トップ    前項    次項
                新米日本語教師の日記(2009年11月2日〜)hh2011年

  《3月18日(金)》
  一週間の授業が終った。なんとも気の重い一週間であった。毎日ネットで日本の地震情報を見ているが、原発事故がなかなか 片付かないようでとても気になる。一喜一憂の日々である。今週、授業の初めには日本地図を広げ地震のことを取り上げたが 喋っているうちに悲しくなってきた。紹介の最後に私の故郷の場所(山口県)を紹介すると生徒たちは一様に安堵の声を上げてくれた。 上海の朱さん、蘇州の趙さん、無錫の丁さん、深センの張さんと中国各地の方から確認のメールをいただいた。ありがとう。
  今週初めここ中国で塩がスーパーから一時的に消えたそうである。日本の地震で海が汚染されて安全な塩の生産に影響が出るということで、 人々が買いだめに走ったらしい。その震源地は南京らしい、こんなところでこんなことが起こるのは意外である。

  《3月20日(日)》
  昨日今日と南京に行ってきた。気分的にむしゃくしゃするので行くことにした。一杯やるために。また雨であった。南京へ行くと なぜか雨が降る。冷たい雨が降る。「南京は今日も雨だった」
  いつものように「夫子廟」の「水遊城」で味噌など日本の食材を求め5時ごろ帰宅した。

  《3月21日(月)》
  午前、スカイプ(Skype)を使い母と話しをする。帰省した息子がつないでくれた。気になってる母の声を聞く。元気そうであった。 「あんた、いつ帰ってくるの?」「7月には帰る。その後は何処へも行かないから。」「面倒みてくれるかね?」 「うん、7月以降はばあちゃんに専念するから、体を動かしなさいよ!」などと会話する。ほっとする。母のことはどうしてもネガティブに考えてしまう。ありがとう!
  この2月から私もSkypeを装備したが、このツールは私の世界を少し広げてくれた気がする。特に国を超えての会話は、金のかからない会話は、 耳元に大きく聞こえる会話はなんともすばらしい。感謝感謝である。
  チュニジアに端を発した民主化の波はエジプトの独裁政権をひっくり返し、中東各国に波及しリビアは現在内戦中、米英仏の戦闘機が ガダフィ将軍率いる政府軍攻撃に発展している状態であるが、この波を加速させたのがfacebook(フェイスブック)といわれている。 これらのツールはどこまで進化するのであろう。
  可能形の勉強に右の漫画を使おうと考えた。「釣る」の活用は「釣ります、釣って、釣った、釣らない、釣れ、釣れば、釣ろう、釣れる、釣られる、釣らさせる」 であるが、我々は通常この動詞を使う時は「釣りましたか?」と言うよりは可能形を使い「釣れましたか?」と言う。おもしろい。 この会話から展開させて、「見える」と「見られる」や「聞こえる」と「聞ける」などに持っていこう。ところでこの「釣れる」であるが 「魚が釣れる」と「魚を釣る」からみると自動詞と他動詞の関係にある。どちらで話を展開すればいいだろう。

  


  まる子とお父さんの会話