私は買い物好き。もちろん、洋服や雑貨など、いわゆるショッピングも好きだが、スーパーやコンビニでもなかなか帰ろうとしない筋金入りである。私的買い物好きの三か条。「買うものが決まっていようが店内をくまなく見ないと気がすまない」「その挙句にいらないものまでなにかと理由をつけて買う」「最終的に後ろ髪ひかれながらもレジにたどり着くが、精算している間にもしつこくレジ横の商品に気を奪われ、さらにいらないものを増やしてしまう」。とにかく「買う」行為そのものがなぜか好きなのである。
そういえば、子供の頃で一番思い出に残っているおもちゃも「リカちゃんのスーパーマーケット」だ。小さな野菜やジュースなどをベルトコンベアの上に乗せ、ハンドルを回してカゴへ落とす。小さなお金を払う。商品が私のものになる瞬間だ！しかし、なぜか思ったほどの興奮が得られない。それもそのはず、もとよりその小さな野菜やジュースは私のものだった。それどころかスーパー全体が私のものである。とても不毛、かつむなしい。こんなんじゃない、こんなんじゃない、買い物ってこんなんじゃない・・・・・！！
そんなトラウマを経て、私は大人になった。おかげさまで大してお金を使った覚えもないのに、いつも財布は寂しい。
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