2003年 11/10日 完成
ラッパの上から胴体の下まで、14cmほど
ラッパのような鼻を持つ、ミジコラッパハナアルキです。
タツノオトシゴみたいな形をしていることから分かる通り、地上ではなく水の中に住んでいます。
生息域は、火口湖と礁湖などの汽水域。
ラッパのような鼻の周りに生えた 水をはじく毛と分泌物で、ラッパをブイのようにして、水面から20〜50cmの深さにぶら下がっているのだとか。
この設定だと、ラッパから頭までがちょいと短いですけど、あんまり長くしても、いろいろとやりにくいんで、程よい長さにしときました。
仲間には、鼻から分泌される泡の浮きにぶら下がるアワハナラッパハナアルキや、自分で作った泡浮きの中で生活すし、臭いにおいを発するニオイラッパハナアルキなどがいます。
主食はプランクトンなんですが、その食べ方というのが、
手で水をかいてプランクトンを集めて、カゴのような体の毛でこしとってから、長い口で吸い込んで食べるのだそうです。
本の絵からすると、体の毛の生え方が もうちょっとすっきりというか、後ろから見てV字型に生えてるのかもしれませんが、そんなんじゃ
手が動かないだろとか、ハッタリを効かすために、U字型にしてみました。
毛と毛の隙間も広すぎるような気もしますが、中が見えなくなるのと、これ以上やるといろいろツラくなるんで、これも程ほどにしときました。
この毛は、ファンドで細長く作っといたものを、体に接着してから表面に瞬間接着剤を塗って、乾燥させながらクセをつけるという荒業(?)で再現してみました。
ともあれ、塗装前に毛まで完全に作り上げてしまったので、地獄を見ました。
エアブラシで全体を赤く塗ってから、毛を塗って行ったんですが、隙間から筆を突っ込んで塗るハメになって、発狂しそうになりました。
体に色がつかないように気を使うばかりでなく、毛のせいでヘンなところに目の焦点があって、どこに筆先があるのかわからず、わけがわからなくなってしまうです。
マスキングすれば良かったのでしょうが、もうマスキングうんぬんとかいう状況じゃなくなってたもんで・・・
で、結局 いらないところに色がついて、それを修正するために色を塗り重ねてしまって、当初より、ドス黒い色になってまいました。
当初の色は、ラッパの内側と、胴体の内側だけとなってます。
体の色は、黄色と橙色と言うか、そな色でも良かったですが、地味そうだったで、ハナタツ(赤いタツノオトシゴ)のイメージで赤にしました。
ともあれ、これが鼻行類の中で一番作ってみたかったヤツなんで、なんとかできあがって良かったです。
今回の反省点は、まぁなんとかなるだろうという甘い考えで、塗装前に完全に作り上げてしまったことですね。
あとは、尻尾の針が太すぎるってことくらいですか。
もうこれ以上は、望みません。
ところで、前回、鼻行類の生殖器はどうなっているか、という疑問が出てきましたが、普通の動物図鑑を読んでて、あっさり解決。
カモノハシやハリモグラといった単孔類という、爬虫類から哺乳類に枝分かれする途中で分かれた原始的な動物は、その名の通り、総排出孔と呼ばれる穴しか持っていないそうで、鳥や爬虫類と同じように、生殖器もそこから出し入れされるそうです。
鼻行類も、哺乳類より昔に枝分かれしたとかいう記述があったはずですから、多分そうなんでしょう。
カモノハシの後ろ足に毒のある爪があるように、尻尾に針毒を持つ鼻行類がいるくらいですし。
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