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                新米日本語教師の日記(2009年11月2日〜)hh2009年

  《11月2日(月):初日》
  本番授業の初デビューである。午前4時間目11:00-11:45 中一(4組)多少緊張する。思い切って第一声「みなさんこんにちわ!」、自分の名前を黒板に「私の名前は有田です」と書き自己紹介をする。そして教室の中でよく使う言葉「始めましょう」 「終わりましょう」「わかりましたか」「もう一度」「ダメです」「違います」等を説明。
  その後は「わたしの名前は〜です。」を使い2〜3名の生徒の苗字を使いやってみる。ところが2〜3名では終わらなかった、次から次へとうとう 黒板は60人全員の名前で埋め尽くされてしまいました。それに日本語読みをつけていく、1、2分からないものは宿題とする。何しろ60名なので、これで時間いっぱいとなる。かくして初めての授業デビューは終わったのである。

  実は前の週、授業見学をさせてもらった。なにしろ学校側からは依頼は何もない。それでこちらから申し出て中学1年2年3年の各一クラス の授業を見学させてもらった。また先輩の宮田先生から学校の考え方を聞きました。学校としては「ネイティブの日本語に触れさせたい」とのことだそうで、 正規の授業は中国人先生が進める。外国人教師はそれの補助的な立場のようである。そんな訳で、要は「何をやってもいい」のである。

  《11月7日(土)》
  1週間が過ぎました。パワー全開というところか!(いつまでもつか)1週間の私の受け持ちを書いてみましょう。1単位(時限)が45分です。 中学生は1年生4クラス、2年生6クラス、3年生2クラスの合計12クラスあります。 1週間で一クラスを各1回やることになります。
  併設の職業学校は月火水木金土の六回、この学生は全員二十歳の子で5人です。 それと新しく始めた先生方との会話教室、これは1単位90分で週2回。

  一番疲れるのが中学生です。なにしろ60名が相手です。教室にぎっしり芋の子を洗うようにいるのですから常に大きな 声を張り上げなければなりません。ただ楽なのは責任がありません。引継ぎ もありません。専属の中国人の先生が担当の責任を持ちます。中国人の先生は文法を中心に文法 訳読法で講義します。日本人教師には発音や会話をやって欲しいようです。 単語や文を読んですぐ学生にコーラスさせるぐらいはいいのですが、60人相手 の会話練習となると、どうしたらいいでしょう。できるだけ全員に一人で声を出させるようにして いますが大変です。生徒たちのコーラスは鼓膜が破れそうな勢いで返ってき ますし、あどけない可愛い顔が私を見つめています。それはそれは気を抜け ません。終わった後はのどがカラカラ、部屋に帰りうがいをし水を飲み「ホット」します。

  エプソンのプリンターを買う。李さんにコンピュータ関係の店が並ぶ通り へ連れて行ってもらう。やはりこういう商店街は地元の人でないとわからない。 400元のエプソンのインクジェットプリンターを買う、このプリンターのインクカセットとして 中国製の安いもの(1個15元)が用意されているとのことでこれに決めました。
  中学1年4組のめんめん