驚異的な筋力を誇ったブルース・リーと、そのトレーニング方法

1973年に、32才という若さでその生涯を閉じたブルース・リーは映画俳優としてだけではなく、一武道家としても飛び抜けた存在でした。スピード・柔軟性・パワーなど、どれをとっても極めて高いレベルであり、体重別で戦えば、リーが世界最強の格闘家であると認める専門家もいます。

今から30年近くも前の時代に、リーは身体を作るためにはウェイトトレーニングが絶対に必要であると意識し、非常に熱心にトレーニングを行っていました。体重62㎏という小柄な身体ながらも、その広背筋と前腕は異常な大きさを誇り、完璧とも言える肉体を作り上げることに成功しました。


しかし彼は、ただやみくもにトレーニングしていたのではなく、ボディビルや運動学に関する本を読みあさり、収集し、大事だと思うところには線を引き、また自分で書き込みをしながら知識の収集に努めました。

彼が集めた運動学やトレーニングの本は140冊以上にものぼっていたことは有名な話です。

常に新しいものを追求し、試し、不要だと思うものは排除して自分独自のトレーニング理論を作り上げました。パワーアップのみを目的とせず、実践に役立つことに重点を置いた彼のトレーニングは、パワーのためのウエイトトレーニング、柔軟性を高めるストレッチ、心肺機能を高めるエアロピック系の運動、この三つを柱としていました。


ジムには行かず、自宅のベランダにフリーウェイトの器具を設置して、主にそこでトレーニングをおこなっていましたが、それ以外にも自分の行くところにはどこでもバーベルやダンベルを置いて常時トレーニングを行なっていました。

彼の筋力は映画の中だけではなくて、現実にも驚異的なレベルにまで達しており、例えば背中に100㎏以上のウェイトを乗せて腕立て伏せをしたり、57㎏のバーベルを持ってそのまま両腕をまっすぐ前にのばしてその体勢を保つことができたりしました。

また、136㎏のサンドバックをリーが蹴り上げるとサンドバックは天井に衝突した、フタを開けていない缶ジュースに指を突き刺した、45㎏のサンドバックを蹴りで破裂させた、などの証言も残されています。


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