人間型モンスター

・―ＨＵＭＡＮＯＩＤ-ＭＯＮＳＴＥＲＳ―

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変化　Ｈｅｎｇｅ

　生き物だけでなく、古い器物も変化となることがある。
　この変化は、「付喪神（ＴＳＵＫＵＭＯＧＡＭＩ）」などと呼ばれ、夜になると動き始める。
　人の言葉を話すものもいるが、ほとんどの場合、まだ生命としては未熟で、動物のような行動をとる。
　人に愛されて使われた変化は、持ち主を守ったり、幸運をもたらしたりするが、使われずに捨てられたものは、人間に恨みを抱いて自分の存在を主張し、時には人間を襲うこともある。

　付喪神の、知力は２以上（動物並み）になり、セービングスローも魔法的性質から、同ヒットダイスのレベルとして扱う。

　付喪神や変化は、ほとんどの場合、単独か、他の付喪神をともなって行動する。

　また、変化は、近くに同型の器物がある場合、それを自由に操ることができる。

　山に住む邪悪で恐ろしい老婆の姿をしたモンスターで、「鬼婆（ＯＮＩＢＡＢＡ）」とも呼ばれる。
　人間を殺して食べることを喜びとしている。

　山姥の顔はしわくちゃで、目はギラギラと輝き、真白な髪は逆立って、耳まで裂けた口には鋭い歯が並んでいる。
　その顔をも見た者は、対呪文ＳＴ（不意打ちの場合は、−４のペナルティーを負う）を成功させない限り、恐怖によって２ｄ６ラウンドの間逃げ出してしまう。

　昼間は普通の老婆の姿をして、旅人などを家に泊めるが、夜になると、眠り薬や痺れ薬を入れた食事で動けなくして、旅人を殺して料理する。
　昼間は、「ディテクト・イービル」や「ノウ・アライメント」の呪文をかけた場合は、ローフルと誤認することになる。

　山姥は、暗闇の中でも昼間のように目が見え、恐ろしいスピードで走る（山や森の中でも平地のように走れる）。
　「ポリモーフ・セルフ」を身体能力として備え、魔法を使える者も存在する。

　山姥は、それほど賢くなく、人間に騙されることもある。
　大きな包丁（１ｄ４）か鉈（１ｄ４＋１）を武器として使用する。

　針女は、振り乱した美しく長い髪を持った女性の姿をしている。
　長い髪の先に鈎針がついていて、これで男性を引っ掛けて捕まえ血を吸う。

　鈎針には毒があり、対麻痺ＳＴに失敗すると、麻痺してしまう。
　麻痺するか、髪の攻撃の命中判定で１９以上が出た場合、髪の毛に絡めとられ、毎ラウンド１ｄ３ポイントのダメージを受ける。
　髪の毛は、絡めとった髪を別にして、常に２束を攻撃のために操ることができる。
　この髪は強靭で、針女が死ぬまで切断することはできない。

　吸血による攻撃は、１ｄ６のダメージとともに１ポイントの衰弱（アンデッドの衰弱を参照）をもたらす。

　濡れ女は、頭部と腕だけが人間の女性で、体は蛇の姿をしている。
　海に住むものを「磯女（ＩＳＯＯＮＮＡ）」と呼ぶ。

　濡れ女は、好きな時に幻影を作り出すことができ、大抵 人間の女性として現れる。
　この幻影は、男性を「チャーム」することができ、幻影を見ている男性は、−２のペナルティを負って対呪文ＳＴを行い、失敗すると「チャーム」される。
　濡れ女は、「チャーム」された犠牲者を、自在に動く髪の毛や尾でからめとり、血を吸う。

　尾や髪の毛の攻撃が命中した場合、締め付けにより継続してダメージを与え、１ラウンドに１人、吸血により１ポイントの衰弱（アンデッドの衰弱を参照）を受ける。

　一本大太郎は、皿のような一つ目を持つ一本足の大男で、一つ目小僧は、一つ目、一本足の子供の姿の妖怪。

　この妖怪は人間を見ると すぐさま襲いかかってくるが、中には力比べや大声比べを挑んでくるものもいる。
　この妖怪は、岩（ダメージ３ｄ６）を投げる事もできる。
　他にも、ジャイアント・トードのように舌を伸ばして人間をからめとり、強力な顎で噛みつく（ダメージ ２ｄ６）事もできる。

　一本大太郎の中には、魔法を使えるものもいる。

人鬼 / 般若　Ｊｉｎｋｉ / Ｈａｎｎｙａ

	人鬼	般若
アーマークラス	５	７
ヒットダイス	４＋１*	３*
移動	９０’（３０’）	１２０’（４０’）
飛行	１５０’（５０’）	１５０’（５０’）
攻撃	武器	爪　または、武器
ダメージ	武器＋２	１ｄ４　または、武器＋１
出現数	０（１）
セーブ	Ｆ４	Ｆ３
士気	１０
宝のタイプ	なし
知力	９
性格	どれでも(ケイオティック)
ＸＰ値	２００	５０

　人鬼とは、人間が鬼のイモータルと契約を交わして、鬼に変身する能力を持ったヒューマノイドである。

　男の人鬼は、レッサー鬼（オーガー）と同じ姿、能力になることができ、女の鬼人は「般若（ＨＡＮＮＹＡ）」、「鬼女（ＫＩＪＹＯ）」と呼ばれ、顔と爪だけが鬼の姿になる。
　それに加え、グレイター鬼の「フライ」（１２ターンの間）、「インビジビリティ」（本人のみ）、「ポモーフ・セルフ」の能力と、１日に１度「ガゼアス・フォーム」を使用できる。

　上記の能力は、一般人が人鬼になった場合の数値で、よりＨＤの高い者は、男なら、人間時のＨＤ＋３ＨＤ、女なら人間時のＨＤ＋２ＨＤとして計算し直す（注：モンスターになるため、１ＨＤは１ｄ８。１０レベル以上の者は９ＨＤ＋超過レベルのｈｐ）。
　命中判定、セービングスローは、同ＨＤとして行うが、人間時の能力の方が高ければ そちらを用いる。

　鬼のイモータルは、常に自分の勢力を増やすために配下となる者を探しており、契約の時には、いつでも人間の姿に戻れると言うが、それも最初の内だけで、７週間（４９日）が過ぎると人間の姿に戻ることはできなくなる。

雪女　Ｙｕｋｉｏｎｎａ

アーマークラス	６
ヒットダイス	４****(Ｍ)
移動	１２０’（４０’）
飛行	３６０’（１２０’）
攻撃	接触
ダメージ	１ｄ８＋スロー
出現数	０（１ｄ６）
セーブ	Ｆ４
士気	９
宝のタイプ	Ｆ
知力	１２
性格	ニュートラル
ＸＰ値	２７５

　真白な着物を着た女性の人間型モンスターで、若い雪女はとても美しい。
　普通に歩く事もできるが、雪の上では足跡をつけず、すべるように移動しし、空を飛ぶ事もできる。

　実際の姿は、髪も肌も真白だが、「ポリモーフ・セルフ」の能力で普通の人間の姿をして現れる事が多い。

　「チャーム」の能力も持っており、どちらの姿の場合でも、男性をチャームすることができる。

　女性だけの種族のため、人間か一本大太郎との間に子供をもうける。
　一本大太郎との間では、男の子が生まれると一つ目小僧になり、女の子の場合は雪女になる。
　人間との間に生まれるのは常に女の子で、雪女になる。
　雪女と一夜をともにした者は、１ポイント衰弱（アンデッドの衰弱を参照）する。

　戦闘になると雪女は本来の力を発揮し、２０フィート以内にいる者は、厳しい寒さのために１ｄ４のダメージを受ける。

　雪女の接触は、凍傷とともに、対麻痺ＳＴに成功しなければ「スロー」の効果をもたらす。
　この効果は蓄積し、ＳＴに失敗する度に１/３、１/４、１/５・・・と速度が落ち、≪強靭さ/体質≫の半分(切り捨て)の回数ＳＴに失敗すると、完全に凍りついてしまう。
　この状態は魔法的なものであるため、解凍すれば息を吹き返すが、疲労状態になり、完全な休息が必要となる。
　凍りついた状態では永遠に歳を取る事がなくなり、雪女に気に入られた人間は その状態のまま、氷河の中や吹雪の吹き荒れる隠れ里に存在する、雪女の住居に飾られることになる。

　寒さには完全な耐性があるが、火による攻撃は倍のダメージを与える。
　ただし雪女が本来の力を発揮している場合は、２０フィート以内に近づくと普通の火は消えてしまう。

　さらに雪女は、１ラウンドであたり一帯を吹雪にすることができ、「アイス・ストーム/ウォール・オブ・アイス」を３ラウンドの間を置いて、何度でも使うことができる(アイス・ストームのダメージは４ｄ６）。

　雪女の中には、魔法を使えるものもいる。

ミノタウロスを使用

　牛の頭を持つ巨人で、閻魔天の部下として、アザープレーンで悪人を拷問して苦しめている。
　このプレーンに現れた場合も、人間を苦しめることを喜びを感じ、手当たり次第に人間を襲う。

　「牛鬼（ＧＹＵＵＫＩ / ＵＳＩＯＮＩ）」と呼ばれる事もある。

　馬の頭を持つ巨人で、牛頭鬼の相棒として知られている。
　この国現れる事は まれだが、出会った場合、牛頭鬼と同じようにふるまう。

　「馬人（ＵＭＡＨＩＴＯ）」と呼ばれる事もある。