2003年 11/16日 完成
鼻から尻尾の高い所まで(鞍抜き)、12.5cmほど
尻尾から果実のような香りのする粘着力の強い分泌物を出して、近づいてきた虫をくっつけて捕まえる、ミツオ
ハナアルキです。
完全な固着種で、鼻から赤みを帯びた黄色い分泌物を出して、岩などにくっついき、一生そこで暮すのだとか。
排泄物や食べこぼした物はなんかは、共生しているカニが始末してくれるとのこと。
外敵が来たときには、毒針のついた尻尾を振り回して追い払うそうです。
ただ繁殖期だけは、分泌物でできた鞍を離れて、鼻で滑りながら前肢を使って移動するのだとか。
一応、キンカイショク(金灰色)ミツオ ハナアルキってことにしてますが、金灰色ってのがどういう色かよく分からなかったので、色鮮やかに塗ってみました。
ちょっとトビハナアルキとカブっちっゃてますけど、実物は、もっとオレンジっぽいです。
動物毛って、毛の根元、中間、先で色が違うのがいたりして、再現が難しいですよね。
固着種だとすると、日光をモロに浴びるでしょうから、肌の露出してる部分が日焼けと言うか、黒い肌なのかもしれませんが、本の絵は全部
線画なので、薄い色のイメージしかなくて、やっぱり肌色にしてしまいました。
写真じゃ分かりにくいですが、尻尾の分泌物は、木工用ボンドを重ね塗りして再現してます。
ちなみに、分泌物の鞍は着脱可能な上、半分ぐらいの高さにする事もできます。
あんま意味ないですけど。
ところで、わたくし、「鼻行類」の本を持っているわけではないので、本の絵と、できあがったものとでは、結構ちがってたりします。
いつも作った後に、図書館に絵を見に行って、「げげっ・・・」とか思っちゃいます。
前のミジンコラッパハナアルキも、本当はもっと細長い感じですし、このミツオハナアルキだと、「尻尾がもっと細いじゃん」とか思ってしまいました。
私の中のハナアルキ像は、本の絵よりも、もっとかわいい感じになっているようです。
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⇒ オオナゾベーム
⇒ トビ ハナアルキ
⇒ マンモス ハナアルキ
⇒ ミジンコラッパ ハナアルキ
⇒ アンケル ヴァニラ ランモドキ