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 新米日本語教師の日記 2009年11月から2011年6月 江苏省宿迁市泗洪县兴洪中学 にて

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    2009年11月2日より日本語教師としてデビューしました。とある中国 の田舎です。新米の日本語教師の奮闘記を綴ってみようと思います。

 思えば遠くへ来たものです。中国江蘇省の北西部、宿遷市スーホン県は 発展途上の田舎町と言いましょうか、近くに中国で4番目に大きい洪沢湖(琵琶湖の2.5倍)があり、蟹などの水産資源が豊かな人口百万 の静かな町です。(蘇州からバスで約5.5時間)こんな所に日本語を通常科目 として中学1年から学んでいる子供がいるのです。それも今の中学一年 生で約250名ですから、高校3年までの6学年を考えると学校で千人以 上の子供が日本語を学んでいることになります。信じられますか。(スーはさんずいに四、ホンは洪、日本読みは「しこう」)

 興洪中学は中高一貫校で全生徒は約4000人、全寮制、朝5時45分 に起床のスピーカーがけたたましく鳴ります。その後4000人が隊列を組 んでグランドを駆け足します。それはそれは感動ものです。一発目の授業 は中学一年生60名が相手でした。芋の子を洗うような60名もの子供を相 手にすると、それはそれは大きな声を出さなければなりません。彼らの唱和する声も、鼓膜が破れる勢いで返ってきます。 幼い頃のあの顔・この顔が私の目の前に生き生きと輝いています。

 スーホンはこれが中国の田舎の町だ!と言う感じのあまりきれいでないところです。住まい は校内の官舎で無料なのですが、古いせいでしょうか作りは粗悪で・・・食事は学食で食べれば、ただで食いっぱぐれもないのですが・・・こちらの生活に慣れ るのには、まだまだ掛かりそうです。60過ぎて異国の地で一人暮らし、俺も よくやるよと思う時があります。何が俺をそんなに駆り立てる。私はしばらくこの地で国際交 流に情熱を燃やして見るつもりです。
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