パワーリスト・パワーアンクル





今の40代後半の人なら知っている人も多いと思いますが、車田正美の「リングにかけろ」で一躍有名になった器具。

ナマリの板が仕込まれたサポーターを手首に装着し、筋力、瞬発力、スピードを向上させる。打撃系の格闘技をやっている人には有効な練習方法。私も買った。

主人公の竜児がつけていたのは最初は片腕400gのパワーリストだったが、東京都大会が終わった時点で800gにアップさせた。





一方のパワーアンクルは足首につけるサポーターで、竜児がつけていたものは片方2.5㎏。脚の筋力とフットワークを向上させる。

この二つが、サンドバックをズタズタに引き裂き、人間をリング外へ吹き飛ばすブーメランフックを生み出す原動力となった。

当時の高校生や中学生の間で爆発的に流行り、私の同級生の中にも、ハラマキのなかにナマリを入れてパワーハラマキと称する奴や、帽子の中にナマリをしこんだパワー帽子をかぶって学校に来る奴がいた。

アポロエクササイザー





同じく「リングにかけろ」に登場し、パワーリストと人気を二分した。竜児の永遠のライバル・剣崎が使用していた。

宇宙飛行士が宇宙船の中で筋力トレーニングをするために開発された器具で、ロープによる摩擦を抵抗として負荷をかける。

筒状の本体の中には一本の芯が入っており、この芯を回してロープをからみつけるほどに抵抗が増えるようになっている。

反動がまったく利用できないので、筋肉に凄まじい負荷を与えることができる器具として大ヒットを飛ばした。

当時、名前だけ変えた類似品がたくさん発売され、その中の「エクサー・ジム」という器具を私も買ったが、今ではこの類のトレーニング用品はあまり見かけることがなくなってしまった。





アポロエクササイザーをベースとして成長した剣崎は後に変電所の中で特訓し、スーパーブロー・ギャラクティカ・マグナムを編み出す。

世界大会の対ドイツ戦において、ドイツの総統スコルピオンが、剣崎のギャラクティカマグナムをくらって体育館の窓ガラスを突き破り、外に吹っ飛んで行くシーンは圧巻。

水の上に浮いたバスケットボールを蹴り上げる





高田まさおの「真田一平命がけ!!」で紹介されていたもの。この漫画はケンカの達人・真田一平が、気の弱い一条浩司にケンカのテクニックとそのトレーニング方法を指導するストーリー。

川の上にバスケットボールを浮かべ、自分は腰まで水につかり、そのボールを蹴り上げる。脚の筋力の強化とキックのスピードを向上させる。

これをマスターした浩司は、次に卓球の玉を蹴って窓ガラスを割る特訓へと進み、これによって更にキックのスピードを増すことに成功する。

また、動体視力を養うためバッティングセンターに行き、ホームベースの上に立って最高速のボールを見切る練習も行った。動体視力の練習はボクサーで実際に行っている人も多いらしい。

この他にも浩司が行った練習は、風船を部屋の中で飛ばし、その風船が飛んでいるうちに拳で叩き落とす、20㎝の距離でスイカをパンチで砕く、などがある。


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