鼻行類

フルスクラッチ

 みなさんは、『鼻行類』という生き物をご存知でしょうか?

 太平洋上のハイアイアイ諸島で独自の進化をとげた14科189種もの哺乳類で、鼻で歩いたり、虫を獲ったりしていたそうです。

 この動物を発見したのは、スウェーデン人のE・ペテルスン=シェムトクヴィストで、同氏は第2次大戦中に日本軍の捕虜収容所から脱走して、ハイアイアイ群島のひとつハイダダイフィ島に流れつきこの動物たちを目にしたとか。
 ちなみに、この時に彼が持ちこんだ流感のために島民は数ヶ月で全滅し、諸島自体も核実験によって引き起こされた地殻変動により沈没、鼻行類は絶滅したと考えられています。

 と、そんな生き物たちですが、
 まず作ったのは、最も代表的な、

 モルゲンシュテルン・オオナゾベーム
 学名:Nasobema lyricum

 

モルゲンシュテルン・オオナゾベーム
学名:Nasobema lyricum
(原住民の呼び名は「ホーナタタ」)

製作期間は、1週間ほど
2002年 9/18日 完成
尻尾の一番高い所まで、10cmほど

 海綿体でできた4本の長い鼻で歩き、袋状の長い尾に腸からガスを送り込むことで、尾を伸ばして物に巻きつけることができるそうです。

 頭胴長は1mにもなって、雌は喉にある育児嚢で子供を育てるとのこと(作ったのは雌です)。

 オオナゾベームは果実食ですが、似た外見のオニハナアルキという強暴な肉食の鼻行類もいます。

 形はともかく毛色について、茶色にしようか、褐色にしようか――と迷ったんですが、鼻の色なんかも考えて、結局 灰色にしました。

 でもなんか、イマイチ地味ですし、毛並みの再現なんかにも反省点があるんで、また違ったものを作ります。
 子供も作ってみたいですしね。

* * *

⇒ トビ ハナアルキ

⇒ マンモス ハナアルキ

⇒ ミジンコラッパ ハナアルキ

⇒ キンカイショク ミツオ ハナアルキ

⇒ アンケル ヴァニラ ランモドキ


参考資料

博品社『鼻行類』ハラルト・シュテンプケ


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