第五日め…2001年2月18日(日)… |
腰が痛い・・・どうもあお向け寝は苦手です(ーー;)体がカチカチになったような感じで、昨日出来ていた腹筋起き上がりも今朝は出来ない。ベッドの左側の柵にしがみつくようにしてようやく起き上がれました〜^_^;時計を見るとまだ六時前ですが、もう寝られそうにもありません。ベッドにあぐらをかいてしばしボーゼンとしていた。TVをつけてニュース番組などをみつつ、時間が過ぎるのを待つ。7時前には看護婦さんが朝の見回りにやってくる。まだ右手があんまり使えないけど、身支度などしていたら、朝ご飯の時間。TVを見ながらのんびり食べる。 ご飯もおわって、顔も(簡単に)洗ったりして、ぼんやりしていたら朝の回診の時間。今日は右脇のしたから傷口のあたりにしてあった圧迫を取ってくれた。ガーゼだけになると妙に不安定でちょっと怖い(T_T)でもまだ傷口の管はのこしたままなので、浴衣式の寝巻きの前がしょっちゅうはだけている。気をつけなくっちゃ^_^; 回診が終わってしまうと、入院生活って別にすることないものなんですよ〜。TVも、うちにいるとBGM代わりにずっとつけてたりする私ですが、ここではよほど見たい番組でもない限り面倒くさくって見ていられない。だって、イヤホン使わないといけないし。何か疲れる・・・。新聞を家から持ってきてもらったので、ぼちぼち読んでいると、びっくりした!というテーマで本の話題がのっていた。このテーマで読者から推薦があったミステリが二冊紹介されている。(※後日両方読みました。題名をクリックすると感想に飛びます)『トレント最後の事件』(E・C・ベントリー)と『8(エイト)』(キャサリン・ネヴィル)。すいません、どっちも読んでません^_^;とくに『8』のほうは最近文庫になったのは知っているのだが、なかなか見かけませんね。とりあえず退院後のために覚えておこうっと。ほかに『占星術殺人事件』(島田荘司)と『ロートレック荘事件』(筒井康隆)のことなども書いてあった。ぐ〜ぜんだが、『占星術殺人事件』は入院中に読もうと思って持ってきているのだ。ちょっとにやりとしつつ(^_^)来週の日曜日にはまた、いろいろ紹介してくれるのだろうか?ちょっと楽しみ♪ そんな私はいま、何を読んでいるのかというと・・・『黒猫館の殺人』(綾辻行人・講談社文庫)。「館」シリーズもついに六作目。この前の「時計館」の大掛かりなトリックに、面白いんだけどちょっと疲れさせられてしまった私としては、あんまり厚くないこの本にはさほどの期待はしてなかった。稀譚社という出版社の編集者江南のもとへ、鮎田冬馬と名乗る人物から電話がかかってきた。作家鹿谷門実の担当者のかた、と指名してきたその相手は江南にとって忘れることの出来ない名前を口にする。中村青司―彼の設計した数々の「館」で起きた悲劇の話を読んだという鮎田は、自分がかつて「黒猫館」の管理人をしていたときにおきた事件をつづった手記を差し出す。そこには「黒猫館」で起きた殺人事件が記されていたが、鮎田はその後記憶喪失になってしまったというのだ。果たして「黒猫館」は実在するのか?そして事件は実際におこったのだろうか? この小説の構成、というか展開はすごくいいなぁ。余計なものがなくって、すっと入り込める感じが好き。手記が創作なのか事実なのか、という問題が一つ。鮎田という人物の不透明さも問題だし。事件に対する鮎田氏のかかわり方の不自然さは一体・・・?と思ううちに「黒猫館」が徐々にその姿をあらわす、というのはなかなか面白い。どっちかというと地味なんだけど、バランスがとってもいい感じで、個人的にはこういう作品は気持ちよく読める。奇抜なトリックなどというものもないが、伏線を探るのが楽しいし。しかし、気が付かない伏線がいかに多かったことか^_^;こいつは伏線か〜?とおもっても、それが指し示すものがわからないことも多いし。ミステリを読もうと思ったら、まず雑学を山ほど頭に詰め込まないといけないのね(^^ゞ 日本の作家が続いたので、次はラヴゼイなど。家人に「本棚の・・・の・・・にピーター・ラヴゼイって言う作家の本が二冊くらいあるハズだから持ってきて」と頼んだら、手帳にメモして^_^;探し出してきてくれたのでした。感謝。 今夜はTVが結構おもしろい。「さんまのスーパーからくりTV」「北条時宗」ときて9時からは「シュリ」を見た。北朝鮮の女工作員(凄腕!)を、そうとは知らずに愛してしまった韓国の情報部員。微かな不信感がだんだん大きくなって・・・。女工作員のほうも、自分に課せられた任務や、祖国への思いと、愛する男のはざまで苦しむ。北朝鮮のひとたちの「祖国」に対する考え方はようわからん。疑問もたくさんもっているんでしょうね?多分。しかし、人がバンバン死ぬのがすごすぎる。平和ぼけニッポンに住んでいるせいで、いまいち実感が伴わないのか(ーー;)金賢姫の手記も読んだことあるけど、北朝鮮と韓国の緊張の実態って、そんなにすごいの?!怖いです〜・・・ 最後までみたら、11時過ぎてしまった。今日は慎重に用意をして眠る態勢を作る。なんだか無性に首からさげている袋が邪魔で、うまく姿勢が決まらない。あっち向いたり、こっち向いたり、枕から頭を落としてみたり、また乗せてみたり。眠るのも結構苦労ですぞ。(つづく) |