ビルダーや格闘家たちの、こだわりの食べ物・食べ方
● ナッサー・エル・ソンバティ(ボディビルダー)
世界で一番権威のあるボディビルコンテスト「Mr.オリンピア」の常連出場選手である、ナッサー・エル・ソンバティはコンテスト前には毎日600gのタンパク質を摂ると言います。
例えば牛のモモ肉を100g食べたとしてもその中に含まれるタンパク質は20gくらいですかから、タンパク質自体を600gも摂るということがいかに大変なことか分かると思います。
大量の肉類と大量のプロティン・パウダーを摂取しなければこのようなことはできません。ちなみにタンパク質の一日の必要量は、運動を特にしていない20代の男性で70g(女性60g)で、スポーツをしている人ならば、体重1㎏あたり2gが適切とされています。
ですから体重65㎏の人なら一日130gということになります。一日に600gもタンパク質を摂るということは普通の人にとっては明らかに過剰であり、身体に相当の負担がかかります。真似をしないようにしましょう。
● レンダ・マーレイ(ボディビルダー)
97年のMs.オリンピア第二位のレンダ・マーレイ(女性)は、コンテスト前で体重82㎏・体脂肪率7%という見事な身体ですが、彼女は一日四食を基本としています。
そのうちの朝食は、オートミールまたはライスに、卵の白身8個のスクランブルエッグを食べます。卵の白身は良質のタンパク質で、男性であれば毎日20個くらい食べている選手は数多くいます。
● 船木誠勝(プロレスラー)
総合格闘技集団「パンクラス」の船木は、試合がそれほど近くない時期には身体作りに重点を置き、この時期にはプロティン40gを一日に5回摂り、タンパク質の摂取量は食事を合わせて毎日250g以上を目安としています。(『船木誠勝のハイブリッド肉体改造法』)
また、同じくパンクラスの加藤は、パンクラスに入門してきた当時体重が62㎏しかありませんでした。船木はこの加藤の身体を大きくするため、毎日一万kcal摂取させたといいます。カツ丼が970kcal、ラーメンが480kcalくらいですから、一日一万kcalといえば途方もない量です。
ひどい時には、普通なら捨ててしまうような他の選手が残した卵の黄身も全部食べさせ、ちゃんこの残ったものも全部食べさせ、ちゃんこがカラになるまでが加藤の食事タイムでした。
もう固形物が入らなくなると、ちゃんこの残りとごはんをミキサーにかけ、どろどろになったちゃんこジュースを飲ませることもしました。そのかいあって2年で18㎏の増量に成功し(62㎏→80㎏)、見事な筋肉質体型に変身しました。
話は変わりますが、パンクラスの話のついでに。以前パンクラスにレスリング留学していた、フランク・シャムロックが考え出した食事について。ごはんの上に切ったバナナをのせて上から牛乳をかけて食べます。これをフランキー・スペシャルと言うらしいです。
● 霧島(相撲)
ウエイトトレーニングの後、プロテインにバナナ、ヨーグルト、蜂蜜を加えたものをよく飲んでいた。 この液体を一日あたり4リットル飲んでいたという。
● ミル・マスカラス(プロレスラー)
一日の食事の回数は4回で、そのうちの二回はサンドイッチなどの軽食で、あとの二回は肉や魚をメインとした食事方式だった。また、彼は食事の後、一時間から三時間は昼寝をしていた。
● モハメド・アリ(プロボクサー)
アリの特性ジュース。 アボガド2個とタマネギ1個、レモン2個、生ニンニク3かけ半、オリーブ油4分の1カップ、蜂蜜4分の1カップ、それに野菜ジュースを加えたものをミキサーにかける。 これを練習の後に一気に飲んでいた。