土蜘蛛 ページ3/6

3.大蟹の餌場続き

 近づいてくるのは4.の部屋に棲みついている大蟹で、パーティを餌にするために接近してきている。
 大蟹は10尺の大きさがあり、口からはブクブクと泡を吐いている。
 DMはPCに、この大蟹の甲羅は硬そうで、ハサミは巨大で恐ろしく、挟まれれば人間の胴体などは軽く切断されるであろう事を伝えること。
 戦って勝てないことはないが、レベルの低いPCが死亡する確立も高いからである。
 実際、PCに逃げる事をうながした方が、その後のプレイが楽しくなる。

 大蟹(1)
AC2;HD5(L);MV60(20);#AT2;D2d6;SaveF3;ML7;INT2;ALN;XP175
 hp:

 この大蟹は通路いっぱいの大きさがあることと、横向きにあるくため、通路では片方のハサミでしか攻撃できず、通路の狭さによって、毎ラウンド15尺ずつしか移動できない。
 もしPCが逃げながら飛び道具で攻撃するなど、一方的な攻撃がおこなわれる場合には、大蟹は獲物を諦めて逃げていく。

 動くものは全てエサとみなしているため、パーディーが逃げている時に他のモンスターと遭遇したとしても、PC、モンスター関係なく攻撃し、1人(1匹)殺すと、他の者が攻撃してこない限り、それを棲家に持ち帰ってゆっくりと食べる。
 死人返りでも平気で平らげるが、骸骨だけはその感触で食べられないと判断するため、新しい獲物を攻撃する。
 DMはプレイを盛り上げるため、好きな時にこの大蟹を登場させてよい。

4.大蟹の棲家
 30×30尺ほどの大きさの部屋で、西側に出口があり、北側は崩れて埋まっている。
 地面には、上半身と下半身が完全に分かれた人間の死体のようなものがある。

 死体は、この部屋に最初に入った土蜘蛛の死体で、大蟹の餌食となって酷い状態になっている。
 その他にも、大蟹のエサになった村人の死人返り化け茸の残骸などがあったりする。
 土蜘蛛はこの大蟹を恐れて、3.に続く通路を蜘蛛の糸の壁で封じている。
 大蟹はあえてこの壁を越えようとはしないが、パーティーがこの壁を破れば、大蟹は自由に歩きまわるようになる。

5.茸の栽培場2
 道幅が開けて、3〜40尺ほどの広さになっており、中には3〜4尺の巨大な茸がひしめき合っている。
 パーティが入ってくると、茸たちはその場でゆっくりと笠を揺らし始め、耳を突き刺すような金切り声を一斉に上げた。
 その声は空洞内に反響して、頭が割れそうになるくらいにまで高まり、PCの鼓膜を――脳みそを直撃する。

 ここも2.と同じく茸の栽培に使われていた部屋で、2.と同様にあつかう。

 化け茸(??) シュリーカーを使用
AC7;HD3(M);MV9(3);#AT特;Dなし;SaveF2;ML12;ALN;INT0;XP35
 hp:

6.村人たちの捕まっている部屋
 30×20フィートほどの広さで、蜘蛛の糸で全身をぐるぐる巻きにされた人たちが何人も横たわっている。
 パーティの灯かりを見ると、その人たちは怯えたうめき声とともに身をよじって部屋の隅に逃げようとしている。

 ここにいるのは村人たちで、水も食事も与えられずに暗闇の中に放置され、弱り、おびえきっている。
 PCが助けようとしても、殺されるものだと思いこんで、弱々しくも必死に抵抗する。
 「リムーブ・フィアー」の呪文をかければすぐに元に戻るが、そうでない場合は、1人あたり1d6ターンをかけてなだめなければならない。
 すでに息絶えた者、気のふれた者、悪霊にとりつかれた者もいるが、村長の息子はまだ生きてている。
 まだ生きているものは、女性、子供合わせて、13人。

7.食料庫
 半径15尺ほどの円形の部屋で、地面には干からびた何かの残骸や骨が積み重なっている。

 PCが音を立てて部屋に近づいた場合、入り口の左右に1人ずつと天井に1人の土蜘蛛が待ち伏せしており、注意して入らないと不意打ちされることになる。

 土蜘蛛(2) ゴブリンを使用
AC6;HD1−1(S);MV90(30);#AT1;D1d4;SaveNM;ML10;INT9;ALC;XP5
 hp:
 hp:

 土蜘蛛 戦士(1) ゴブリン(護衛)を使用
AC5;HD2(2d6hp)(S);MV90(30);#AT1;D1d6;SaveNM;ML10;INT9;ALC;XP
 hp:

 この部屋は昔、肉を保存する食料庫として使われていた部屋で、残っている肉だったものは、今では何だったのかも判別できない。

 一般の土蜘蛛はヒスイの勾玉が1つついた首飾り(100両の価値)を身につけており、戦士の土蜘蛛は勾玉が3つつ(300両の価値)いた首飾りを身につけている。

8.井戸のある部屋
 半径15尺ほどの円形の部屋で、中央に井戸のようなものがある。

 この部屋も7.同様、土蜘蛛が待ち伏せしている。

 土蜘蛛(2) ゴブリンを使用
AC6;HD1−1(S);MV90(30);#AT1;D1d4;SaveNM;ML10;INT9;ALC;XP5
 hp:
 hp:

 大飛蜘蛛(1)
AC8;HD2(M);MV120(40);#AT1;D1d6;SaveF2;ML8;INT0;ALN;XP20
 hp:

 ここは昔、水くみ場として使われていた部屋で、水をくむ手段があれば、今でも水をくむことができる。
 この水はPCが飲んでも害はない。

 土蜘蛛はヒスイの勾玉が1つついた首飾り(100両の価値)を身につけている。

9.集会場
 光の届かないほどの大きな広場になっており、孤を描いて左右に伸びる壁には、他の通路が見える。


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