パワーリフティングという競技について
ウェイトトレーニングにはさまざまな種目がありますが、その中でも特に重い重量を扱えるようになれる種目が三つあります。
それは「ベンチプレス」「スクワット」「デッドリフト」の三種目です。パワーリフティングとは、このそれぞれの種目で一回持ち上げられる最大の重量を競う競技です。
そして三種目合計で何㎏のウェイトを挙げたかによって順位が決まります。
一つの種目には三回トライすることができ、そのうち最も重い重量がその種目の記録となります。
例えばベンチで、一回目150.0㎏成功、二回目155.0㎏を失敗、三回目155.0㎏を成功、であればベンチの記録は155.0㎏ということになります。
日本では、まだマイナーな部類に入る競技ですが、海外では専門誌も出されているほど盛んにおこなわれている競技です。もちろん日本でも地方大会から全国大会まで開催されており、更にその上には世界大会も存在します。
スクワット
バーベルを肩にかついで半分しゃがんで立ち上がります。
太モモが床と平行か、それ以下になるまで沈みこまないと失格となります。
万一、つぶれた時のために後ろに一人か、あるいはそれに左右の二人を加えて計三人の人が補助につきます。
ベンチプレス
バーをラックからはずし、胸の上に降ろして再び持ち上げます。
トレーニングとは違い、競技としてのベンチプレスは基準が厳しく、胸の上でいったん静止させなければなりません。
胸で弾ませて挙げたり尻が浮いたり、極端に手幅を広く持ったりすると失格となります。
デッドリフト
床の上に置かれたバーベルを、脚と腰を曲げて上からつかんで引っ張り挙げます。背中をそらした体勢でフイニッシュとなります。
途中で動きが止まってもう一回しゃくりあげたり、いったん太モモにバーベルをのせて、そこから挙げたりすると失格となります。引く場合はスムーズに背中をそらせる体勢までもっていかなくてはなりません。
競技は体重別に行われ、52㎏以下の階級から125㎏を超える階級まで11の階級に分かれています。