平成15年7月15日〜20日「黄山」一人旅
  今年の中国一人旅はどこにしよう!テーマ、目標は?・・・色々考えたが、 「黄山(約1800m)へ登る!歩いて登る!」を目標とした。
  黄山は安徽省南部に位地し、中国十大名勝地の一つで、唯一の山岳名勝地で ある。飛行場と列車の駅は、黄山市の屯渓地区にある。この屯渓が黄山市の政治・ 経済・文化・交通の中心で、山がある黄山地区は、この屯渓地区から69 Km離れており、バスでは約1時間半ぐらいかかる。またこの安徽省南部には、 世界文化遺産になっている古村もある。そんな所にも行ってみたい。・・・・とにかく 行ってみよう!
  バス(18時発上海浦東空港発上海駅行き)の窓越しに上海駅付近の町並みを、夕暮 れ時の人々の行き交いを見た時、「あー!また来たのだな、今年もよろしく!」 と言う思いが込みあげてきた。今年は、SARS騒ぎもあり、例年通りの計画は 少し迷ったのだが。
  飛行場から上海駅まで約1時間20分、18元であった。上海駅前で、朱さんと 待ち合わせをし、黄山駅までのキップを受け取り、昨年と同じように夜行列車 に乗る。

  今回は黄山駅以降の計画が未定であった。昨年は 駅前から、泰山が見えたが、今年はそうはいかないようである。始めていく土 地は心もとない。・・・寝台列車の中、丁度隣のブースに旅行会社の人が来ている。黄山のホテ ル状況を聞くことにした。「黄山での2つ星、3つ星のホテルはいくら位です か?」・・・そんな会話をしてるうちに、彼の方から「我々のツアーに参加し ないか?」と言ってきた。「歩いて黄山へ登りたいが、可能か?」・・・OK とのこと、参加することにした3日コースで420元支払う。バッジをもらう、 3日間は天縁旅行社にお任せしよう。
  16日の朝8時過ぎ無事、黄山駅へ到着、案内に従い駅前の賓館の前に止まっているマイクロバスに乗り込んだ。ツアーの 面々は私を入れて9名であった。

  黄山登山記は右のタグをクリックしてください。  「黄山」へ登る


  『五岳帰来不看山、黄山帰来不看岳』(五大山に登ったら他の山など見る気に ならないが、黄山に登ったらその五大山すら見る気にならない)と明代の 地理学者徐霞客が言っているが、黄山はすごい!と思う。まさしく中国を代表する水墨画の山である。また、そんな山に(岩に)階段の道筋がつけられ、誰でも登れるよう にしてあることもまた凄いと思う。今回は初めてだったのでツアーを申し込んだが 次回はじっくりと前山コースから歩いて登って見たいものである。
午後1時マイクロバスで黄山駅へ向かう。   その日の午後2時半には、黄山駅のキップ売り場にいた。上海までの夜行寝台 の当日キップを買いたい。無事に買えるかどうか心配であったが、簡単に買うことが できた。駅前の賓館に荷物を預け、夜20時頃までこの近辺をうろつくことにしよう。

  黄山市内にて右のタグをクリックしてください。  黄山市内にて

  翌朝19日朝7時過ぎに上海駅へ到着、駅前のファーストフード店でお粥をすする。タクシーで ホテル(石油ホテル)へ、タクシーに乗ったとき行き先を「同済大学的付近的石油大厦」と言ったが 通じない。 石油の発音がいけないらしい、とうとう筆談をする。運転手が発音が間違ってるという。 彼は上海語、私は標準語の発音であった。石油の石は標準語では”SHI”であるが、上海語では ”SI”のようである。
  タクシーは赤峰路から密雲路へ、懐かしい同済大学の裏門が見えてきた、 今日はキャンパスを覗いて見よう。ホテルへ無事チェックインする。朱さんへ連絡を入れる。夜一緒 に食事の約束をする。昼間は、暑い中繁華街南京路をうろつき、その後遊覧船に乗り浦江見学をした。

  20日朝、2年前浦東飛行場行きのバスに乗った魯迅公園前のホテルへ行く。バスの時間を問い合わせると 、そんなバスは無いと言う。そんな会話を聞いていたタクシーの運ちゃんが120元で行こうという。・・・ 上海駅からはバスがあるはずだ・・・・と考えていたら、運ちゃんが100元でいいと言う。

・・・という事でタクシーで飛行場へ。メータは120元位まであがっていたようであるが、100元を支払い 車を降りる。   今年は、SARS騒ぎで、手続きには、多くの時間を要した。まずは、体温チェック、 搭乗手続き、手荷物検査、出国手続き、元から円への両替と都合2時間ぐらいかかった。 結果的には、タクシーで来ていて良かったようである。
  飛行機は空席もなく、定刻どおり上海を飛び立った。「今年も有難う、また来年もヨロシク!」 。