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                新米日本語教師の日記(2009年11月2日〜)hh2010年

  《10月16日(土)》
  今週は新学期が始まって初めてまともに全ての授業を行なった。今までは 催し物や中秋節や国慶節などで何らかの授業が抜けたり振り替わったりしていた。 これから年末まで落ち着いたものになるであろう。また今週から土曜日の授業二コマを 月曜日と火曜日に振り替えてもらった。これで土日がゆっくりできる。
  今のところ中三の授業では教科書を使わないで「ちびまる子(15コマ前後)」の漫画を使っている。 ちびまる子の4コマ漫画もよくよく検討すると面白使い方ができる。1コマのみの場合や 4コマ使う場合や、会話を抜いて漫画を見せて会話を完成させなさい。とやると 生徒の食いつきはおもしろい。
  中二は実用敬語の4コマ漫画を使った内容と教科書を使った内容とを併用してやっている。 漫画のよさは場面を説明しなくても理解できることである。いずれにしてもこの内容で今期は 進めようと思っている。
  中一はアイウエオからの導入なので、教える方としては授業の中身はあまりおもしろいものでは ない。ひたすらおうむ返しのコーラスがベースとなる。そんな中、楽しくできないかが工夫のしどころ である。そんなことを考えるのもまた楽し、そろそろビンゴでもやってみようか。
  今回はここスーホンでの庶民の足と言うか運搬具と言うか、その三つを紹介してみよう。 一つ目は電動車(ディエン・ドン・チャ−)街では自転車より多い、日本の補助電動自転車と違って 漕がなくてもいいのである。スピードは40km/hぐらいまで出る。二人乗り三人乗り自由、年齢制限 などなくこれにのって通ってくる生徒も多い。値段は1400元(約2万円)ぐらいから、色・形もいろいろ。
  次に三輪車(サン・ルン・チャー)学校の校門の前にはいつも数台がたむろしている。あまり遠くへは 行けないが2キロ前後の近距離に使う。今はひと乗り3元、バックミラーもなく、信号を守らないでお客さんを 載せていく。乗っていて危なっかしく思う。とくに大通りを横切る時。これも電動車なのでスピードはあまり出ない。運転する おっさんが人懐っこく声を掛けてくる。
  もう一つこれは重油で動くと思うのだがト・ラ・ジー(○拉機、○は「施」の左が手へん)と言う。訳せばトラクターと言うことになるが、 バタバタと昔で言う焼玉エンジンのような音を出してゆく。農家の人が良く使っている。あまりスピードは出ないが 後ろの荷台に農作物や色々な資材を載せて走っている。
  尖閣諸島の領有権をめぐった問題で日中関係がこじれて、日本中国でデモ騒ぎがおこっているようだが、 今のところ、ここスーホンの私の生活においてはなんら変化はない。またそれに加えて ノーベル平和賞問題も発生、こちらのほうは中国国内では報道されていないので多くの庶民は知らないようである。
  明日の日曜日昼、私の部屋で中二の女生徒4人といっしょに私の手作りの「ちらし寿し」食べる予定。こんなことも楽しみの一つ、請うご期待!

  会話を完成させてください。

  電動車と三輪車

  トラジ