14.土蜘蛛の鬼火 
 パーティーがこの地点にくると、南西の通路に、揺れる炎が一瞬見え、それが逃げるように、北の部屋へ入っていくのが見える。 
 この炎は鬼火で、ここで人間に殺された土蜘蛛の魂が鬼火となって、今も当時と同じ行動を繰り返しているのである。 
14’.土蜘蛛の夫婦の部屋 
 パーティーがこの部屋の前にくると、部屋の中から「人間が、人間がくるぞ、逃げるのだ白糸(しらいと)」と怯えた声が聞こえる。 
 部屋の中には、大小2つの火の玉が浮いており、パーティーが入ってくると、大きな火の玉の方が振りかえって「おのれ、もうここまできおったか!」と怒りの表情を浮かび上がらせて攻撃してくる。 
 鬼火(1) 「モンスター」を参照 
AC8;HD1*(S);MV60(20);#AT1;D1d8;SaveF1;ML12;INT0;ALC;XP13 
 hp: 
 鬼火を倒すと、小さな方の火の玉が女性の声で「ああ、あなた・・・」と嘆きの声を上げ、その直後「よくも、よくもあの人を!」と激しく燃えあがって攻撃してくる。 
 もしPCがダメージを受けすぎているのなら、最初のセリフを残して消えるだけにする。 
 鬼火(1) 
AC8;HD1*(S);MV60(20);#AT1;D1d8;SaveF1;ML12;INT0;ALC;XP13 
 hp: 
15.詰所 
|  30尺ほどの円形部屋で、村人らしき人たちが血を流して倒れている。 |  
 
 ここは村の裏山から通じる道を守る戦士たちの詰所だった部屋で、今では何もない。 
 村人たちは、死人返りにされている。 
 死人返り(4) ゾンビを使用 
AC8;HD2(M);MV90(30);#AT1;D1d8;SaveF1;ML12;INT1;ALC;XP20 
 hp: 
 hp: 
 hp: 
 hp: 
 ここからの通路は、村の裏山に続いている。 
 土蜘蛛たちはここから入ってきたのだが、その出口(入り口)は、巧妙に隠されていて、一見して発見するのは不可能である。 
* * *
■探索その後: 
 土蜘蛛を撃退し、ダンジョンを探索し終えた後、依頼人の村長の息子に、村人の遺体を回収してきて欲しいと頼まれる。 
 PCがさらに報酬を要求するなら、PC1人につき、最高でもあと200両までしか出せないことにする。 
 むろん死人返りになっているものは、倒してからでないと地上に持ち帰ることはできない。  | 
追加の冒険:  
| ● | 
今回は土蜘蛛の撃退に成功したが、逃げかえった土蜘蛛や伝令によりこの場所を知った土蜘蛛の一族が、新たな一団を送り込んでくる。 
 果たしてPCたちは、この新手の土蜘蛛を退ける事ができるのか? 
 そして土蜘蛛たちの拠点を突き止め、これ以上の血が流されないように手が打てるのだろうか? |  
| ● | 
今回の戦いで、土蜘蛛の怨念が染みついた土地に、新たな土蜘蛛たちの血が流された。 
 その血が呼び水となり、土蜘蛛の怨念はついに実体を持って、自ら人間たちに復讐を始めた。 
 地下からは、数多くの土蜘蛛がアンデッドとなってよみがえり、その軍団は都に向かって進撃を開始する。 
 PCたちは、この軍団が都につく前に食い止める事ができるのか!? |  
 
ニューモンスター: 
 ゴブリンを使用 
 この国のゴブリンの一種で、小柄で醜い顔と短い胴体、細長い手脚をしている。 
 穴を掘ってその中に暮し、穴などの中では自由に壁や天井を這い回ることができる。 
 このヒューマノイドが土蜘蛛と呼ばれるのは、土の中に暮らしていることだけでなく、この種族のシャーマンの家系の者が、蜘蛛のような姿に変身することができることにも由来する。 
 蜘蛛の姿になっても手足は4本しかないが、長く伸びて蜘蛛のように曲がり、腹部が醜いほどに大きく膨らむ。 
 そして全身は針金のような短い毛に覆われて、口は耳まで裂け虎のような顔になる。 
 蜘蛛の姿になった土蜘蛛は、口から糸を吐き出す事ができ、噛みつきには毒がある(毒の効果は、ジャイアント・センチピートの毒と同じ)。 
以下は蜘蛛の姿に変身したときの能力値 
| アーマークラス | 
5 |  
| ヒットダイス | 
2*〜 |  
| 移動 | 
120’(40’) |  
| 攻撃 | 
噛みつき、または蜘蛛の糸 |  
| ダメージ | 
2d6+毒 |  
| 出現数 | 
1d3(1d4) |  
| セーブ | 
C2〜 |  
| 士気 | 
9 |  
| 宝のタイプ | 
D |  
| 知力 | 
10 |  
| 性格 | 
ケイオティック |  
| XP値 | 
25 |  
 
 |