ事もなく、クリスマスに飲むくらい。

 限ってそのB 
 「この酒って、麹の匂いがするなぁ。」と言う人に限って、酒造りの現場に居合わせた事もなく、ましてや本物の麹の香りを嗅いだ事がない。たいがい、吟醸香を指している事が多いんだが、麹の香りは吟醸香とは全く違います。

 限ってそのC 
 「越乃寒梅ないの?幻の酒が欲しいんだけど。」と言う人に限って、全国何万店とあるディスカウントショップに必ず越乃寒梅があることを忘れている。 (何万店×数十本だとしても、そんなに本数があって何処が幻なの?)

 限ってそのD 
 「店長にお委せします。」と言う人に限って、いい人が多い!はははっ。

 こんな風に、言いたい事をズケズケと言う人(私自身のこと)に限って実は「小心者」が多い。
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食い物の恨み

 今、ゴールデンウイークの真っただなか。4月27日日曜日、2週間ぶりの定休日だ。たまには家族でお出かけもいいんじゃないってなところで、昼食を食べに外出。

 「じゃぁ、最近できた○○にでも行ってみようか」  内心お父さんは良い店知ってんだぞなんて自慢しようと思ったりもして。到着!「まことに申し訳ありませんが・・云々カンヌン・・定休日といたします」の張り紙が目に飛び込む。 「ゲッ!」「いかんここで焦っては」父親の威厳ちゅうもんがなくなる・・。「あーお休みなんだって、しょうがないね。お父さんだって休んでるんだもんね」「じゃぁ他に行ってみようよ」なんて子供に取繕ったりして。
 ×××は倉吉市の観光の中心地だ。そして今はゴールデンウィーク。当然ここぞとばかり商いしてるんだろうな。  車で走ること5分少々。「車はここにおいて」っと・・ウヌッ?あれれ?目の錯覚かどう見ても営業してるようには見えない。(扉を)ガチャガチャ・・気まずい雰囲気だ。   やはり、お休みだぁ。「あれぇ、どうしちゃったのかなぁ」なんて口ではのんびり言いながら、視線は素早くもう一軒の店の入り口へ走らせる。その店の入り口にはまるで「今日は日曜日なんだよぉ、あったりまえお休みだよ、アホかおまえは!」と言わんばかりのどでかい定休日の札。
 ×××がさびれていっている。何とかしなければ、再開発をしなければ。という、声をよく耳にする。行政の手による開発の予定もあるように聞く。だが、こんなふうじゃ、寂れて当たり前、自ら寂れることを望んでいるかのようだ。観光地のお店が日曜日・祝祭日に一般人と同じように休んでどうするの?いつ観光地としての役割を果たすというのだ。

 倉吉の人は「排他的」だとよく耳にするが、商人が排他的、お客様を排除するとは恐れ入った。住人が5万人しかいないような所で観光地商売が地域住民だけで賄えるわけが無い。いくら行政の手で区画整備してお膳立てしたところで、商人が居ないんじゃ無駄だ。「おまえが行って、お店出せよ」などと言われそうですが、前述のとおり排他的なんです、昔からお隣同士でいがみ合っているようなところにはとても怖くていけません。
 そんな中で「△△△」さん(実際は実名でしたが、現在、店主が塀の中なので・・)開けててくれてありがとう。「お父さんはいい店知ってるだろう?どうだ、うまいか?」「そうか!うまいか!」

 たかだか昼食を食べるのになんでこんなに苦労しなくちゃいけないんだろう。倉吉って「暮らし良し」が訛ってできた名前だって聞いたこと有るけど…絶対、うそだ!
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とほほ・・・やれやれ。

 4月に入り、とうとう消費税が5%になってしまった。これまで、酒類は内税で取引してきたのでお客様はもちろんのこと売る側も戸惑っている。
 4月1日のお客様  「お宅、お値段下げたの?」

 私 「いえいえ、外税価格で表示してあるからそう見えるだけですよ」

 はて?どこかで同じことを感じたことがあったような・・・。今は本部がつぶれて機能していないトマトコール(小売組織の一形態)の広告。お中元ギフトビッグセールとかなんとかいう広告だったはずだが・・赤い字でいかにも安そうに△△△△円なんて書かれていたのですが、なんのことはない当時の消費税3%分をオンすれば全くの定価でした。

 ところで、先日日本一口の悪い三人組と一緒にお酒を飲んだ。名誉のために言っておくが、口が悪いといっても人の陰口をたたいたりするのではなく、食べ物、飲み物の評価、特に日本酒に関する評価がものすごく厳しい人達である。一口飲んでは味の良し悪しだけに留まらず造りの良し悪し・・・蒸しがあまいだの、からし期間が短いだの・・評価し尽くして、決して百点満点をつけることが無い人達。
 最初に入ったお店は、それでも酒は合格点をつけてもらったようだが、次の店では酒を口にするなり「どこの酒だ?」ときた。始まっちまった、とほほ・・・。君達は地元じゃないからいいけど、地元の私の身にもなってよ、お手柔らかに頼むよ、まったく。
 酒の名前と種別を聞くと「ほぉー、○○の上撰だとしたら、飲めるようになったな。別にあたりゃぁせん。一本(1.8L)500円なら買う価値ある」と酷評。(本人はひょっとして誉めたのかしら?)それでも一人2合くらいは飲んだろうか。
 帰りのタクシーでは「倉吉ちゅうところは、旨いものが無いのぅ。やっぱり素材が悪いんだな、鳥取なんかより。」の言葉。確かに私よりかは食べてなかったけど、食ってたじゃん。

 私は知っている、その中の一人が鳥取のとある居酒屋に行くことを。そこでは純和風料理(家庭料理)を出す店にもかかわらず、食事のときにワインを注文すると甘ったるいブルーナンというドイツワインが出てくることを。  確かに飲みやすいワインだが、「飯食うときそんな甘いもん飲めまへんで」と言いたい。何を合わせるかは個人の自由だが、それはお金を取らないところでの話だ。

 はて・・ブルーナン・・またまたどこかで見たことがあるような気がするぞ。 最近できた倉吉市内の和食の店の冷蔵庫にブラックタワーが何本も冷やされていた。割りときちっとした外観の店なのに。
 鳥取といい倉吉といい、納入業者のこだわりの無さ、勉強不足、強欲に呆れてしまう。聞いた話だが鳥取の居酒屋の場合は「ワインアドバイザーのいる酒屋」から仕入れているらしい。やれやれ・・。

 この文章は、当店のチラシにコラムとして書き溜めてきたものです。まだまだあるのですが、フロッピーが壊れてしまった為、プリントアウトした状態のものしか残っておりません。
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